「うちの子、小学3年生なんです」
「私は大学2年生です」― 日本では当たり前に使う学年。
でも、これを英語で伝えようとすると意外と戸惑いませんか?
今回は、英語での学年や学期の表現方法を徹底解説。さらに、日本の教育システムとは少し異なる海外の学期制度についてもご紹介します。
「学年」を英語でどう言う?本人・家族の紹介に役立つ表現集

日本語では「〇年生」とシンプルに表現しますが、英語では対象が小・中・高・大学のどこにいるかによって表現が変わってきます。
小学生・中学生・高校生の場合
アメリカ式の表現が一般的です。
- 小学1年生:a first grader
- 小学2年生:a second grader
- 小学3年生:a third grader
- …というように、「序数 + grader」で表現します。
中学生・高校生も同様に表現できますが、学年が進むにつれて以下の表現もよく使われます。
- 中学1年生 (7th grade):a seventh grader
- 中学2年生 (8th grade):an eighth grader
- 中学3年生 (9th grade):a ninth grader / a freshman (高校と中学校が一体の学校の場合や、高校の1年生として認識される場合)
- 高校1年生 (10th grade):a sophomore
- 高校2年生 (11th grade):a junior
- 高校3年生 (12th grade):a senior
「My daughter is a third grader. (私の娘は小学3年生です。)」
「My son is a sophomore in high school. (私の息子は高校1年生です。)」
のように使えます。
大学生の場合
大学生は、学年ごとに呼び方が決まっています。
- 大学1年生:a freshman
- 大学2年生:a sophomore
- 大学3年生:a junior
- 大学4年生:a senior
「I’m a junior at university. (私は大学3年生です。)」
「He’s a freshman at ABC University. (彼はABC大学の1年生です。)」
家族を紹介する際、「うちの子は7歳です」と年齢で伝えることもできますが、特に教育関係者や、子供の学校生活について話す際には「小学2年生です (a second grader)」のように学年で伝えた方が、相手はより具体的なイメージを持ちやすいことがあります。
これは、日本の教育システムを知っている人にとっては年齢がわかりやすいですが、海外の人にとっては学年の方がその子の学習レベルや発達段階を推測しやすいためです。
“be in 〇〇 grade” の使い方とニュアンス
先ほどご紹介した “a 〇〇 grader” は「〇〇年生の生徒」という名詞的な表現ですが、“be in 〇〇 grade” は「〇〇年生にいる/所属している」という状態を表す動詞的な表現になります。
例えば、
- My daughter is in third grade. (私の娘は小学3年生です。)
- He’s in tenth grade this year. (彼は今年高校1年生です。)
- I was in fifth grade when that happened. (それが起こった時、私は小学5年生でした。)
のように使うことができます。
“a 〇〇 grader” と “be in 〇〇 grade” の使い分け
どちらも「〇〇年生である」という状態を示すのに使えますが、ニュアンスとして以下のような違いがあります。
- “a 〇〇 grader”: その人の身分や役割を明確にするような場面でよく使われます。「彼は〇〇年生だ」という紹介や説明に適しています。
- “be in 〇〇 grade”: 現在の学年や、特定の時期にどの学年だったかを述べる際に自然です。「彼は今〇〇年生です」という現在の状況を伝えるのに適しています。

こんな風に使えますね👇
When he was in third grade, I was transferred to the U.S. (彼が小学3年生の時、私はアメリカに赴任してきました。)
「学期」を英語でどう言う?

「学期」は英語で主に2つの言い方があります。
- Term (ターム):イギリス英語でよく使われます。日本の「学期」に近い感覚で、1年を2~3つに分けた期間を指します。
- Semester (セメスター):アメリカ英語でよく使われます。1年を2つの学期に分ける制度で、前期・後期のようなイメージです。
その他、北米の一部の大学などで採用されている「Quarter (クォーター)」という制度もあります。これは1年を4つの期間に区切るものです。
例:
「The first term starts in September. (9月に1学期が始まります。)」
「I have five classes this semester. (今学期は5つの授業があります。)」
海外の学期システムを理解しよう
日本の学校は一般的に3学期制(4月から新年度)ですが、海外では国や教育機関によって多様な学期システムが採用されています。
アメリカの場合:セメスター制が主流
アメリカの大学や多くの高校ではセメスター制が主流です。
- Fall Semester (秋学期):8月下旬~12月
- Spring Semester (春学期):1月~5月
間に短い休暇を挟みます。この他に、夏休み中に開講される「Summer Session (サマーセッション)」もあります。新年度は通常8月下旬から9月上旬に始まります。
イギリスの場合:ターム制が主流
イギリスの多くの学校ではターム制を採用しており、1年を3つの学期に分けます。
- Autumn Term (秋学期):9月~12月
- Spring Term (春学期):1月~3月
- Summer Term (夏学期):4月~7月
新年度は通常9月から始まります。
これらの違いを理解しておくと、海外のニュースやドラマを見たり、海外の人と教育の話をする際に役立ちます。
承知いたしました。これまでの内容を踏まえて、記事のまとめ文を作成します。
まとめ
この記事では、英語での学年や学期の表現、そして海外の学期システムについて詳しく解説しました。
「a 〇〇 grader」や「be in 〇〇 grade」を使って自分の学年を伝えたり、家族の学年を紹介したりする方法は、英語でのコミュニケーションにおいて非常に役立ちます。特に、お子さんの学校について話す際は、年齢だけでなく学年で伝えることで、相手に状況がより伝わりやすくなります。
また、日本の3学期制とは異なる、アメリカのセメスター制やイギリスのターム制といった海外の学期システムを理解しておくことは、国際的なニュースや会話の中で教育に関する話題が出てきた際に、スムーズに理解するための助けとなるでしょう。
これらの表現や知識を身につけて、あなたの英語学習をさらに一歩進めていきましょう!
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