英語の別れのあいさつとして定番の「goodbye(グッバイ)」。
誰もが知っているこの言葉ですが、実はその語源には“神様”が深く関わっていることをご存じでしょうか?
「goodbye」はもともと「God be with ye(神があなたと共にありますように)」という祈りの言葉だったのです。
この記事では、「goodbye」という表現に込められたやさしい祈りの気持ちと、その歴史的な背景、
そして現代英語の表現についてもわかりやすくご紹介します。
「goodbye」の語源:神様が見守る別れの言葉
現在の「goodbye」という言葉は、16世紀ごろの英語「God be with ye(ゴッド・ビー・ウィズ・イー)」が語源です。
意味は「神があなたと共にありますように」。
📝 語彙メモ
- ye:古い英語で「you(あなた)」。今では使われませんが、聖書の英語などでは目にすることがあります。
- be with someone:「〜と共にある」「〜と一緒にいる」。祈りや願いの中でよく使われます。
この祈りの言葉が徐々に省略され、「God b’w’ye」→「goodbye」と変化しました。
「good(良い)」が入っているように見えるため、「良い別れ(good + bye)」のようにも思われがちですが、実は「good」とは関係ありません。
なぜ神様の加護を祈るの?
当時は、旅に出ることも命がけ。医療も十分ではなく、病気や事故も今よりずっと身近なもの。
そんな背景から、人と別れるときには本気で**「あなたが無事でありますように」**と祈る必要があったのです。
💡 英語表現のヒント
- 「God be with you」は命令形ではなく、“祈願”という文法。
つまり「〜でありますように」という、願いのニュアンスを持った表現です。 - 日本語で言えば「ご無事で」「お気をつけて」といった別れのことばに近いですね。
実は仲間がたくさん!祈りが込められた英語表現
「goodbye」だけでなく、英語には祈りや思いやりから生まれた表現がたくさんあります。
🔸 bless you(ブレス・ユー)
くしゃみをしたときに「Bless you!」と言われた経験、あるかもしれませんね。
これは「神の祝福がありますように」という意味で、昔のヨーロッパではくしゃみは病気の前兆とされていたため、無事を願って使われていた言葉です。
🗣️ 会話例
A: Achoo!
B: Bless you!(お大事に)
🔸 farewell(フェアウェル)
「farewell」も、もともとは「fare thee well(あなたがよく過ごせますように)」という祈りの表現から来ています。
今では改まった別れのシーンやスピーチでよく使われます。
🔸 godspeed(ゴッドスピード)
「あなたの旅が神の加護とともにありますように」という意味。
宇宙飛行士の出発や、大きな挑戦に向かう人への応援として使われることもあります。
📺 ワンポイント:「godspeed」は映画や歴史ドラマで耳にすることもあります。たとえば、アメリカ初の宇宙飛行士に対して使われたことで有名です。
現代での「goodbye」の使われ方
最近では、「goodbye」は少しフォーマルな響きを持つため、
日常会話では以下のようなカジュアルな表現がよく使われます👇
💬 カジュアルな別れの表現いろいろ
- Bye!:最も一般的な別れのあいさつ
- See you! / See ya!:「またね」
- Take care!:「気をつけてね」
- Catch you later!:「またあとでね」
- Have a good one!:「良い一日を!」

📝 日本人がちょっと苦手な表現:Take care!
「Take care」は、「気をつけてね」「体に気をつけてね」といった、相手を思いやる一言。
ネイティブの間ではよく使われるのに、日本人学習者はあまり口にしない傾向があります。
別れ際にさらっと「Take care!」と言えると、グッと自然な英語に近づきますよ!
おわりに:Lentの時期だからこそ感じたい「祈り」の気持ち
今はちょうどLent(四旬節)の時期。
キリスト教では、イースター(復活祭)に向けて、心を整える大切な40日間です。
この時期は、祈りや感謝、思いやりといった言葉の本来の意味に、改めて向き合ってみるいいタイミング。
何気なく使っていた「goodbye」に、こんな深い意味が込められていたなんて──
これから誰かと別れるとき、ちょっとだけその言葉を大切に使いたくなりますね。