「英検の従来型とS-CBT、結局どっちを受ければいいの?」
「S-CBTってパソコン操作が難しそうで不安……」
英検を受験する際、多くの方がここで一度立ち止まります。
特に、初めてS-CBTを検討する方や、保護者・指導者の立場で情報を集めている方にとっては、判断材料が分かりにくいのが正直なところです。
まず大前提として、英検の従来型とS-CBTは、試験内容・難易度・合否判定の考え方は同一です。
違いが出るのは、試験の「形式」や「受験環境」です。
当ブログ管理人とりしまは実際にS-CBTを受験し、また大昔に従来型も受験した経験があります。
この記事では、公式サイトだけでは見えにくい 「受験者目線での違い」 を、メリット・デメリットの両面から冷静に整理します。
結論を先に言うと、どちらが有利かではなく、どちらが自分に合っているかが選択の軸になります。
【一目でわかる】従来型とS-CBTの比較表
まずは全体像を整理しましょう。
| 比較項目 | 従来型(ペーパー) | S-CBT(コンピューター) |
|---|---|---|
| 対象級 | 1級〜5級(全級) | 3級・準2級・2級・準1級 |
| 試験日程 | 年3回(主に日曜) | 原則、毎週実施 |
| 4技能の実施 | 1次(RWL)+後日2次(S) | 1日で4技能すべて |
| 試験順 | R → L → W(後日S) | S → R → L → W |
| スピーキング | 面接官との対面 | ヘッドセット吹き込み |
| ライティング | 筆記のみ | タイピング or 筆記 |
| リスニング | 会場スピーカー | 個別ヘッドセット |
| 持ち物検査 | 厳格 | 厳格 |
【受験できる級】S-CBTには制限がある
S-CBTですべての級が受けられるわけではありません。
現在、S-CBTで受験可能なのは 3級・準2級・2級・準1級 です。
- 1級を受験する場合
- 4級・5級を受験する場合
これらは従来型のみが選択肢になります。
一方で、中高生・大学生・社会人に受験者が多い準1級〜3級については、従来型とS-CBTのどちらも選択可能です。そのため、形式の違いを理解した上で選ぶことが重要になります。
【持ち物チェック】どちらも同じくらい厳格
「S-CBTはテストセンターだから少し緩いのでは?」と思われがちですが、実際はそうではありません。
従来型・S-CBTともに、不正防止のための持ち物チェックは非常に厳格です。
特に注意したいのが 消しゴムのカバー。
カバーは外し、本体のみを机上に置くよう指示されることが一般的です。
また、英単語やロゴが印字された筆記用具も、使用を断られる可能性があります。
形式に関わらず、「余計なものは持ち込まない」ことが安心につながります。

とりしまが行った試験会場にはロッカーがあって、そこに携帯電話や時計を含むカバンや荷物を保管します。受付にもっていくものは受験票と筆記用具です。
ガイドラインは受付前に並んでいる時に係員さんが呼びかけをしているので耳をすましてください。
【スピーキング】吹き込み式とカウントダウン
S-CBTの大きな特徴のひとつが、試験がスピーキングから始まる点です。
ブース形式の環境
S-CBTは個別ブースで受験し、ヘッドセットを装着します。
周囲の声が気になるのでは?と心配されがちですが、実際には視覚・聴覚ともに比較的集中しやすい環境です。
時間管理の感覚は異なる
従来型では、面接官との対話の中で多少の間が生まれることがあります。
一方S-CBTでは、画面上で残り時間が明確にカウントダウンされ、時間になると録音が終了します。
この点を「淡々としていて話しやすい」と感じる人もいれば、「機械的で緊張する」と感じる人もいます。
ここは完全に 性格との相性 です。

実際のスピーキングテストの前に音量などの確認をする時間が設けられているので慌てずに。
【リスニング】ヘッドセットの安定感
S-CBTのメリットとして多くの受験者が挙げるのが、リスニング環境です。
従来型では、
- スピーカーからの距離
- 教室の広さ
- 周囲の物音
などが影響する場合があります。
S-CBTでは個別ヘッドセットを使用するため、
- 音量調整が可能
- 周囲の雑音が入りにくい
という特徴があります。
音に集中したい人にとっては、安心感のある環境です。
【ライティング】タイピングの利便性と注意点
S-CBTのライティングは タイピング/筆記を選択可能 です。
タイピングのメリット
- 単語数がリアルタイム表示される
- 文章の入れ替えがしやすい
構成を考えながら書きたい人には便利です。
注意点:スペルチェックはない
英検の画面には、スペルチェックや自動修正機能は一切ありません。
普段パソコンに慣れている人ほど、この点は意識しておく必要があります。
【操作性】画面試験ならではの特徴
従来型は問題冊子を全体的に見渡せますが、S-CBTは画面操作が中心になります。
スクロールや画面切り替えに慣れていないと、最初は戸惑うかもしれません。
その補助として、S-CBTでは メモ用紙が1枚配布 されます。
スピーキングの構成メモや、リスニングのキーワード整理に活用できます。
従来型とS-CBT、それぞれ向いている人
従来型が合いやすい人
- 紙に書き込みながら考えたい
- 対面で話す方が安心できる
- 1級・4級・5級を受験予定
- リーディングを真っ先にやりたい人
S-CBTが合いやすい人
- 日程の自由度を重視したい
- パソコン操作に抵抗がない
- ヘッドセットで集中したい
- 1日で4技能を終えたい

S-CBTで一次免除の受験者がいた場合、スピーキングが終わるとそのまま退出します。
それを見た時、ちょっとどき!っとします。
【補足】S-CBT未経験の方へ|公式デモで体験できます
S-CBTをまだ受けたことがない方は、英検公式サイトのS-CBT体験版(デモ)を一度試してみることをおすすめします。
▶ S-CBT体験版(公式)
https://www.eiken.or.jp/s-cbt/demo/
画面の流れ、カウントダウン、入力の感覚を事前に知っておくだけで、もやもやの中で受験を申し込む不安や戸惑いはかなり減ります。
合う・合わないを頭で考えるより、実際に触って判断するのがいちばん確実です。
まとめ
英検の従来型とS-CBTは、優劣の関係ではありません。
試験内容は同じでも、受験環境・操作方法・緊張のしかたが異なります。
どちらが有利かを考えるよりも、
自分が実力を出しやすい形式はどちらかという視点で選ぶことが大切です。
形式の違いを理解した上で、納得できる形で受験方法を選んでください。


