2026年が始まりました。
「いつか海外で暮らせたらいいな」
「今の働き方、このままでいいんだろうか」
そんな思いを持ちながらも、
勢いだけでワーホリに飛び込むほど無謀でもない。
英語留学だけで人生が変わるとも思っていない。
この記事にたどり着いたあなたは、
海外移住に“夢”はあるけれど、ちゃんと地に足をつけて考えている人だと思います。
そして今、現実的な問いにぶつかっているはずです。
- 専門性がないとビザは厳しい
- 年齢でポイントが削られる
- 英語だけではどうにもならない
では、何を武器にすればいいのか?
その答えの一つとして浮上するのが、
USCPA(米国公認会計士)です。
「アメリカの資格で、なぜオーストラリア?」
そう思うのは自然です。
ですが2026年現在、
USCPAはオーストラリア永住権を“現実的に近づける資格”の一つであることは、数字を見ればはっきりします。
この記事では、
- 永住権ポイント制の現実
- なぜUSCPAが評価されるのか
- どこまで現実的なのか/どこからが幻想なのか
を、逆算思考で整理していきます。
前提:オーストラリア永住権は「甘くない」
まず大前提として。
2026年のオーストラリア永住権は、
努力すれば誰でも取れるものではありません。
特に会計職(Accountant)は人気職種であり、
申請はできても「招待されない」ケースが続出しています。
理由はシンプルで、
ポイント制が極端にシビアだからです。
オーストラリア永住権のポイント制とは?
主に使われるのは以下のビザです。
- 技能独立ビザ(Subclass 189)
- 州政府指名ビザ(Subclass 190)
- 地方限定ビザ(Subclass 491)
これらはすべて、
Points Test(ポイント制)で選別されます。
2026年のリアルな目安
- 申請最低条件:65ポイント
- 実際に招待されるライン:85〜95ポイント
「65あればOK」は、
書類を出せるだけであって、永住権が近いという意味ではありません。
ポイントの内訳(ざっくり)
| 項目 | ポイント目安 | 補足 |
|---|---|---|
| 年齢 | 最大30点 | 25〜32歳がピーク |
| 英語力 | 10〜20点 | IELTS 7.0〜8.0 |
| 学歴 | 15〜20点 | 大卒以上 |
| 職歴(海外含む) | 5〜15点 | 会計関連が前提 |
| 配偶者要件 | 5〜10点 | 英語力など |
| 州政府指名 | 5〜15点 | 190 / 491 |
ここで多くの人が気づきます。
「普通に働いてきただけじゃ、足りない」
その通りです。
現実的なシミュレーションをしてみる
ケース:31歳・日本の4年制大学卒・会計系職歴5年
- 年齢(31歳):30点
- 学歴(大卒):15点
- 職歴(5年):10点
- 英語(IELTS 7.0):10点
合計:65点
ここまで来ると、
「ちゃんと条件を満たしている人」なのに、
スタートラインにすら立てていないことが分かります。
では、どうやって点を積むのか。
ここでUSCPAが意味を持つ理由
USCPAは、
「持っているだけで永住権が取れる資格」ではありません。
ただし、
他の資格では代替できない“突破力”を持つカードであるのは事実です。
理由は大きく3つあります。
① 会計職としてのスキルアセスメントを通しやすい
永住権申請の第一関門は、
スキルアセスメント(職業認定)です。
「あなたは本当に会計士として通用する人材か?」
を審査されます。
USCPAは、
- 国際会計基準
- 監査・税務・財務会計
- 英語での専門試験
をクリアしている資格として、
評価が安定して高い。
2026年の厳格な審査環境でも、
「国際的に通用する会計資格」として扱われやすいのが現実です。
② CPA Australiaとの相互承認(MRA)がある
USCPA保持者は、一定の条件を満たせば
CPA Australiaへの移行ルートがあります。
※注意点
- 自動で切り替わるわけではありません
- 実務要件・倫理要件あり
- 現地就業が前提になるケースが多い
とはいえ、
ゼロから豪州CPAを目指す場合と比べると、圧倒的に短距離です。
現地就職時に
「会計士としての説明が通りやすい」
これは大きな差になります。
③ 会計士不足は2026年も続いている
オーストラリア政府は、
会計職を引き続き中長期スキル不足職種に指定しています。
特に、
- 地方都市
- 中小〜中堅会計事務所
- 企業内ファイナンス部門
では、
英語+専門性のある人材が慢性的に不足しています。
USCPAは、
この「不足ゾーン」に刺さる資格です。
英語ポイントの現実(ここは逃げない)
永住権を現実にするには、
IELTS 7.0〜8.0相当がほぼ必須です。
| IELTS | TOEIC換算目安 | ポイント |
|---|---|---|
| 6.0 | 740〜820 | 0 |
| 7.0 | 870〜970 | 10 |
| 8.0 | 990前後 | 20 |
「TOEIC900超え?無理じゃない?」
そう思う人がほとんどです。
でも、ここで大事なのは、
USCPA学習=英語の暗記ではない
という点。
- 英語でロジックを理解する
- 専門文書を正確に読む
- 曖昧さを許されない試験
この訓練は、
IELTS対策と親和性が非常に高い。
「英語のために英語を勉強する」より、
結果的に近道になるケースは少なくありません。
それでも、楽ではない(正直な話)
ここまで読んで、
「じゃあUSCPAを取れば安泰?」と思ったなら、
それは違います。
- 年齢による減点は止められない
- 地方州を選ぶ覚悟が必要な場合もある
- 英語スコアは一発勝負ではない
USCPAは魔法の杖ではありません。
ただし、
他の選択肢より、
圧倒的に「積み上げが効く」
それが最大の価値です。
なぜ独学や格安校ではなく「アビタス」なのか
理由はシンプルです。
時間が最大の制約だから
オーストラリア移住は、
年齢が資産であり、同時に制限です。
アビタスの強みは、
- インプットは日本語で高速化
- アウトプットは英語試験に集中
- 学習設計が「社会人前提」
最短距離を取りに行く設計になっています。
2026年も使える「リスキリング支援事業」
見落とされがちですが、重要です。
経済産業省の
リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業を使えば、
- 受講料の最大70%
- 上限56万円
がキャッシュバック対象になります。
「高いから無理」と切り捨てる前に、
制度込みで判断する価値はあります。
1年後を、現実的に想像してみる
2026年に学習を始めた人が、
2027年に何を持っているか。
- 英語で会計を語れるスキル
- 国際的に説明できる資格
- 永住権ポイントを積み上げられる立場
「いつか海外へ」ではなく、
「行けるかどうかを判断できる位置」に立てます。
それだけでも、
USCPAに挑戦する意味は十分にあります。
まずここから始めよう
いきなり決断する必要はありません。
まずは、
- 自分の年齢
- 学歴
- 職歴
- 英語力
で、どこまで届くのかを知ること。
正直に言って、オーストラリアの永住権は簡単ではありません。
年齢、英語力、専門性。
どれも中途半端では通用しない制度です。
でも、「大変だな」と感じた時点で、
あなたはもう一歩、現実に近づいています。
夢だけで語る段階は、すでに終わっているのです。
アビタスの無料説明会は、
「勧誘される場」ではなく、
現実を測る場として使うのが正解です。
- 永住権まで何点足りないのか
- USCPAでどこが埋まるのか
- 何年スパンなのか
数字で確認してから判断しましょう。


