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中学英語でできる日常英会話!トランプ大統領を例に見る

日本人講師のホンネ
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「英会話って本当に中学英語でできるの?」
「どうせ中学英語なんて、実際のコミュニケーションでは役に立たないんでしょ?」

こんな風に疑問を持つ大人は多いでしょう。確かに、ニュースやTED Talkで耳にする英語は、ちょっと難しそうに聞こえますよね。あんな難しい単語やフレーズを使わないと、英会話はできないんじゃないかと感じてしまうのも無理はありません。

でも、実は日常会話においては、中学英語で十分通じるんです。今日、そんな中学英語を使いこなしている有名人の一人として、アメリカの大統領ドナルド・トランプを紹介します。

トランプ氏の言葉遣いは、決して難解な単語や複雑な構文を多用するものではありません。むしろ、シンプルで直接的、そして反復を特徴としています。しかし、そのシンプルな言葉の選び方が、彼が多くの人々にメッセージを届ける上で強力な武器となりました。

社会人になって「中学英語なんて、通用しないのでは?」と感じている方もいるかもしれません。しかし、もしそう思っているなら、ぜひドナルド・トランプ元大統領の英語に目を向けてみてください。彼のコミュニケーションスタイルは、まさに中学英語が持つ計り知れないパワーを如実に示しています。

彼の有名なフレーズをいくつか例に、中学英語の文法がいかに強力なツールであるかを見ていきましょう。

トランプ氏の有名なセリフ3つ

1. “Make America Great Again.”(アメリカを再び偉大にする。)

これはトランプ氏の代名詞ともいえるフレーズです。この中に、中学英語の基本が詰まっています。

  • Make(動詞の原形): 命令形として使われています。
  • America(目的語): 「何(を)?」という問いに対する答えです。
  • Great(目的格補語 – 形容詞): 目的語である “America” が「どのような状態になるのか」を説明しています。
  • Again(副詞): 「再び」という状態の強調です。

この文法構造は「動詞 + 目的語 + 目的格補語(形容詞)」と呼ばれ、中学で学ぶ「You make me happy.(あなたは私を幸せにする)」と同じ型です。複雑な熟語や特殊な表現は一切使われていません。

2. “You’re fired!”(お前はクビだ!)

これも彼の人気番組「アプレンティス」で有名になったフレーズです。

  • You’re(主語 + be動詞の短縮形): 「あなた(たち)は~だ」という基本中の基本の形。
  • fired(形容詞 / 過去分詞): 「解雇された状態である」という意味の形容詞として機能しています。

「I’m hungry.(お腹が空いた)」や「He is tall.(彼は背が高い)」と同じく、「主語 + be動詞 + 形容詞」という、英語学習の初期段階で習う非常にシンプルな文法構造です。しかし、その一言には強力なメッセージが込められています。

3. “We will win, win, win.”(我々は勝つ、勝つ、勝つ。)

未来の展望を強調する際によく使われたフレーズです。

  • We(主語): 「私たち」という最も基本的な主語。
  • will(助動詞): 未来を表す助動詞。「~だろう」というシンプルな機能です。
  • win(動詞の原形): 「勝つ」という基本的な動詞。

主語 + will + 動詞の原形」という、中学で学ぶ未来形そのものです。同じ単語を3回繰り返すことで、勝利への強い確信と意志を聴衆に強く印象付けています。

とりしま
とりしま

音で遊んでる感もありますね。

結論:中学英語は「超」強力なツールだ!

トランプ氏の例は、「英語を話すのに難しい単語や複雑な構文は必須ではない」ということを雄弁に物語っています。彼が用いる英語は、私たちの多くが中学で習った単語と文法の範囲内で構成されています。

なぜ彼のシンプルな言葉がこれほどまでに響いたのでしょうか。それは、

  • 明快さ: 複雑さを排除し、直接的で分かりやすいメッセージは、誰にでも届きます。
  • 反復性: 同じフレーズを繰り返すことで、メッセージは記憶に残り、人々の心に深く刻まれます。
  • 感情への訴え: シンプルながらも力強い言葉は、理屈を超えて感情に訴えかける力を持っています。

もしあなたが「英語をもう一度学び直したい」と考えているなら、ぜひ自信を持ってください。あなたが中学で学んだ「主語」「動詞」「目的語」「形容詞」「副詞」、そして基本的な時制や疑問文・否定文の作り方。これらは、英語でのコミュニケーションの揺るぎない土台であり、最もパワフルな武器なのです。

難しく考える必要はありません。まずは中学英語の復習から始めることが、自信を持って英語を使いこなすための、最も効果的な一歩となるでしょう。

とりしまの考察

トランプ氏の例だけではなく、映画やドラマのセリフもほとんど中学英語の文法です。ネイティブのしゃべるスピードと発音が英語学習者に英会話習得難易度を上げているのかもしれませんが、紐解くと案外簡単なことをまことしやかに言っているのだとわかると思います。

もちろん、ビジネス上の交渉でこんな度直球の表現を使うとちょっと稚拙に聞こえる面はあります。トランプ氏があれでいいのは支持者があの率直な表現を支持する人々だからです。

中学英語はバックボーンですからしっかり押さえて会話に活かしたいですね。基本の5文型を使い回してセンテンスをto不定詞などで少しずつ長くできるようになれば上級者らしく聞こえること間違いなしですよ。

とりしま
とりしま

個人的にはto不定詞とthat節ででどんどん情報を後付けしています。

「わかっているのにしゃべれない」のはなぜ? 〜原因と、今日からできる解決策〜

「中学英語の知識で十分」と言われても、「じゃあ、どうして自分は話せないんだろう?」と感じる方は少なくないはずです。文法も単語も知っているのに、いざ英語を話す場面になると、言葉が出てこない。このもどかしさには、いくつかの明確な原因があります。そして、それらに対処するための具体的な解決策も存在します。

話せない主な「3つの原因」

「知っている」と「使える」の間には大きな壁があります。私たちが英語を話せないと感じる主な原因は、以下の3つに集約されます。

1. 完璧主義と「間違えたくない」という恐れ

日本人の多くは、学校教育で「間違いはダメ」という意識が植え付けられがちです。そのため、英語を話す際も「完璧な文法でなければ」「発音がおかしくないか」と過度に心配し、口を開くのをためらってしまいます。しかし、これはコミュニケーションにおいては大きな妨げとなります。

2. 「アウトプット」の圧倒的な不足

学校では、主に英文を読んだり、問題を解いたりする「インプット」学習が中心でした。しかし、英語を話せるようになるには、実際に声に出して使う「アウトプット」の練習が不可欠です。自転車に乗るのが座学だけでは無理なのと同じで、実際に「話す」練習をしない限り、口は動きません。

3. 「思考の日本語変換プロセス」からの脱却不足

多くの人は、英語を話すとき、まず日本語で考えて、それを英語に翻訳しようとします。このプロセスが、会話のテンポを著しく遅らせ、言葉詰まりの原因となります。特に、中学英語レベルの簡単な表現でさえ、いちいち日本語を介していると、スムーズな会話は難しいでしょう。

今日からできる!「話せる」ようになるための解決策

これらの原因を理解すれば、あとはそれらを乗り越えるための具体的な行動を起こすだけです。

1. 「間違えてもOK!」の意識改革

最も重要なのは、**「完璧じゃなくていい」「間違えることは学びの一部」**というマインドセットに切り替えることです。赤ちゃんが言葉を覚えるとき、間違いを恐れません。まずは、知っている単語や文法をどんなに拙くてもいいので、声に出して使ってみましょう。

  • 解決策:
    • 「間違いを恐れない」と口に出して唱える: 自己暗示も有効です。
    • 1日1文でも英語を口に出す習慣: 独り言でも、知っているフレーズを声に出してみましょう。
    • オンライン英会話や言語交換アプリの活用: 多少の間違いを気にしないフレンドリーな環境で話す練習を始めましょう。

2. 「アウトプット」の機会を意識的に作り出す

インプットだけでは話せるようにはなりません。意識的に「話す」練習を日常に取り入れることが大切です。

  • 解決策:
    • 独り言英語: 自分の今日の出来事を英語で話してみる。目に入ったものを英語で描写する。
    • シャドーイング: 英語の音声を聞きながら、少し遅れて真似して発音する。発音やリズムが身につきます。
    • 短い英語での日記(スピーキング): 書く代わりに、今日あったことを30秒程度で英語で話して録音し、聞いてみる。
    • 目標を設定して、積極的に話す場を探す: 英会話カフェ、国際交流イベントなど、少人数で気軽に話せる場所から始めてみましょう。

3. 「英語で直接考える」練習を始める

日本語を介さずに英語で物事を考える癖をつけることで、会話のスピードと流暢さが格段に向上します。

  • 解決策:
    • モノの名前を英語で言う練習: 部屋の中の物、街で見かける看板など、目に入ったものを瞬時に英語に変換する。
    • 簡単な状況描写を英語で: 「It’s raining.(雨が降っている)」「I’m tired.(疲れた)」など、自分の感情や目の前の状況を瞬時に英語にする。
    • 英語の思考ルーティンを作る: 朝起きて「Good morning. What should I do today?」など、決まったフレーズを英語で考えることから始める。

まとめ:あなたの英語は、もうすでに「使える」レベルにある!

トランプ氏の例が示すように、中学英語で学ぶ基礎は、実際に世界中で通用する強力なコミュニケーションツールです。あなたが「話せない」と感じるのは、その知識を「使う練習」が不足しているだけかもしれません。

完璧を目指すのではなく、まずは「伝える」ことを目標に、今日から一歩踏み出してみましょう。あなたのポケットには、すでに世界とつながるための十分な「言葉の武器」が入っているのですから。

さあ、今日から何を英語で話してみますか?

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とりしま

オンライン英会話で日本人講師として活動中。TESL保有。
私自身、英会話力を身につけるまでにかなり時間がかかりました。
語学留学→現地採用→アメリカで起業と、試行錯誤の連続。
今は“地球のどこか”で、同じように悩む大人の英語学習をサポートしています。
2025年には英検準1級(1か月準備)に合格。世界遺産検定4級も取得。
好きなワインはジンファンデル。血液型はA型です。
現在は、第三か国語としてトルコ語もゆるく学習中です。

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