4月になると、「今年こそ英語を話せるように」と新しい一歩を踏み出す方が増えます。
オンライン英会話のレッスンでも、最初は少し緊張しながら、それでも一生懸命に言葉を絞り出そうとする姿をよく見かけます。
その中で、毎年のように起こる“ある瞬間”があります。
勇気を出して英語を話したのに、相手が一瞬止まる。
「え?」という表情をされて、もう一度言い直す。
それでも、なぜか伝わらない。
でも、使っている言葉をよく聞いてみると、理由は意外とシンプルです。
👉 その単語、英語っぽいけど英語じゃない。
「スキルアップ」「ブラッシュアップ」「コスパ」
どれも日本では当たり前に使われている言葉ですが、そのまま英語として使うと、相手にはほとんど伝わりません。
一生懸命に話そうとしているからこそ、なおさらもったいない。
発音が悪いわけでも、文法が大きく間違っているわけでもないのに、「単語そのもの」がズレているだけで、会話が止まってしまうのです。
この記事では、そんな「惜しいけど通じない」カタカナ英語=和製英語をまとめて整理します。
英語学習を始めたばかりの方はもちろん、ある程度話せるようになってきた方でも、意外と見落としがちなポイントです。
まずは、自分が当たり前に使っているカタカナを、少しだけ疑ってみましょう。
そこから、英語はぐっと通じやすくなります。
通じない和製英語集|カタカナ英語のよくある勘違い15選
ここからは、オンライン英会話でもよく見かける
「惜しいけど通じない」カタカナ英語をまとめていきます。
すべて共通しているのは、
英語っぽいのに、そのままでは伝わらない
です。
【前半】仕事でやらかしがちな和製英語
ここからは、仕事の場面でついやってしまいがちな和製英語です。
どれも日本では当たり前に使われている言葉ですが、そのまま英語にすると、意外と通じません。
1. スキルアップ (Skill up)
- 日本での意味: 能力を上げる
- 実際の英語: Improve one’s skills / Upskill
👉 それっぽいけど、そのままではあまり使われません。
「I want to skill up.」と言うと、意味はなんとなく伝わるかもしれませんが、かなり不自然です。
自然な言い方は例えばこんな感じです。
- I want to improve my skills.(スキルを伸ばしたい)
- I want to get better at English.(英語をもっと上達させたい)
- I’m trying to develop my skills.(スキルを伸ばそうとしている)
ポイントは、「skill up」という一語でまとめるのではなく、
“何をどうしたいのか”をそのまま言うことです。
2. ブラッシュアップ (Brush up)
- 日本での意味: 企画や資料をより良くする、仕上げる
- 実際の英語: Refine / Polish / Revise
👉 brush up は、英語では主に「知識やスキルを復習する」「勘を取り戻す」という意味です。
たとえば、
- I need to brush up on my English.
(英語を復習したい、感覚を取り戻したい)
これは自然です。
でも、日本語のように
- 企画をブラッシュアップする
- プレゼン資料をブラッシュアップする
という意味で brush up を使うと、少しズレます。
英語では、成果物をより良くしたいときは、
- refine the plan(企画を練り直す)
- polish the presentation(プレゼンを磨き上げる)
- revise the draft(下書きを修正する)
のように言い分ける方が自然です。
👉 日本語の「ブラッシュアップ」は便利ですが、
英語の brush up より意味が広く、
「仕上げる」「改善する」「手直しする」までまとめて含んでいるのがズレの原因です。
3. コスパ (Cost performance)
- 日本での意味: 費用対効果
- 実際の英語: Cost-effective / Good value for money
👉 コスパは完全に日本語です。
“cost performance”と言っても通じないか、意味を取りにくいです。
4. クレーム (Claim)
- 日本での意味: 苦情
- 実際の英語: Complaint
👉 Claim は「主張・請求」です。
「I have a claim.」と言うと、
ちょっと強めに権利を主張している人になります。
5. テンション (Tension)
- 日本での意味: 気分が上がっている
- 実際の英語: Excited / Energetic
👉 Tension は「緊張・ピリついた状態」
「ハイテンション!」は
→ 英語だと空気が悪い状態です。
6. メリット・デメリット (Merit / Demerit)
- 日本での意味: 良い点・悪い点
- 実際の英語: Pros and cons
間違いではないですが、
日常やビジネスでは “pros and cons” が圧倒的に自然です。
7. アフターサービス (After service)
- 日本での意味: 購入後のサポート
- 実際の英語: After-sales service / Customer support
👉 “after service” はそのままだとかなり違和感があります。
ここで一つ、ついでに気をつけたいのが「ケア」という言葉です。
日本語では
- アフターケア
- メンタルケア
- スキンケア
など、かなり幅広く使われていますよね。
でも英語の care は、もう少し意味がはっきりしています。
「世話をする」「面倒を見る」というニュアンスが強い言葉です。
たとえば、
- take care of customers
→ 顧客の対応をする、しっかり面倒を見る - skin care
→ スキンケア(これはそのままOK)
ただ、日本語の感覚で
👉「しっかり対応する」「フォローする」
👉「サポートする」
という意味でなんでもかんでも care を使うと、
少しズレた、ふんわりした英語になりがちです。
ですから、「アフターケア」と言いたいときも、
- customer support
- after-sales service
のように、何をしているのかがはっきり分かる言葉を選ぶ方が自然です。
日本語の「ケア」は便利ですが、
英語の care より意味が広く、
“なんとなくそれっぽく聞こえる万能ワード”になっているのがズレの原因です。
8. ノルマ (Norma)
- 日本での意味: 目標・達成量
- 実際の英語: Quota / Target
これ、英語じゃなくてロシア語由来です。
普通に通じません。
9. サイン (Sign)
- 日本での意味: 署名
- 実際の英語:
- 動詞 → sign
- 名詞 → signature
「(有名人に)サインください」は
→ Can I get your autograph?
ここ、意外と混乱ポイントですが、たまにネイティブでもジョークで言ったりします。
10. コンセント (Consent)
- 日本での意味: 電源
- 実際の英語: Outlet / Socket
Consent は「同意」です。
「コンセント探してます」は
→ 同意を探してる人になります。
【後半】日常でフリーズする和製英語
ここからは、日常で普通に使っているカタカナ英語です。
気軽に使える分、そのまま外に持ち出すと「え?」となりやすい言葉でもあります。
11. スタバ (Sutaba?)
- 日本での意味: Starbucksの略
- 実際の英語: Starbucks
略すと通じません。
これは普通にフルで言いましょう。
12. キャッシュカード (Cash card)
- 日本での意味: 銀行カード
- 実際の英語: Debit card / ATM card
“Cash card”はかなり曖昧。
状況によっては誤解される可能性ありです。
13. ジーパン (Je-pan)
- 日本での意味: デニム
- 実際の英語: Jeans
日本語では普通でも、英語ではそのままでは通じない表現です。
英語で言うなら、シンプルに jeans が自然です。
14. 服のトレーナー (Trainer)
- 日本での意味: スウェット
- 実際の英語: Sweatshirt
Trainer は「指導者」
「トレーナー着てる」は
→ 人を着てることになります
15. ノートパソコン (Note PC)
- 日本での意味: ノート型PC
- 実際の英語: Laptop
“Notebook”でも通じることはありますが、一番自然なのは Laptopです。
💡 とりしまのちょっとだけ補足:発音の問題ではない

ここでよくある疑問があります。
👉 「発音が悪いから通じないのでは?」
もちろん発音も大切です。
ただ、今回のケースはそれ以前の問題です。
👉 単語そのものが違う
どれだけ綺麗に発音しても、
- 存在しない英語
- 意味がズレている英語
は、やっぱり通じません。
まとめ:カタカナ英語は便利。でも外では通じない
カタカナ英語って、本当に便利です。
短いし、なんとなく通じるし、日本の中では問題ありません。
でも一歩外に出ると、
👉 それはただの“それっぽい音”になります。
英語を勉強するって、難しい単語を覚えることよりも、
👉 「当たり前だと思っていた言葉を疑うこと」
の方が、実は大事だったりします。
まずは、自分が普段使っているカタカナを一度見直してみる。
それだけで、英語は一気に“通じる言葉”に変わっていきます。
そしてもう一つ、大事なことがあります。
👉 「間違える場所」をちゃんと持つこと。
ここで紹介した和製英語も、実際に一度使ってみて、
「あ、通じないんだ」と体感することで初めて身につきます。
ただ、それをいきなり人相手でやると、ちょっとハードルが高い。
だからこそ、最初はAI英会話のような環境で、
- 間違えても気まずくならない
- 何度でも言い直せる
- 自分のペースで試せる
👉 “試せる場所”を作っておくことが大事です。
いきなり完璧を目指す必要はありません。
少しずつ、「通じる言葉」に修正していく。
その積み重ねが、自然に話せる英語につながっていきます。



