英検の一次試験に合格したとき、
「よし、ここまで来た」と思ったはずです。
だからこそ、
二次試験でうまくいかなかったときの、あの感じ。
実力以前に、気持ちのほうが先に折れそうになる人も少なくありません。
そんなときに使えるのが、英検の「一次試験免除(一次免除)」制度です。
この記事では、
英検の二次試験だけを受ける方法について、
- 一次免除の仕組み
- 使える期間と料金
- 申し込み時の注意点
- S-CBTとの関係(公式根拠あり)
- 二次試験に向けた現実的な対策
を、実際に英検を受験する人がつまずきやすいポイントを中心に、できるだけ噛み砕いて解説します。
英検の「一次免除」とは?二次試験から再挑戦できる制度
英検では、一次試験(筆記・リスニング)に合格していれば、
二次試験(面接)に不合格、または欠席してしまった場合でも、
一定期間内であれば一次試験を免除して再受験できます。
これが「一次試験免除(一免)」です。
一次免除が使える有効期間
一次免除が使えるのは、
一次試験に合格した回の「翌年度・同回」まで。
例)
- 2024年度 第1回で一次合格
→ - 2024年度 第2回
- 2024年度 第3回
- 2025年度 第1回
まで、最大3回分、一次免除が使えます。
この期限を過ぎると、理由に関係なく一次試験からやり直しになります。
有効期限は、必ず「個人成績表」で確認しておきましょう。
一次免除でも料金は安くならない?正直な話
先に知っておきたいポイントです。
一次免除を使っても、検定料は通常受験と同じです。
「一次を受けないのに同じ料金?」
そう思うのは自然ですし、正直、最初は少しモヤっとします。
ただ、一次免除は
「試験を半分にする割引」というより、
一度通過した一次試験を、もう一度やり直さなくてよい制度です。
一次対策にかかる勉強時間や「前回合格だったけど今回は不合格になるかも?」といった精神的な負担を省ける、という点では、結果的に時間を有効に使える仕組みと言えるでしょう。
一次免除の申し込み方法【ここでミスが多い】
一次免除の申し込み方法は、大きく2パターンあります。
英検マイページから申し込む場合(おすすめ)
- 英検公式サイトのマイページにログイン
- 受験級を選択
- 申し込み途中で
「一次試験免除を利用する」に必ずチェック - 過去の合格履歴から該当回を選択
ログインしていれば、合格履歴は自動表示されます。
個人番号を手入力して申し込む場合
マイページを使わず申し込む場合は、
- 過去の「個人番号(11桁)」
- 前回受験時の郵便番号
が必要です。
個人番号は、個人成績表や二次受験票に記載されています。
注意
一次免除のチェックを入れ忘れると、通常受験扱いになります。
その状態で一次試験を欠席すると、二次試験も受けられません。
ここは本当によくあるミスなので、必ず確認してください。
S-CBTを使ってチャンスを増やす
従来型の英検は年3回ですが、
英検S-CBTなら、ほぼ毎週実施されています。
一次免除は、S-CBTでも利用可能です。
- 従来型の結果を待たずに、すぐ再挑戦できる
- 同一期間内に最大2回受験できる
「間を空けずにもう一度受けたい」人にとって、
S-CBTは非常に相性のいい選択肢です。

パソコンに向かって回答を録音するのに抵抗がある人は従来型で通す方がいいかもしれません。録音時間に制限がありますから、スラスラさっと回答することがポイントになります。
受験者が一斉にスピーキングの回答をするので気が散ってしまう人もいるかもしれません。
従来型とS-CBTで一次免除は共通で使える?【公式仕様ベースで解説】
結論から申し上げますと、
英検(従来型)で取得した一次試験免除資格を、英検S-CBTの申し込みに利用することは可能です。
ただし、利用にあたってはいくつか重要な条件と手続き上の注意点があります。
ここは誤解が起きやすい部分なので、順を追って整理します。
① 一次試験免除資格の有効期限と「使えるようになるタイミング」
まず、有効期限は従来型と同じです。
- 有効期限:
一次試験免除資格は、資格を取得した検定回から
翌年度の同一検定回まで有効です。
一方で、S-CBTで利用する際に特に注意したいのが、
「免除資格が有効になるタイミング」です。
- 英検(従来型)で一次試験に合格した場合
👉 一次免除資格が有効になるのは、
「二次試験のウェブ合否公開日時」以降となります。
この日時より前には、
英検S-CBTで一次免除の申請を行うことはできません。
※なお、二次試験を欠席した場合は一次免除資格は発生しない点にも注意が必要です。
② 英検S-CBTでの申し込み方法(ここが従来型と違う)
英検S-CBTでは、一次免除の扱いが従来型と少し異なります。
- 手続きの流れ:
- まず、英検S-CBTの試験申し込みを完了
- その後、別途「一次試験免除申請」を行う
つまり、
申し込みと免除申請は同時ではありません。
- 後付け申請も可能:
該当する試験日の申込期間内であれば、
申し込み完了後でも、自分で一次免除申請を行うことができます。 - 注意点:
申込期間内に免除申請を行わなかった場合、
一次免除資格があっても4技能すべてを受験する扱いになります。
③ 検定料と当日の試験内容
ここも事前に知っておきたいポイントです。
- 検定料:
一次試験免除を利用する場合でも、
4技能受験時と同額の検定料が必要です。 - 当日の試験内容:
一次免除申請が受理されている場合、
当日はスピーキングテストのみを受験します。試験終了後は、そのまま退室となります。
試験時間は、準1級〜3級のいずれも約15分が目安です。
④ 一次免除を申請しなかった場合の判定方法
有効な一次免除資格があるにもかかわらず、
期間内に免除申請を行わず4技能を受験した場合、
判定は以下のように行われます。
- 「リーディング」「リスニング」「ライティング」
→ 一次試験として合否判定 - 「スピーキング」
→ 二次試験として合否判定 - 両方に合格した場合のみ、級認定(合格)
「スピーキングだけ受けるつもりだったのに、全部受けることになった」
という事態を避けるためにも、
一次免除を使う場合は、必ず申込期間内に申請を完了させましょう。
二次試験対策|英語力より「慣れ」が結果を左右する
一次免除を使う最大の意味は、
スピーキング対策に集中できることです。
英検の二次試験は、毎回ほぼ同じ流れ。
- パッセージ音読
- イラスト描写
- 自分の意見を述べる質問
難しい英語を話せるかよりも、
流れを理解しているか、声に出した回数が足りているかで結果が分かれます。
特に意見問題は、
I have two reasons.
First, …
Second, …
といった「型」を、
考えずに口から出せる状態にしておくことが重要です。

2級以上は、日本語でも一瞬戸惑うような質問に対して理論立てての回答が強く求められるので、練習は必須です。準1を目指す人は日頃からニュースなどをチェックしておくとヒントが得られやすいですよ。
まとめ|一次免除は「立て直すための制度」
英検の一次免除は、
一度つまずいた人のための、現実的な救済制度です。
- 有効期間は1年後の同回まで
- 料金は通常通り
- 申し込み時のチェック漏れに注意
- S-CBTとも互換性あり(公式確認済み)
完璧に仕上げてから受け直す必要はありません。
一度一次を通ったなら、二次は十分射程圏内です。
少し間隔を詰めて、声に出す練習を重ねる。
それだけで、結果はきちんと変わってきます。
一次を通過しているなら、あとは二次に集中するだけですよ!


