新しい年が始まると、
「今年こそ英語を頑張ろう」
「今度こそ、ちゃんと話せるようになりたい」
そんな目標を立てる人は少なくありません。
でも正直なところ、英語学習が続かなかった経験が一度もない人のほうが珍しいはずです。忙しくなったり、成果が見えなくなったり、気づけばアプリを開かなくなっていたり。やる気がなかったわけではなく、続けられる形がなかっただけ、という人も多いのではないでしょうか。
AIが身近になった今、英語学習の環境は大きく変わりました。ただし、AIを使えば自動的に話せるようになる、という話でもありません。実際に続いている人たちは、AIを「万能な先生」として使うのではなく、練習相手として上手に取り入れ、人の力で仕上げるというやり方を選んでいます。
この記事では、新年に英語学習を始めようとしている人に向けて、
AI時代だからこそ続けやすい、英語学習の考え方と組み立て方を整理していきます。
今年の目標は、「完璧」よりも「継続」。まずはそこから始めてみませんか。
AI時代でも、英語を学ぶ意味はなくならない
AI翻訳や音声認識の精度が上がり、「英語はもう勉強しなくていいのでは?」と言われることも増えました。確かに、旅行先での案内表示や簡単なやり取りなら、スマホひとつで事足りる場面もあります。
それでも、英語を学びたいと感じる人が減っていないのはなぜでしょうか。
翻訳はできても、「気持ち」は代わりに話せない
AIは正確な文章を一瞬で出してくれます。
けれど、雑談のちょっとした間や、相手の反応を見ながら言葉を選ぶ感覚までは、代わりに担ってくれるわけではありません。
- 少し遠慮した言い方
- 冗談が通じた瞬間
- うまく言えなかったけれど、なんとか伝えようとした空気
こうしたやり取りは、「正しい英語」よりも自分の言葉があるかどうかで決まります。
英語学習のゴールは「正解」より「通じた感覚」
英語学習というと、文法や単語の正しさに目が向きがちです。
もちろん基礎は大切ですが、多くの人が途中で止まってしまうのは、「間違えたらどうしよう」という意識が先に立ってしまうからかもしれません。
実際には、多少不自然でも、言葉が届いて相手が返してくれた経験のほうが、記憶に強く残ります。その「通じた」という感覚こそが、次も話してみようと思える原動力になります。
AI時代の英語学習は、完璧さを競うものではありません。
自分の言葉でやり取りできる感覚を、少しずつ増やしていくこと。
その価値は、これからも変わらないはずです。

2025年12月の学校法人KTC学園(おおぞら高校)で行われたアンケート調査では、高校生の9割が「AI時代でも語学を学ぶ意味がある(心が通じるのは自分の言葉)」と回答。感情を伝える手段としての英語学習の重要性は学習者の間でも認識されています。
脱・3ヶ月坊主|続く人はAIの使い方が違う
英語学習が続かなかった理由を振り返ると、
「忙しかった」「やる気が続かなかった」と自己分析しがちです。
でも実際は、本人の意思の問題ではないケースがほとんどです。
続かなかった原因は「やる気不足」ではない
多くの人が途中で止まるのは、こんな理由からです。
- 毎回、勉強を始める準備が面倒
- 間違えるのが恥ずかしい
- 成長している実感が持てない
- 一人だと正解が分からず不安になる
どれも「真面目にやろうとしている人」ほど陥りやすいポイントです。
分かれ道は「単語量」ではなくアウトプット量
続いている人と、そうでない人の差は、
覚えた単語の数や教材の量ではありません。
実は分かれ道になっているのは、
どれだけ口に出したか、使ったかというアウトプット量です。
- 単語帳を何周したか
- 文法書をどこまで進めたか
よりも、
- 声に出した回数
- 実際に英語を使った回数
こちらの方が、継続にも上達にも直結します。
AIは「先生」ではなく「練習相手」
ここでAIの出番です。
AIを「教えてくれる存在」として使うと、どうしても受け身になります。
一方で、続いている人はAIを
気軽に話せる練習相手として使っています。
- 何度間違えても止まらない
- 相手の機嫌を気にしなくていい
- ちょっとした空き時間でも始められる
この「始めるハードルの低さ」が、継続を支えています。
AIは英語力を一気に引き上げてくれる魔法ではありません。
でも、英語に触れる回数を確実に増やしてくれる存在です。
そして、この「回数」が積み重なった人だけが、
次のステップに進めるようになります。

喋り慣れていない人はAI講師を先生としてとらえても問題ありません。
とても辛抱強い先生ですから、何度も同じ質問をしてもOK!
上手くできたらしっかり褒めてくれるのでモチベーションも上がります。
AIってパターン化してる、と感じている中級者さんは、おそらくあなたが発している語彙もパターン化しているのかもしれません。AIはユーザーのレベルに合わせようとします。AIのレベルを上げたいならあなたもレベルアップする必要があるのです。そうするとAIはあなたのレベルアップを学習して、パターン化から脱しましょう!
AIで練習、人で仕上げる|いちばん効率よく継続できた理由
AIを使った英語学習は、続けやすさという点ではとても優秀です。
それでも、ある程度続けた人ほど、こんな感覚を持ち始めます。
「言いたいことは出てくるけれど、
これが本当に自然なのか分からない」
AIだけでは越えにくい壁
AIは、英語を話す回数を増やすのに最適です。
ただし、次のような部分は少し苦手です。
- その場の空気に合っているか
- 相手にどう聞こえるか
- 丁寧すぎないか、砕けすぎていないか
文としては正しくても、「実際の会話でどうか」という判断は、自分一人では難しくなってきます。
人(講師)が入ることで起きる変化
ここで、人の出番です。
講師が入ることで、学習の質が一段変わります。
- 「意味は通じるけど、ここはこう言う方が自然」
- 「今の言い方、仕事だと少し強く聞こえるかも」
- 「この表現、ネイティブはあまり使わない」
こうしたフィードバックは、AIだけでは拾いきれない部分です。
そして何より、「これで大丈夫」という安心感が残ります。
「独学 or レッスン」ではない第三の選択肢
英語学習は、
独学か、レッスンか、という二択で考えられがちです。
でも実際に続いている人たちは、
このどちらかに振り切っていません。
- AIで事前に練習する
- 人に聞いてもらって仕上げる
この順番を作ることで、
- レッスンで黙ってしまう時間が減る
- 準備不足の不安がなくなる
- 無理なく次につながる
という循環が生まれます。
AIで練習、人で仕上げる。
この役割分担こそが、いちばん効率よく、そして現実的に続く学び方です。
学習タイプ別|AI×英語学習の選び方
AI時代の英語学習では、
一人で練習する時間と人と話す時間を分けて考えると、続けやすくなります。
ここでは、役割ごとに整理します。
AI英会話アプリ編|一人で「練習量」を確保したい人
Speak(スピーク)
特徴:ネイティブが実際に使う自然な言い回しを、短いフレーズで反復練習
料金:月額3,800円〜
→ 文法より感覚重視。英語はある程度分かるが、口から出てこない人向け
スピークバディ
特徴:文法・語彙・場面設定が整理されたカリキュラム設計
料金:月額3,980円〜
→ IT・ビジネスなど目的が明確で、体系的に学びたい人向け
AI英会話アプリ編|ひとこと整理
AI英会話アプリは
👉 間違える前提で、英語を口に出す量を増やす場所。
考えすぎず、止まらず、英語に触れる回数を作る役割です。
▶ オンライン英会話編|人と話して「仕上げたい」人
ここで紹介しているオンライン英会話は、
すべて「AI × 講師」のハイブリッド学習に対応しています。
- レッスン前後にAIで予習・復習
- 講師レッスンで「実際どう聞こえるか」を確認
という使い分けが前提になっています。
Kimini英会話
特徴:学研教材ベースで基礎から積み上げる安心設計+AIサポート
料金:月額3,740円〜 チケットで1レッスンから受講可能
→ 中学英語に不安がある人、学び直しをしたい初心者向け
ベルリッツ Berlitz Flex
特徴:ビジネス現場を想定した指導と、講師×AIのハイブリッド学習
料金:6ヶ月プラン月額19,800円
→ 仕事で使う英語の精度を上げたい人、自己流から一段引き上げたい人向け
Cambly
特徴:ネイティブ講師との実践重視レッスン+AIでの事前練習
料金:月額10,869円〜
→ AI学習で下地ができ、リアルな会話量を増やしたい人向け
ネイティブキャンプ
特徴:レッスン回数無制限で、短時間でも何度でも話せる
料金:月額2,980円〜
→ 完璧さより場数重視。話す筋トレをしたい人向け
DMM英会話
特徴:AIロールプレイ+講師レッスンで、難易度の幅が広い
料金:月額4,880円〜
→ ゆるすぎず、上級すぎない。バランスよく続けたい人向け
オンライン英会話編|ひとこと整理
オンライン英会話は
👉 自分の英語が「実際どう聞こえるか」を確認する場所。
AIで準備してから使うと、レッスンが消耗戦になりません。

AI機能の利用は料金に含まれていることが通常です。
オンライン英会話はよくキャンペーンをしているのでお得に始めることができます。
ベルリッツを除いては入会金も発生しません。
※ベルリッツもキャンペーン次第では入会金0円だったり、教材費も無料になったりします。当ブログでもキャンペーン情報をお伝えしていますので気になる方はこちらをチェックしてみてください。
まとめ|今年こそ続く英語学習のために
英語学習が続くかどうかは、
才能や根性よりも、設計の問題です。
- 一人で黙々と覚え続ける
- いきなり人前で話そうとする
このどちらかに偏ると、続きにくくなります。
AIが身近になった今は、
AIで練習して、人で仕上げるという選択ができます。
完璧な英語を目指す必要はありません。
まずは、英語に触れる回数を増やし、
「通じた」「返ってきた」という感覚を積み重ねること。
今年の目標は、
英語ができる人になることではなく、
英語を続けている人になること。
そのためのやり方は、もう揃っています。


