英検を受けるとき、「受験票を忘れないように」と意識している方は多いと思います。
しかし、2026年度第1回検定からは、受験票だけでなく、顔写真付き身分証明書の原本も重要になります。
英検協会は、なりすましなどの不正行為を防ぎ、公平で厳正な試験運営を行うため、2026年度第1回検定より本人確認方法を変更すると発表しました。対象となる試験・級では、試験当日に「受験者本人」「受験票兼本人確認票または受験票」「協会が定める顔写真付き身分証明書」の3点を照合して本人確認が行われます。
特に注意したいのは、3級も対象に含まれることです。
小学生や中学生で英検3級以上を受ける場合、「子どもだから身分証明書はそこまで厳しくないだろう」と思っていると、当日あわてる可能性があります。
この記事では、英検で必要になる身分証明書、学生証や生徒手帳の扱い、小学生・中学生が準備しやすい本人確認書類、当日忘れた場合の注意点をわかりやすく解説します。
英検の身分証明は2026年度から顔写真付きが必須に

2026年度第1回検定より、英検では試験当日の本人確認方法が変更されます。
対象となる試験では、試験当日に次の3点を確認して本人確認が行われます。
・受験者本人
・受験票兼本人確認票、または受験票
・協会が定める顔写真付き身分証明書
つまり、受験票だけではなく、顔写真付き身分証明書の原本が必要になります。
対象となる試験は、英検(従来型)の一次・二次試験公開会場、英検S-CBT、英検S-Interviewです。対象級は、1級・準1級・2級・準2級プラス・準2級・3級となります。
英検5級・4級は今回の対象には含まれていませんが、3級以上に挑戦する小学生・中学生は注意が必要です。
英検で使える顔写真付き身分証明書

英検協会が定める顔写真付き身分証明書には、次のようなものがあります。
| 身分証明書 | 小学生・中学生での使いやすさ | 注意点 |
|---|---|---|
| 学生証・生徒手帳 | 中学生は使いやすい | デジタル学生証は対象外 |
| マイナンバーカード | 小学生でも使いやすい | 申請から受け取りまで時間がかかる場合あり |
| パスポート | 小学生でも使える | 有効期限切れに注意 |
| 在留カード | 該当者のみ | 原本が必要 |
| 特別永住者証明書 | 該当者のみ | 原本が必要 |
| 障害者手帳 | 該当者のみ | 顔写真付き・有効期限内か確認 |
このほか、運転免許証や社員証なども認められています。小学生・中学生の場合は、現実的には学生証・生徒手帳・マイナンバーカード・パスポートが候補になりやすいでしょう。
大切なのは、原本であることと有効期限内であることです。
身分証明書のコピー、スマートフォンで撮影した画像、スマホやタブレットで提示するデジタル証明書は認められません。公式ページでも、原本かつ有効期限内のものに限ります。
使えない身分証明書にも注意

「何か本人確認できるものがあれば大丈夫」と思っていると危険です。
英検協会の案内では、次のようなものは顔写真付き身分証明書として認められません。
・顔写真が付いていない身分証明書
・名刺
・会員カード類
・定期券
・住民票
・クレジットカード類
・プリペイドICカード類
・コピーやスマホで撮影した画像
・有効期限切れの顔写真付き身分証明書
・在学証明書や在職証明書など、その都度発行される証明書類
・マイナンバーカード交付申請書
健康保険証や住民票など、顔写真が付いていないものは使えません。英検協会のFAQでも、2026年度第1回検定以降は顔写真の付いていない身分証明書は利用できません。
ここはかなり大事です。
「身分証明」と聞くと、保険証や住民票を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、英検で必要なのは顔写真付きです。
小学生が英検を受ける場合、身分証明書はどうする?

小学生の場合、中学生のような学生証や生徒手帳がないことも多いです。
そのため、英検3級以上を受ける小学生は、早めに顔写真付き身分証明書を確認しておく必要があります。
現実的な候補は、主に次の2つです。
・マイナンバーカード
・パスポート
すでにマイナンバーカードやパスポートを持っている場合は、有効期限が切れていないかを確認しておきましょう。
まだ持っていない場合は、試験直前では間に合わない可能性があります。

パスポートは身分証明書として使えますが、申請には費用と時間がかかります。
5年用でも数千円〜1万円以上かかり、受け取りまで日数も必要です。ただし、ほかに顔写真付き身分証明書を用意できない場合は、パスポートが選択肢になることもあります。申請は各都道府県のパスポート申請窓口、またはマイナポータルから行えます。
特にマイナンバーカードは、申請してすぐに受け取れるとは限りません。また、マイナンバーカードを申請中であっても、試験当日および試験後の指定期限までに顔写真付き身分証明書を提示・アップロードできない場合、合否結果は「認証失格」となり、成績結果は無効になると案内されています。

英検の勉強より先に身分証がラスボスになるのは避けたいところです。
中学生は学生証・生徒手帳で受けられる?

中学生の場合、学校で発行される学生証や生徒手帳が身分証明書として使える場合があります。
ただし、ここで注意したいのが顔写真の有無です。
英検で必要なのは、顔写真付き身分証明書です。
そのため、「学生証があるから大丈夫」と思っていても、顔写真が付いていない場合は、そのままでは本人確認書類として不十分になる可能性があります。
確認すべきポイントは次のとおりです。
・顔写真が付いているか
・氏名が確認できるか
・学校が発行した原本か
・有効期限や在籍期間に問題がないか
・デジタル学生証ではなく、紙やカードなどの原本か
中学生の場合は、学校によって学生証や生徒手帳の形式が異なります。
英検の申し込み後ではなく、受験を検討している段階で、保護者の方が一度確認しておくと安心です。
学生証・生徒手帳に顔写真がない場合は?
学生証や生徒手帳に、顔写真欄がない学校もあります。
この場合、完全に使えないとは限りません。
英検協会のFAQでは、顔写真欄がない様式、または顔写真の貼付を要しない様式であっても、余白部分や裏面などに受験者本人の顔写真が貼付され、その顔写真に学校による割り印が押されているものは、英検受験において有効な顔写真付き身分証明書として利用できます。
ただし、条件があります。
・学校が発行した学生証または生徒手帳であること
・受験者本人の顔写真が貼付されていること
・貼付された顔写真に学校による割り印があること
・氏名などの記載により本人確認ができること
・試験当日に原本を提示できること
つまり、家庭で写真を貼っただけでは不十分です。
学校による割り印が必要になるため、顔写真がない学生証や生徒手帳を使いたい場合は、早めに学校へ確認しておきましょう。

試験前日に学校へお願いしても、すぐに対応してもらえるとは限りません。余裕をもって確認しておきましょう。
英検二次試験でも身分証明書は必要?

英検(従来型)の公開会場では、一次試験だけでなく二次試験も対象です。
そのため、二次試験の日にも顔写真付き身分証明書を持参する必要があります。
一次試験で使ったから終わり、ではありません。
英検協会の案内でも、英検(従来型)の一次・二次試験公開会場が対象とされています。
二次試験は面接対策に意識が向きやすいですが、当日の持ち物確認も大切です。
特に3級以上では、二次試験で面接があります。面接カードや受験票の確認に加えて、顔写真付き身分証明書も忘れずに準備しておきましょう。
英検当日に身分証明書を忘れたらどうなる?

試験当日に顔写真付き身分証明書を忘れた場合でも、公式FAQでは「試験は受験できます」と案内されています。
ただし、これは「忘れても大丈夫」という意味ではありません。
当日に有効な顔写真付き身分証明書を提示できなかった場合は、試験会場で所定の手続きが必要です。その後、試験終了後に指定された期限までに、顔写真付き身分証明書の画像をアップロードしなければなりません。期限までに手続きが完了しない場合は、「認証失格」となり、成績結果は無効になります。
提出期限は、試験翌々日の午前9時30分までです。
また、画像をアップロードするときは、顔写真付き身分証明書の全体が写るように撮影し、顔写真・氏名・生年月日・有効期限などの情報がはっきり確認できる必要があります。顔写真部分だけをアップロードした場合など、本人確認ができない画像では、認証失格となる可能性があります。
つまり、「忘れても後から出せばいい」と軽く考えるのは危険です。
受験はできる場合があっても、後日の手続きに不備があれば、せっかく受けた試験の成績が無効になる可能性があります。
英検当日は、受験票と同じくらい身分証明書も大切な持ち物だと考えておきましょう。
認証失格になる主なケース
英検協会の案内では、認証失格になる主なケースとして、次のような例が挙げられています。
・期限までに画像アップロードが確認できない
・アップロード画像に不備があり、本人確認が完了しない
・対象外の顔写真付き身分証明書を提出している
・有効期限切れの身分証明書を提出している
・志願者情報と身分証明書の情報が一致しない
・画像が不鮮明
・顔写真部分のみで、氏名などが確認できない
・氏名などの情報が隠れている
提出期限の延長、検定料の返金、代替措置などはないと案内されています。
ここはかなり厳しいです。
「画像を出したからOK」ではなく、本人確認が完了する形で提出できているかが重要です。
英検当日の持ち物チェックリスト
英検当日に慌てないために、前日までに持ち物を確認しておきましょう。
英検(従来型)や英検S-Interviewの場合は、主に次のものが必要です。
・受験票兼本人確認票
・協会が定める顔写真付き身分証明書の原本
・筆記用具
・必要に応じて腕時計など
英検S-CBTの場合は、主に次のものを確認しましょう。
・受験票
・協会が定める顔写真付き身分証明書の原本
身分証明書は、コピーやスマホ画像ではなく、必ず原本を持参します。
また、有効期限切れのものは使えません。
前日の夜ではなく、できれば受験の申し込み時点で確認しておくのがおすすめです。
保護者が確認しておきたいポイント
小学生・中学生が英検を受ける場合、本人だけで持ち物を完璧に管理するのは難しいこともあります。
保護者の方は、次のポイントを確認しておくと安心です。
・受験する級が3級以上か
・公開会場、S-CBT、S-Interviewのどれで受けるか
・顔写真付き身分証明書を持っているか
・学生証や生徒手帳に顔写真があるか
・顔写真がない場合、学校で写真貼付と割り印の対応ができるか
・マイナンバーカードやパスポートの有効期限は切れていないか
・二次試験の日にも身分証明書を持参する予定になっているか
英検は、級が上がるほど対策に時間がかかります。
せっかく単語や面接練習をがんばっても、当日の本人確認でつまずくのはもったいないです。
受験を決めたら、学習計画と一緒に身分証明書も確認しておきましょう。
英検対策は「勉強」と「当日の準備」の両方が大切
英検対策というと、単語・文法・リスニング・ライティング・面接練習に意識が向きがちです。
もちろん、それらの学習はとても大切です。
しかし、2026年度第1回検定以降は、3級以上の公開会場受験などで顔写真付き身分証明書の原本提示が必要になります。
特に小学生・中学生の場合、学生証や生徒手帳に顔写真がない、マイナンバーカードをまだ作っていない、パスポートの期限が切れているといったケースも考えられます。
英検当日にあわてないためにも、受験を申し込む前後で、必ず身分証明書を確認しておきましょう。
まとめ:英検3級以上は顔写真付き身分証明書を早めに確認しよう
2026年度第1回検定から、英検の本人確認方法が変更されます。
対象となる試験・級では、試験当日に顔写真付き身分証明書の原本提示が必須になります。
特に注意したいポイントは次のとおりです。
・対象は1級から3級
・英検(従来型)の一次・二次公開会場も対象
・英検S-CBT、英検S-Interviewも対象
・小学生はマイナンバーカードやパスポートの確認が必要
・中学生は学生証や生徒手帳に顔写真があるか確認
・顔写真がない学生証・生徒手帳は、学校による割り印などの条件を満たせば使える場合がある
・当日忘れた場合でも受験できる場合はあるが、期限内に手続きできなければ認証失格になる
・コピーやスマホ画像、有効期限切れの身分証明書は使えない
英検は、日々の学習の成果を試す大切な機会です。
本番で実力を発揮するためにも、単語帳や問題集だけでなく、身分証明書の準備も早めに済ませておきましょう。
本記事は、英検協会が公開している「2026年度第1回検定からの本人確認方法変更について」の案内をもとに、受験生・保護者向けにわかりやすく整理しています。最新情報や詳細は、必ず英検協会の公式ページをご確認ください。


