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【緊急時・外来対応】海外で後悔しない「病院英語」:Urgent Careを乗り切る戦略と「え?」な症状の伝え方

【緊急時・外来対応】海外で後悔しない「病院英語」:Urgent Careを乗り切る戦略と「え?」な症状の伝え方 留学・ワーホリ・海外移住
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あなたの英語の「壁」は病院で崩れる

「I’ll have a latte, please.」
「Where is the station?」

留学や駐在前の英会話学習で、多くの人がカフェや観光地でのフレーズを完璧にします。しかし、海外での長期滞在で本当に命綱となるのは、体調不良という極限状態で正確に症状を伝え、医師の指示を理解するための「病院英語」です。

なぜ、病院英語の準備が最優先なのでしょうか?

それは、体調が悪い時ほど、人は冷静に英語を話せないからです。普段の英会話レベルが通用しない、「待ったなし」のコミュニケーションが求められます。

実はとりしまも最近、トルコに滞在中、急な体調不良で病院へ駆け込みました。しかも、現地語であるトルコ語でのやり取りです。
緊急のUrgent Careに向かう際、頭がぼーっとしていて単語を調べる余裕など全くありませんでした。この時ほど、「もっと事前に勉強しておけばよかった」と後悔した瞬間はありません。言葉の壁は、時に命の壁になりかねません。

この記事では、あなたの海外生活が安心できるように、筆者の実体験と読者の検索ニーズ(外来、病院でのやり取り)を踏まえ、「外来」から「Urgent Care(緊急診療所)」まで、正確に命を守るための戦略と必須の英語フレーズを徹底解説します。

緊急度別!病院に行くまでの最重要ステップ

病院の看板(英語)

海外の医療機関は、緊急度によって受診の仕方が全く異なります。時間と費用を無駄にしないためにも、まずはどの機関に行くべきか判断しましょう。

🚨 命に関わる緊急事態:救急車を呼ぶための電話番号

意識がない、呼吸ができない、大量出血しているなど、一刻を争う場合は迷わず救急車を呼びましょう。国によって番号が異なります。

国・地域救急車(警察・消防も共通の場合が多い)
アメリカ、カナダ911
EU諸国(大半)112
イギリス999 または 112
オーストラリア000 または 112
日本119
とりしま
とりしま

電話がつながったら、まず「Ambulance, please.」(救急車をお願いします)と伝え、住所を正確に伝えることを最優先にしてください。(とはいえ、携帯電話からだとGPSで現在地をキャッチされがちです)。

1. 外来 (Clinic / Doctor’s office) 受診フローと会話(通常時)

風邪、軽い腹痛、アレルギーなど、予約して診てもらうのが一般的な「外来」の受診方法です。まずは、滞在先の近くにあるクリニック(Clinic)を探し、電話かオンラインで予約を取ります。

シチュエーション必須フレーズ日本語訳
予約したいI’d like to make an appointment to see a doctor.医師の診察の予約をお願いします。
今日診てほしいCould I see a doctor today if possible?もし可能であれば、今日診ていただくことはできますか?
受付にてThis is my first visit.初めての受診です。
必要なものHere is my passport and insurance policy.パスポートと保険証券(証書)です。
症状を伝えるI have a high fever and a terrible headache.高熱とひどい頭痛があります。

2. Urgent Care / ER (救急) の利用と切迫感の伝え方(緊急時)

  • Urgent Care(アージェント・ケア): 命に関わらないが、今日中に診察が必要な症状(高熱、軽い骨折など)に対応するクリニック。予約なしで対応してくれる場合が多いです。
  • ER (Emergency Room): 命に関わる重篤な緊急事態。

【実体験から学ぶ危機感】

Urgent Careへ行くときは、単語を調べる暇も、深呼吸する時間もありません。以下のフレーズを反射的に言えるように訓練しておきましょう。

シチュエーション必須フレーズ日本語訳
緊急性を訴えるIt’s an emergency. I need to see a doctor immediately.緊急事態です。すぐに医師に診てもらいたいです。
痛みの深刻さI’m in severe pain.激しい痛みがあります。
気分が悪いI feel like I’m going to pass out / vomit.意識を失いそう / 吐きそうです。
とりしま
とりしま

滞在先でパッと日本語で対応できる医師がいればいいのですが、そうも行かないことも。
通訳してくれる誰かがいないこともあるので、緊急時に備えて駆け込める病院や頼れる人を調べておくといいです。

3. 保険・支払い・書類に関する事前確認

高額な医療費を避け、スムーズな保険請求を行うため、受付で必ず以下の確認をしてください。

  • 保険の確認: Do you accept my travel/health insurance? (私の旅行保険/健康保険は使えますか?)
  • 費用の確認: How much will the estimated co-pay be? (自己負担額はいくらになりそうですか?)
  • 証明書の依頼: Could I have a medical certificate for my insurance claim? (保険請求のために診断書が必要です。)
とりしま
とりしま

ことにアメリカの医療費は症状によっては桁が2つくらい違うこともあります。
とりしまは在米中一度Urgen Careに行って保険会社と交渉してもらわないほどの請求書を受け取ったことがあります。
自分は調子が悪いのにまず金かい?と思うかもしれませんが、日本とは違い、お金が払えるかどうかの確認の後に受診となります。

診察で症状を「正確に・詳細に」伝える表現力

腹痛

診察室に入ったら、曖昧な表現はNGです。正確な診断のために、症状を「いつから、どこが、どんな種類、どれくらいの強さ」で伝える必要があります。

1. 症状表現の基本構成と確認事項

基本的な症状は以下の3つの構文で表現できます。

パターン構文例日本語のニュアンス
I have ([症状名]).I have a fever and a sore throat.身体的な症状(熱、喉の痛み)を客観的に伝える基本形。
My [体の一部] hurts / aches.My stomach hurts right here. (指で指す)痛む場所を明確に伝える。hurt(急な痛み)、ache(持続的な鈍痛)。
I feel ([気分]).I feel dizzy and fatigued.精神的・感覚的な不調(めまい、疲労感)を伝える。

【医師の必須質問 3W1H】

医師は必ず以下の4点を尋ねてきます。問診の核となるため、反射的に答えられるよう準備しましょう。

  1. When: When did the symptoms start? (いつから症状が始まりましたか?)
  2. Where: Where do you feel the pain? (どこに痛みを感じますか?)
  3. What: What is the pain like? (どんな種類の痛みですか?)
  4. How long: How long has this been going on? (どのくらい続いていますか?)

2. 痛みの「種類」を詳細に伝える表現(命を守る最重要単語)

「痛い(Hurt)」という言葉だけでは、医師には何も伝わりません。正確な診断に不可欠な、痛みの種類を表す形容詞を使いこなしましょう。

痛みの種類英語表現日本語のニュアンス
鋭い痛みSharp pain / Stabbing painキリキリ、ズキッ、ナイフで刺すような痛み
鈍い痛みDull ache / Constant painズーンとした、持続的な鈍い痛み、慢性的な痛み
痙攣性の痛みCramping pain / Spasm差し込むような痛み、筋肉のけいれん、生理痛
拍動性の痛みThrobbing painズキズキと脈打つような痛み(偏頭痛など)
重い痛みHeavy feeling / Pressure重苦しさ、圧迫感(胸の痛みなど)

3. 「え?」と思うような重い症状を正確に伝える英単語リスト

観光では使わないが、発症したら命に関わる可能性のある、特定の臓器や部位の症状を伝えるための単語をリスト化しました。

受診理由英語表現症状を伝える例文
虫垂炎 (盲腸)AppendicitisI have a sharp pain in my lower right abdomen. (右下腹部に鋭い痛みがあります。)
胆石GallstonesI have a sudden, severe pain in my upper right abdomen. (右上腹部に突然の激痛があります。)
尿路結石Kidney StonesI have a sharp pain radiating from my back to my groin. (背中から鼠径部にかけて鋭い痛みが走ります。)
脳震盪ConcussionI hit my head and now I feel dizzy and nauseous. (頭を打って、めまいと吐き気があります。)
脱水症状DehydrationI have been vomiting and I feel extremely fatigued. (嘔吐が続き、極度に疲労しています。)
関節炎ArthritisMy knees are swollen (腫れて) and stiff.

4. 既往歴・アレルギー・服用薬の確認

診断の誤りを避け、命を守るため、以下の情報は「あなた自身の義務」として必ず伝えてください。

  • アレルギー: I have an allergy to Penicillin / nuts. (ペニシリン/ナッツのアレルギーがあります。)
  • 持病: I suffer from chronic asthma / diabetes. (慢性的な喘息/糖尿病を患っています。)
  • 服用薬: I took some painkiller last night. (昨夜、痛み止めを飲みました。)
  • 女性: I am pregnant. / I am on my period. (妊娠中である/生理中です。)

診断と処方箋を誤解なく理解する戦略

医者と患者

症状を伝えた後、今度はあなたが医師の説明を正確に聞き取る番です。専門用語が飛び交うこのフェーズでは、聞き返す技術が最も重要になります。

1. 医師の難解な説明を聞き返す「交渉術」

中途半端に理解したまま頷くのは、治療方針を誤る危険な行為です。遠慮なく、具体的なフレーズで聞き返しましょう。

意図英語フレーズ応用・関連表現
ゆっくり話してCould you please slow down?I didn’t quite catch that. (よく聞き取れませんでした。)
単語を書いてCould you write down the name of the disease?病名や薬の名前は必ずメモまたはスペルアウトしてもらいましょう。
簡単な言葉でCan you put that in layman’s terms?素人にもわかる言葉(専門用語抜き)で説明してもらえますか?
診断の確認So, the diagnosis is Gastroenteritis, is that right?(胃腸炎)と診断されたという理解で合っていますか?
とりしま
とりしま

ただし、「医者の手書きは読めない」というのが一般的です。
みみずがはったような手書きはネイティブでさえも読み解くのが困難!

2. 【最重要】検査・処置に関する重要単語と確認事項

医師から検査や処置を提案されたとき、何のために、どんな処置を受けるのかを必ず理解しましょう。

カテゴリ英語表現日本語表現医師への質問例
基本的な検査Blood Test血液検査What are you testing for in the blood work? (血液検査で何を調べますか?)
Urine Test尿検査Is this related to my pain? (これは私の痛みと関係がありますか?)
感染症検査COVID-19 Test / PCR Testコロナ検査 / PCR検査Do I need to be isolated? (隔離が必要ですか?)
Flu Testインフルエンザ検査
画像検査X-rayレントゲン
CT ScanCTスキャン
MRI ScanMRIスキャン
その他の処置IV Drip点滴
Stitch / Suture縫合(縫い合わせる)How long until the stitches can be removed? (抜糸までどれくらいですか?)
Injection / Shot注射

3. 処方箋(Prescription)と薬局での英会話

医師から受け取った処方箋 (Prescription)を持って薬局(Pharmacy/Drugstore)へ行きます。

薬局での重要質問英語フレーズ必須キーワード
服用方法How often should I take this?Take (飲む/服用する), Dosage (服用量)
タイミングShould I take it on an empty stomach or with food?Empty stomach (空腹時), With food (食事と一緒)
副作用Are there any severe side effects?Side effect (副作用), Drowsiness (眠気)
他の薬との併用Can I take this with my other medicine?持病の薬との飲み合わせを必ず確認。

4. 【トラブル回避】治療後の行動に関する確認

治療が終わっても安心せず、帰国後のことを見据えて確認を。

  • Is it okay for me to fly? (飛行機に乗っても大丈夫ですか?)
  • Do I need to come back for a follow-up appointment? (再診が必要ですか?)
  • Should I avoid drinking alcohol/spicy food? (アルコール/辛い食べ物を避けるべきですか?)

結論:AIで「病院での緊急シミュレーション」を徹底的に

とりしまのトルコでの経験が示すように、最も重要なのは「緊急時に言葉が出てくる反射力」です。これを養うには、緊迫感のあるロールプレイ学習が最も効果的です。

あなたが普段英語学習に使用しているAI英会話アプリを、病院のシミュレーションに特化して活用しましょう。

AIを活用した実践トレーニング例:

  1. Urgent Careの受付シミュレーション:
    • 設定: 「私はUrgent Careの受付にいます。激しい腹痛で、単語を調べる余裕がありません。あなたは看護師として、私の症状と保険について早口で質問をしてください。」
    • 目的: 緊迫した状況での質問の聞き取りと、最低限の情報(痛み、保険)を伝える反射力を鍛えます。
  2. 難病の診断シミュレーション(尿路結石版):
    • 設定: 「あなたは私に『尿路結石(Kidney Stones)』の診断を下した医師です。治療法(ESWLまたは経過観察)について、専門用語を交えて説明してください。私が聞き返したら、ゆっくりと簡単な言葉で説明し直してください。」
    • 目的: 医師の説明(特に専門用語)を正確に理解し、誤解なく質問する交渉術を鍛えます。

最高の備えは、最高の安心を生みます。このガイドで紹介したフレーズと戦略を活用し、あなたの海外生活を健康に、そして自信を持って送りましょう。

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Speak

とりしま

オンライン英会話で日本人講師として活動中。TESL保有。
私自身、英会話力を身につけるまでにかなり時間がかかりました。
語学留学→現地採用→アメリカで起業と、試行錯誤の連続。
今は“地球のどこか”で、同じように悩む大人の英語学習をサポートしています。
2025年には英検準1級(1か月準備)に合格。世界遺産検定4級も取得。
好きなワインはジンファンデル。血液型はA型です。
現在は、第三か国語としてトルコ語もゆるく学習中です。

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