AI英語学習アプリというと、
あらかじめ用意されたストーリーやカリキュラムに沿って進み、
AIコーチが伴走する——そんな流れを想像する方が多いかもしれません。
しかし、スマイルゼミ ENGLISHは設計が少し異なります。
最初に待っているのは、
「教材」ではなく「会話」です。
しかも、日本語入力も可能。
自分が話した内容が、そのまま教材に変わります。
この構造に気づくまで、少し時間がかかるかもしれません。
その理由は、従来の英語教材のように出来上がった教材があなたを待っているのではないからです。
本記事では、AI英会話コーチングアプリスマイルゼミ ENGLISH(スマイルゼミ イングリッシュ)の全体フローを整理しながら、
実際の進め方を構造から解説します。
スマイルゼミ ENGLISHの基本的な使い方(全体フロー)

スマイルゼミ ENGLISHの学習サイクルは、次の4ステップです。
- AIコーチとのTalk(会話)
- 会話内容が教材化される
- Trainingで瞬発力を鍛える
- 再びTalkや模擬通話で実践
つまり、
「用意された教材を学ぶ」のではなく、
「自分の会話が教材になる」構造です。
この順番を理解していないと、
Training画面が空で戸惑う可能性があります。
兎にも角にも、最初はTalkから始めます。
それではまず、アプリをダウンロードしてからやる初期設定から見ていきましょう。
スマイルゼミ ENGLISHの初回設定とレベル診断の使い方
スマイルゼミ ENGLISHのアプリを起動すると、まずアンケート形式とAIコーチとの対話形式のやりとりがあります。

- 英語レベルの自己申告
- レベル1:挨拶までで会話の継続は難しい
- レベル2:単語を並べてなんとか意思疎通できる
- レベル3:簡単な会話なら要点を掴める
- レベル4:短い会話のキャッチボールが楽しめる
- レベル5:相手のジョークの意図も理解できる
- レベル6:ユーモアを交えて自分らしく話せる
- 学習目的
- 商談・会議・プレゼン
- キャリアップ・資格取得
- 専門情報の収集
- 旅行・実用
- 教養・好奇心
- 国際交流・留学
- ニックネーム
- 任意のニックネームをアルファベットで入力
- AIコーチはこの名前であなたを呼びます
- 学習歴
- 学習方法
- モチベーション維持の方法
などをAIコーチとの対話形式で入力していきます。

AIの話速は体感でWPM200前後。
TOEICリスニングよりやや速く感じる可能性があります。
音声は再生可能ですが、再生速度の変更はできません。
スクリプト表示や日本語表示は可能です。

回答は
- 英語で入力してもよい
- 英語が出てこなければ日本語入力も可能
およそ4往復程度で診断が完了します。
※初回アンケートの自己申告レベルによって難易度が調整されている可能性があります(推測)。
とりしまはレベル5を選択しました。
トークレッスンの使い方(学習の起点)
スマイルゼミ ENGLISHは、
基本、単語トレーニングから始める設計ではありません。
メニューには「Training」があり、
- 単語・フレーズ
- リスニング
- スピーキング
とカテゴリが並んでいますが、
本来の流れはそこではありません。
まず行うのは Talk(トークレッスン) です。
1️⃣ まずはTalkから始める
Talkを選ぶと、AIコーチが登場します。
複数のコーチから選択可能です。
初期トピックは比較的Generalな内容です。
- 最近はまっていること
- 休日の過ごし方
- リラックス方法
- 最近あった良いこと
- 以前話した学習法の続き など

特に特徴的なのは、
前回の会話を継続できる点。

一番初めにやったAIコーチとのやり取りの「英語学習の会話」の続きを選ぶことも可能です(Home画面)。
リストのようなトピックを選びたいときは「Talk」から選びます(上キャプチャ)。
多くの英会話サービスのように
毎回リセットされることはありません。
1日でできるトークは各項目1回ずつ。
セッションが終わると印字が薄くなり、タップしても反応しませんが、翌日復活します。
会話は前回の続きの内容から発展していく設計になっています。
全く別のトピックで始めることも可能です。
2️⃣ 会話は4〜5往復ほど
トークはおよそ4〜5往復程度で一区切り。
- 英語で答えてもよい
- 英語が出てこなければ日本語入力も可能
日本語で入力した内容も、
AIが自然な英語に生成してくれます。
このやりとりが、このアプリの設計思想の中心です。
3️⃣ 会話が「教材」に変わる
トーク終了後、振り返り画面に進みます。
ここで、
- 会話全文が文字起こしされる
- AIコーチの発話も自分の発話も再生可能
- 言い直し(リトライ)も可能
そして何より重要なのは、
この会話内容をもとにTraining教材が自動生成されること。
つまり、
Talkレッスンをしていないと、Trainingは空の状態。
トレーニングは、
事前に用意された例文ではなく、
自分が実際に話した内容から作られます。

トークレッスン中の画面、AIコーチの文字起こし有り(左)
トークレッスンからピックアップされた内容(中央)
生成されたスピーキングトレーニング内容確認画面(右)
評価画面の見方とスコアの意味
トークレッスン終了後には、
「振り返り」画面が表示されます。

アンケートの後のAIコーチとのやりとり。
とりしまの一番初めの振り返りです。
ここで確認できるのは、
- 総合評価
- 評価とアドバイス
- 会話全文の文字起こし
- AIコーチの発話(再生可能)
- 自分の発話(AIによる再生可能)
です。
1️⃣ 会話の可視化
まず、自分とAIコーチのやり取りが
すべてテキスト化されます。
これにより、
✔ 自分が何を言ったか
✔ 言い直せばよかった箇所
✔ 詰まった部分
を客観的に確認できます。
2️⃣ 総合評価の内訳
評価は、星(★)で表示されます。
主な評価軸は以下の通りです。
- リスニング
- 語彙力
- 正確性
- 流暢さ
英語力そのものというよりも、
その会話内でのパフォーマンス評価に近い印象です。
3️⃣ 流暢さの判定について
ここは少し注意点があります。
「何を言おうか考えている時間」が長いと、
流暢さは低く判定されやすい傾向があります。
つまり、
✔ 英語ができないから低い判定
ではなく
✔ 話し始めるスピードが遅い(パッと反応できない)
という扱いになることがあります。
慣れないうちは、トピックが明確で、
言いたいことがはっきりしていると
流暢さの判定も上がりやすいと思いました。

目指すは0.2秒での応答です。
4️⃣ 「伝わりきらなかった」機能
振り返り後、
- 言い直し
- 再チャレンジ
も可能です。
上のキャプチャ(右)が示している「伝わりきなかった」をタップするとやり直しすることができます。
これによって本当に自分が言いたかったことが追加され、トレーニング教材として反映することができるという設計です(キャプチャ下)。

別のレッスンで「伝わりきらなかった」機能を使用。
日本語で入力するので本当に言いたかったことを
入力できます。
AIが英語化し、スピーキング教材として生成します。
ポイント
この振り返りは、
「正解・不正解」を細かく指摘する画面ではありません。
トーク全体のパフォーマンスを
リスニング・語彙・正確性・流暢さという観点で
ざっくり可視化する設計です。
星の数に一喜一憂するというよりも、
✔ 今回は流暢さが下がった
✔ 語彙は安定していた
といった“傾向”を見る画面と考えると使いやすいでしょう。

注目するのは評価とアドバイスです。
数字と星は成長過程のゲージとして捉えてください。
💡スマイルゼミENGLISHの学習フローまとめ
このアプリは、
「日本語 → 英語に翻訳 → 暗記」
という流れではなく、
「自分が言いたいこと → 英語化 → 反復トレーニング」
という流れで構成されています。
そのため、
✔ まずトークをする
✔ そこから教材が生まれる
✔ 生成された内容で瞬発力を鍛える
という順番になります。
では、Talkの後に生成されたTrainingの中身を解説します。
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トレーニング機能の使い方(単語・リスニング・スピーキング)
トークレッスンが終わると、
その内容をもとに Training教材が自動生成 されます。
ここからが、いわば“筋トレゾーン”です。
1️⃣ 単語・フレーズトレーニング
会話の中で使われた、
- 重要な単語
- キーフレーズ
- 言い換え表現
などが抽出されます。

初回ヒアリングから生成された単語・フレーズ

ヒアリングでのAIコーチとのやりとりもトークとしてカウントされるので、
そこから単語・フレーズのトレーニングをすることも可能です。
形式は、
- 日本語 → 英語
- 英語 → 日本語
の双方向。
4択形式で答えていきます。
画面上側には 約6秒のタイマーゲージ が表示され、
即答が求められます。
6秒以内に正解すると、
「即答」と表示されます。
この設計により、
✔ 考えすぎない
✔ 反射的に答える
✔ 知識を“使える状態”に近づける
というトレーニングになります。

とはいえ、焦ると押し間違えるので注意が必要です。
2️⃣ リスニングトレーニング
リスニングも、
先ほどのトーク内容をベースに作られます。

音声を聞いたあと、聞き取れたか聞き取れていないかをタップします。
トレーニングが終了すると結果が表示されます。
3️⃣ スピーキングトレーニング(チャンク練習形式)
スピーキングでは、
トークレッスンの内容の一部が切り取られて文字に起こされ、
これがその回の課題となります。

この回のレッスン内容
表示されるのは、
- チャンク(意味のかたまり)ごとの英文
- 一部が空欄表示
マイクボタンを押したまま、その空欄部分を音声で発話します。

形式としては、
- 英文提示
- 空欄部分を発話
- 判定表示
という流れです。
チャンクが終わると全文もやります。

まずはスクリプトを見て(左)、
練習してきた内容に対する質問からの返答(中央)
判定(右)
ここではタイマーはない
単語トレーニング同様、
- 即答表示
- 正誤判定
が出ます。
正解は「○」、
誤りは「×(紫字表示)」で示されます。
即答できた場合は、
反射力が高いという扱いになります。
設計意図
このパートは、
✔ 単なる音読ではなく
✔ “瞬時に取り出す力”を鍛える
設計になっています。
ゆっくり丁寧に読む練習というよりも、
時間に制限をかけ、繰り返し発話することによって反射神経を養うトレーニングです。
発音判定について
発音は一定基準に達しないと先に進めません。
特に、
- アジア系の固有名詞
- 日本語由来の発音
- カタカナ発音に近い単語
などは認識されにくい場合があります。
発音が認識されない場合は、
複数回のトライが必要になることもあります。

とはいえ、細かい発音指導は表示されません
※レッスン自体を途中で終了可能です。

未完了トレーニングから習得済みにしたいものを選び、
3点ドットから修復済みをタップすることができます。
4️⃣ AIコーチからの電話(コールコーチ)
コーチからの着信形式で始まるレッスン。
ここで、
トレーニングした内容を、多くの英語学習者が苦手意識を持つ「電話応対スタイル」で答えていきます。
内容はトレーニングしたことが質問され、トレーニングしてきた瞬間英作文をパッと答えていきます。
スクリプトはなく、音声だけで理解し返答していきます。
いわば“仕上げ”と言えるでしょう。
1日1回受信することが可能で、毎日受信しないことを選ぶこともできます。
曜日や時間は設定から選ぶことができます。

左上の電話アイコンに赤い点があれば着信あり。
タップします。
コーチコールを始めるとコーチと電話越しで
トレーニング内容を磨いていきます。
コール終了後評価が出ます。
スマイルゼミ ENGLISHを使いこなすコツ
スマイルゼミ ENGLISHは、
「どんな英語を話すか」よりも
「何を話したいのか」が起点になる設計です。
そのため、使い方次第で印象が大きく変わります。
「トーク→トレーニング」の順で回す
トークをいくつも連続で進めてから
まとめてトレーニングをするよりも、
トーク → トレーニング → 次のトーク
の順で回す方が整理しやすいでしょう。
理由はシンプルです。
トークごとに教材が生成されるため、
一つずつ消化していく方が内容が混ざりにくいからです。
トークはホーム画面に表示されている他に、毎日6回することができます。
つまり、
1日に最大7から9セットの教材を作ることも可能です。
※ホーム画面のトークの数は変わることがあります。

まとまった時間一気に仕上げることができるのであれば一気にやってみてもいいかもしれません。いろいろ試してみてください。
とりしまは1トーク+トレーニングで7分かかりました。単語・フレーズトレーニングは20問あります。
本当に言いたいことに忠実になる
このアプリの最大の活かし方は、
自分の本音や目的に忠実に入力すること。
遠慮して簡単な内容を書く必要はありません。
会議で言いたいことがあるなら、
プレゼンで主張したいことがあるなら、
そのまま日本語で入力して構いません。
英語が出てこない場合は、
すべて日本語で入力しても問題ありません。
生成された英文をそのまま使い、
一度「まる覚え」してみるのも一つの方法です。
特に、
- 会議対策
- プレゼン対策
- 実務目的の英語
の場合は、逆算思考が有効です。
「本番で言いたいこと」から始める。
それがそのまま教材になります。
初心者は評価を気にしすぎない
振り返り画面では星評価が表示されますが、
最初は深刻に受け止めすぎる必要はありません。
流暢さは、
- 何を言うか考えている時間
- トピックに慣れていない状態
でも下がる可能性があります。
まずは、
✔ 日本語でしっかり入力する
✔ 生成された英語を繰り返す
✔ 流れに慣れる
ことを優先するとよいでしょう。
初回ヒアリングのレベル設定に応じて
英語の難易度が調整されている可能性もあります(推測)。
無理をせず、正直に入力するのが無難です。
語彙力・表現力を伸ばしたい場合
語彙を伸ばしたいなら、
日本語入力の段階で具体性を持たせること。
例:
×「このドラマは面白い」
○「このドラマは予想外の展開が多くて緊張感がある」
日本語が具体的であればあるほど、
生成される英語表現も広がります。
会話の中で使った単語やフレーズは、
トレーニングに追加されます。
そこから繰り返し練習し、
“パッと言える状態”にしていく。
これがこのアプリの設計です。
注目すべきは星の数より変化
星の数だけを見るのではなく、
回を重ねるごとの変化に注目すること。
- 即答が増えているか
- 流暢さが安定してきているか
- 詰まる箇所が減っているか
この“変動”を見る方が建設的です。
ネット環境は安定させる
音声判定やタイマー進行があるため、
安定したネット環境での利用が望ましいです。
通信が不安定だと、
- 音声判定が遅れる
- 反応がワンテンポ遅れる
- 学習の記録がうまく保存されない
などのストレス要因になります。
スピーキングのコツ
スピーキングは、
✔ 完璧な発音を目指す
よりも
✔ リズムで区切る
意識の方が効果的です。
チャンク(意味のかたまり)ごとに
自然に区切って発話する方が通りやすい傾向があります。
また、固有名詞などが認識されにくい場合は、
- 少しゆっくり言う
- 音を分けて発音する
など工夫すると改善することがあります。

スピーキングトレーニングでは
美しい発音よりも流暢さにフォーカスが当てられているので
スラスラ言えると「即答」がもらえます。
スマイルゼミ ENGLISHの本質
スマイルゼミ ENGLISHは、
- 英語を習うよりも自分の言葉を英語化して鍛える
- 本当に言いたいことに忠実であるほど、効果は出やすい
設計です。
そのため、
- 話したいテーマがある人
- 実際に使う場面が想定できる人
ほど効果を感じやすいでしょう。
まとめ:型ではなく、「自分の言葉」を磨く設計
スマイルゼミ ENGLISHは、
あらかじめ用意された例文をなぞるタイプの英会話教材ではありません。
起点は常に、
「自分は何を話したいのか」
です。
トークから始まり、
その内容が教材となり、
瞬発力を鍛え、
再びトークで使う。
この循環を繰り返す設計になっています。
評価機能もありますが、
本質は点数ではなく、
「言えなかったことが言えるようになる」プロセスにあります。
英語を“勉強”している感覚というよりも、
自分の思考を英語に変換していくトレーニングに近い。
だからこそ、
- 伝えたいテーマがある人
- 会議やプレゼンで使う言葉を磨きたい人
- 瞬間英作文を積んできたが、実践に結びついていない人
には、設計思想が合う可能性があります。
一方で、
- 完全イマージョンで英語脳を鍛えたい人
- レールの敷かれたカリキュラムで学びたい人
には合わないかもしれません。
「英語を学ぶ」から
「自分の言葉を鍛える」へ。
この構造を理解したうえで使えば、
印象は大きく変わるはずです。
詳しい実体験レビューや、
向いている人・向いていない人の整理については、
別記事でまとめていますので、あわせて参考にしてください。



