現場でこんな相談を寄せられました。
英語の成績が伸び悩んで困っています。
文法がさっぱりわかりません。
つまづいている所はto不定詞形容的使い方。
「言わないといけないことがある」が「I have something to tell you.」にどうしてなるのかが理解できない、と。
これはto不定詞の形容的使い方の代表的な例文だけれど、彼女がつまづいているのはそもそもなぜ「I have」なの?です。
英語では「私は何かを持っている、その何かとはあなたにいうべき事(to不定詞形容的使い方)」という考え方で「言わないといけないことがある」を表します。
このような英語的表現は多少の人生経験、社会経験、
子供よりも多く言葉に触れている
「大人の経験値」がないと理解しにくいのでは?と思いました。
※上記の説明で「あ、そゆこと」と思われたと思います。
年齢を重ねることがディスアドバンテージとは限りません。
この記事では「大人になった今だから中学英語をやり直せる理由」を5つ、そして実効策を紹介。
「何事も若い時にやったほうが速い」と思われるかもしれませんが、
大人だからこと理解できる事もたくさんあります。
英文法はまさにその1つ。
是非試してみてください。
きっと「あ、そゆこと」の連発でしょう。
5つの理由
早速とりしまが考える5つの理由を見ていきましょう。
昔より理解力がついている
スマホやネットが人間を馬鹿にしていると言われる近代ですが、
やはり学生時代より賢くなっていて、
理解力や判断力がついています。
英文法の参考書は得てして初級レベルを除いて
「小難しい漢字が羅列」しています。
英語勉強してるのに説明の日本語の意味がわからなかった学生時代とは違います。
卒業してからもたくさんのものを読んで聞いているので情報を解析する能力が強化されているはず。
大人になった今、
特に英語学習を継続しているなら理解力は増しているので、
昔使った参考書を読んで今理解できた、というパターンは往々にしてあります。
一度やったことなので思い出せる分がある
完璧に理解はしていなくとも、
ざっと全体的にやったのとやってないのとは違います。
学生時代のように終わりなき戦いを終わらせるべく、
とにかく各チャプターをこなしていくと英語学習が
その項目に集中しすぎて全体像が見えていないことが大半。
(だから点が結べないのです=長いセンテンスが作れないのです)
そして受験が終わったら忘れてゆく…
けれど一度やっていると「そういえばそうだった」な瞬間があると思います。
これは新しく学ぶことよりずっとラクです。
ゲームに例えるなら、
一度やったものならどうすれば「ラスボスを倒せるか」という
全体像を考えながらステップを思い出すでしょう。
それと一緒です。
このレベルのクリアの仕方を忘れてしまったけれどやっているうちに思い出したり、新たな発見を見つけられるのは一度やった経験があるからこそ。
少しずつ紐解けるので深掘りもできる
期末試験などない社会人は
自分のペースで学習することができます。
教室に座って先生の言うことを時間内に理解しないといけない学生とは違って贅沢に時間を使えます。
わからないことがあればネットで何時間も調べても良いでしょうし、
学習アプリでエンジンがかかったら次々とこなしていくこともできます。
「いや、待てよ?」の瞬間に前に戻って復習して、
それがきっかけで更なる深掘りもできるでしょう。
詰め込まずに進める
最後に「一夜漬け/cramming」をしたのはいつですか?
おそらく遠い昔かTOEICの前日くらいでしょう。
これも大人ゆえに時間をかけて学習ができる利点。
自分が消化できる分だけ取り入れてから次に進めるのは社会人学習者のアドバンテージです。
しかしながら、だらだらするのは禁物です。
時間の管理も昔よりできる大人なら計画立てて学習していけるはずです。
昔よりわかりやすい参考書やネット上でわかりやすく解説しているサイトがある
教科書を含む大昔の参考書には「口語的表現」は全くなく、例文もお堅いものばかり。
まだ経済や世界情勢に興味のない学生の時期に読んでも面白くもないし、共感も持てなかったと思います。
日本語ですらも意味がわからない例文もありました。
自分に身近でない文を英語を学んでも、雰囲気すらつかめません。
しかし今は違います。
口語的表現はもちろん身近なトピックで解説されている例文が導入されているので、
雰囲気やニュアンスが汲み取りやすくなっています。
言語の説明は抽象的になりやすいので理解するには例文が命。
「そゆこと」と想像がつくやすい例文が紹介されている参考書が人気なのも確かです。
さらに英語学習を発信しているSNSのおかげで「噛み砕いた」表現、「わかりやすい図解付き解説」とお役立ち情報が溢れています。
最近の参考書は本当にわかりやすく図解付きで解説してあります。
とりしまが学生だった頃には完了形を表すタイムラインのチャートなんてなかったです。
あれ考えた人、天才。
オススメのコツ
理由が判明したところでコツについて解説します。
ネイティブや英語講師がどういうふうに使っているか耳を傾ける
英語に耳が慣れてくるとじわじわと構造も見えてきます。
「こういう風にto不定詞を繋げてるんだ」とか「そこは過去形じゃなくて現在完了形なんだ」とわかってきます。
意外と現場で使いこなされていない中学英語の代表が There is 構文。
「〜がある、いる」という意味です。※thereは「そこに」という意味を持ちません。
参考書からの情報と実際のネイティブのしゃべりが一致した時は快感です。
本当に使ってる!と心の中で叫んでしまいます。
怖がらずに使ってみる
誰も間違えたくないのは重々承知ですが、当たって砕けてください。
特に完了形は当たって砕けろです。
参考書のタイムラインをきちんと理解できているかは、実践してみること。
これもネイティブや英語講師に耳を傾き続ければ見えてきます。
時制はとても大事。けれど「切り取り」的なSNSや短い記事などでは断片すぎて時制を身につけることはムヅカシイととりしまは考えます。
ストーリー性の高いものを読んだり見たりすることがオススメ。
フィードバックを受ける
当たって砕けた後、建設的なフィードバックを受けましょう。
ネイティブから英語での説明が理解不可能だったら、
「この間こういうことがありまして」と日本人講師に質問すると良いでしょう。
ネットで検索してもいいですが、文法用語を知らないとなかなか探し物が見つからない場合があります。
まとめ
いかがだったでしょうか?
大人だからこそやり直せる英文法、その理由とコツをまとめてみました。
① 大人になって理解力がついている
② 経験値がある(昔やった)
③ 自分のペースで紐解くことができる
④ 一夜漬けをしなくても良い
⑤ 昔よりもわかりやすい参考書や情報に溢れている
大人は理論的に物事を学びます。
だからこそ、今から英文法をやり直すと理解が深まるでしょう。
頑張ってください。
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