海外旅行の計画中や、現地の駅でこんな経験はありませんか?
- Booking.comで「ナポリ」と入力しても候補が出てこない
- 空港の掲示板に「Praha」と書いてあるけれど、これって「プラハ」で合っている?
- ドイツ鉄道(DB)のサイトで「Munich」ではなく「München」と表示されていて少し戸惑う
英語を勉強している人でも、海外旅行では意外とこうした場面に出会います。
理由はシンプルです。
都市名は、日本語・英語・現地語で呼び方が違うことがあるからです。
この違いを知っておくと、海外の予約サイトや駅の掲示板を見たときにも落ち着いて行動できます。
この記事では、ヨーロッパ旅行でよく登場する都市名を例に、英語での呼び方と読み方をわかりやすくまとめました。
なぜ都市名は英語で違う名前になるの?
英語では、外国の地名を英語風の名前で呼ぶことがあります。
例えばイタリアの都市ナポリ。
- 現地語:Napoli(ナポリ)
- 英語:Naples(ネイプルズ)
このように、英語では別の名前が定着しているケースがあります。
言語学では、このように外国語の地名を別の言語で呼ぶことを
exonym(エクソニム)と呼ぶこともあります。
ただ、英語学習者として大切なのは難しい言葉ではなく、
「英語では都市名が変わることがある」
と知っておくことです。
特に海外の予約サイトや鉄道サイトでは、英語名で検索しないと結果が出ないこともあります。
なぜ英語名(別名)があるのか?:3つの主な理由
都市名の英語には、実は歴史的な背景があります。少しだけ見てみましょう。
1. ラテン語の影響(歴史の共通語)
中世ヨーロッパにおいて、学問や宗教、外交の共通語はラテン語でした。 多くの都市名がラテン語化され、それがそのまま英語に引き継がれました。
- 例:Vienna(ウィーン) 現地(ドイツ語)では Wien ですが、ラテン語名の Vindobona から派生した英語名 Vienna が定着しました。
2. フランス語の仲介(支配と交流の歴史)
1066年の「ノルマン征服」以来、イギリスの貴族階級は長くフランス語を話していました。そのため、ヨーロッパ各地の地名はフランス語経由で英語に入ってきたものが多いのです。
- 例:Florence(フィレンツェ) イタリア語の Firenze ではなく、フランス語の Florence がそのまま英語名になりました。
- 例:Cologne(ケルン) ドイツ語の Köln ではなく、フランス語の Cologne が英語名として使われています。
3. 「英語の舌」に合わせた変化
英語を話す人々にとって、現地の発音が難しすぎた場合、自分たちが発音しやすいように変えてしまったケースもあります。
- 例:Naples(ナポリ) イタリア語の Napoli の語尾を落とし、英語の音節に合わせた形です。
中央ヨーロッパの都市名(英語)
ヨーロッパ旅行でよく登場する都市です。
| 日本語 | 英語 | 読み方(カタカナ) | 現地語 |
|---|---|---|---|
| ミュンヘン | Munich | ミューニック | München |
| ウィーン | Vienna | ヴィエナ | Wien |
| プラハ | Prague | プレーグ / プラグ | Praha |
| ケルン | Cologne | コローン | Köln |
例えばミュンヘンはドイツ語では München ですが、
英語では Munich(ミューニック) と呼ばれます。
海外の航空券サイトやホテル予約サイトでは、英語名で表示されることが多いので注意が必要です。

スピルバーグ監督の映画『Munich』も、その一例です。
イタリアの都市名(英語)
イタリアの都市は英語名が大きく変わることがあります。
| 日本語 | 英語 | 読み方(カタカナ) | 現地語 |
|---|---|---|---|
| フィレンツェ | Florence | フローレンス | Firenze |
| ヴェネツィア | Venice | ヴェニス | Venezia |
| ローマ | Rome | ローム | Roma |
| ナポリ | Naples | ネイプルズ | Napoli |
特にフィレンツェ → Florenceは、
英語を学んでいても最初は別の都市に見えるかもしれません。
海外のホテル予約サイトやガイドブックでは、英語名が使われることがほとんどです。
スイスの都市名(英語)
スイスでは英語と現地語の違いもよく見かけます。
| 日本語 | 英語 | 読み方(カタカナ) | 現地語 |
|---|---|---|---|
| ジュネーブ | Geneva | ジェニーヴァ | Genève |
| チューリッヒ | Zurich | ズーリック | Zürich |
駅の掲示板では現地語表記になることもあるため、
英語と現地語の両方を知っておくと安心です。
海外旅行で都市名に迷わない3つのコツ
海外旅行では次の3つを覚えておくと安心です。
① 空港コードを使う
航空券検索では、IATAコードを使うと確実です。
例
- ミュンヘン:MUC
- ナポリ:NAP
- ウィーン:VIE
都市名が違っても、このコードなら間違いません。
② Google Mapsで確認する
Google Mapsでは
- 日本語
- 英語
- 現地語
が同時に表示されることがあります。
旅行前に確認しておくと安心です。
③ ドイツ語のウムラウト対策
ドイツ語では
- ü
- ö
のような文字があります。
英語キーボードでは次のように置き換えます。
- München → Muenchen
- Köln → Koeln
この方法で検索できることが多いです。
4. 腕試し!都市名の英語クイズ
ここで英語学習者向けのミニクイズです。海外の空港で行き先を検索していると想像して答えてみてください。
Q1. スイスの「ジュネーブ」。英語での正しい綴りは?
A) Jeneve
B) Geneva
C) Geneve
答えを見る
正解:B) Geneva
日本語の「ジュ」に引きずられてJeneveと書きそうになりますが、英語ではGから始まります。読み方はジェニーヴァに近い音です。
Q2. ドイツの「ミュンヘン」。英語のアナウンスで呼ばれる名前は?
A) Munchen
B) Munich
C) Monchen
答えを見る
正解:B) Munich
英語ではMunich(ミューニック)と呼ばれます。ドイツ語のMünchenとは少し違うので注意しましょう。
Q3. イタリアの「フィレンツェ」。英語サイトでホテルを検索するなら?
A) Firense
B) Florence
C) Florencia
答えを見る
正解:B) Florence
現地名はFirenzeですが、英語ではFlorenceと呼びます。英語の旅行サイトではこの表記が使われます。
まとめ
都市名は、日本語・英語・現地語で呼び方が違うことがあります。
例えば
- ミュンヘン → Munich(ミューニック)
- フィレンツェ → Florence(フローレンス)
- ナポリ → Naples(ネイプルズ)
この違いを知っておくだけでも、海外旅行や出張での検索がずっと楽になります。
英語を勉強している人にとって、こうした都市名の違いを知ることは、言葉と文化の違いを感じる面白いポイントでもあります。
旅行の前に、ぜひ一度チェックしてみてください。


