💡 会計未経験でもUSCPAは目指せる!
米国公認会計士(USCPA)は、その国際的な価値から、キャリアアップやグローバルな活躍を目指す社会人に非常に人気の高い資格です。会計、監査、税務、ITまで幅広くカバーするため、異業種からのチャレンジも少なくありません。
しかし、特に「これまで会計や簿記を学んだことがない」という方にとって、学習開始時にまずぶつかる最大の疑問がこれでしょう。
「英文会計入門講座は取るべきなの?それともいきなり本講座(FAR/AUD/REG/BEC)から入っていいの?」
結論から言うと、会計未経験者にとって、この入門講座の受講はUSCPA合格への成功率を大きく高める重要なステップになります。
この記事では、あなたがこの入門講座を取るべきかどうかを判断するための明確な基準と、多くの受験生が利用する予備校アビタス(Abitus)の入門講座を活用する方法を徹底解説します。
🧐 最初の疑問:英文会計入門講座は「必須」か?
USCPA試験は「英語で行われる会計試験」です。このため、学習をスムーズに進めるためには、会計の知識と英語力(特に専門用語)の両方が最低限必要になります。
英文会計入門講座を取るべきかどうかの判断は、現在のあなたの「簿記の知識レベル」によって決めるのが最も効率的です。
🚨 必須となる可能性が高い人(=受講推奨)
以下の項目に当てはまる場合は、英文会計入門講座の受講を強く推奨します。
- 簿記の知識が全くない人、または日商簿記3級レベルに満たない人
- 借方(Debit)と貸方(Credit)、仕訳(Journal Entry)といった会計の基本的なルールを理解していないと、その上のUS-GAAP(米国会計基準)の学習は極めて困難です。
- まずは日本語で会計の仕組みを理解し、頭の中に「会計の地図」を作ることが最優先です。
- 英文の会計用語に抵抗がある人
- 日本の簿記用語は理解できても、それに対応する英語表現(例:減価償却費 $\rightarrow$ Depreciation Expense、棚卸資産 $\rightarrow$ Inventory)をゼロから英語のテキストで学ぶのは非常にストレスがかかります。
- 入門講座で日本語の解説を通じて主要な英文会計用語に慣れることで、本講座へのスムーズな移行が可能です。
- 「急がば回れ」で土台をしっかり固めたい人
- 基礎が固まっていない状態で本講座に入ると、途中で理解が進まず挫折するリスクが高まります。入門講座は、その後の学習の挫折を防ぐ保険のようなものです。
🚀 スキップできる可能性が高い人
以下の項目に当てはまる場合は、入門講座をスキップして、すぐに本講座(予備校の基礎講義)へ進むことを検討できます。
- 日商簿記2級程度以上の知識がある人
- 既に財務諸表作成までの会計処理の流れや、個別の論点(固定資産、引当金など)の基本的な処理を把握できているため、入門講座の大部分は知識の重複になります。
- この場合、USCPAの予備校が提供する**「日本の簿記知識を前提にしたUS-GAAPの違い」**を解説する講義からスタートするのが最も効率的です。
- TOEIC 800点以上の英語力があり、専門用語の読解に抵抗がない人
- 会計の基礎知識があれば、高い英語力をもって専門用語を辞書で調べながら自力でインプットすることが可能です。
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📚 【実践編】アビタスの「英文会計入門」を徹底解説

多くのUSCPA受験生が利用する大手予備校アビタス(Abitus)は、会計未経験者向けにこの英文会計入門講座をカリキュラムに組み込んでいます。
📖 入門講座の概要と役割
| 項目 | 詳細 |
| 講座名 | 英文会計入門(またはCEEAK:英文会計パスポート) |
| 主な学習内容 | 会計の基本的な枠組みとサイクル(取引 → 仕訳 → 財務諸表)。資産、負債、純資産、収益、費用の5要素と勘定科目の解説。主要な英文会計用語の習得。 |
| 位置づけ | 本格的な主要4科目(FAR, AUD, REG, BEC)の前に学習する基礎固めのフェーズです。 |
| 学習期間の目安 | 個人のペースによりますが、動画視聴と問題演習を含めて約25〜40時間程度で修了可能です。 |
✨ メリット:なぜ入門講座が役立つのか
- 挫折を防ぐ
- 会計の基本ルールを日本語で丁寧に理解できるため、この後の英語のテキストを使った本講座の学習における心理的なハードルが大きく下がります。
- 英文専門用語の土台ができる
- 「勘定科目」や「財務諸表の項目」など、頻出する英文会計用語の基礎を固められます。これにより、本講座のインプット効率が格段に向上します。
- 効率的な学習配分
- 入門講座を終えることで、自身が簿記のどの知識が不足しているかが明確になり、その後の本講座学習において特に注力すべき分野を把握できます。

基礎ができていると以後の学習過程で、あれ?なんだこれは?にならずに、さくさくと学習を進めていけるので、基礎固めはどんな学習においても大事だと思います。
🎯 まとめと次のステップ
| USCPA学習スタートの判断 |
| 簿記知識なし → 英文会計入門講座で土台固めを強く推奨 |
| 日商簿記2級以上 → 本講座(予備校の基礎講義)からスタートを検討 |
会計未経験者にとって、英文会計入門講座は遠回りではなく、むしろ最短で合格を目指すための確実な一歩となります。
🚀 入門講座修了後の具体的な次のステップ
入門講座で会計の基本的な流れと英文会計用語の基礎を固めたら、いよいよUSCPA学習の本丸であるFAR(Financial Accounting & Reporting:財務会計及び報告)の学習をスタートしましょう。
FARは出題範囲が広く、他の科目の土台となる知識が詰まっているため、入門講座で得た知識をすぐにFARに活かすことが重要です。
これからUSCPA合格に向けたブログを執筆されるとのこと、この記事が読者の皆様の学習開始の一助となれば幸いです。


