近年、法医学を題材にした海外ドラマが人気を集めています。『CSI:科学捜査班』『BONES』『Dexter』など、個性豊かなキャラクターたちが難解な事件を解決していく姿に、多くの人が魅了されています。
これらのドラマには、日常会話ではあまり耳にしない専門的な法医学用語が数多く登場します。難しく感じるかもしれませんが、実は英語学習にも役立ちます。今回は、こうした用語をドラマのシーンとともに解説し、学習のヒントもご紹介します。
よく耳にする単語7つ
1. fingerprint(指紋)【発音:ˈfɪŋ.ɡɚ.prɪnt】

「fingerprint」とは、個人識別のために用いられる指の跡です。ドラマでは、fingerprint を採取して容疑者と照合するシーンが頻繁に登場します。
ドラマでの使用例:
- “We found the suspect’s fingerprint on the murder weapon.”(殺害凶器に容疑者の指紋が見つかった。)
★ 学習ポイント:指紋認証技術など、日常生活にも関連があるので意識してみましょう!

ちなみに足の指の指紋はtoeprintです。
2. DNA profiling(DNA型鑑定)【発音:ˌdiː.en.eɪ ˈproʊ.faɪ.lɪŋ】

「DNA profiling」とは、DNA鑑定によって個人の識別を行うことです。ドラマでは、DNA profiling によって犯人を特定したり、親子関係を証明したりするシーンがよく登場します。
ドラマでの使用例:
- “We need to do DNA profiling to identify the suspect.”(容疑者を特定するためにDNA型鑑定を行う必要がある。)
★ 学習ポイント:ニュースやドキュメンタリー番組でも使われるので、他のコンテンツでも耳を慣らしてみましょう!

DNAはDeoxyribonucleic (dee-OK-see-ri-new-klee-ik) acidの略です。
3. autopsy(検視)【発音:ɔː.tɒp.si】

「autopsy」とは、死因を特定するために行われる死体解剖のことです。ドラマでは、検視官が autopsy を行い、被害者の死因や死亡推定時刻を特定するシーンがよく描かれます。
ドラマでの使用例:
- “The autopsy revealed that the victim died from a gunshot wound.”(検視の結果、被害者は銃創で死亡したことが判明した。)
★ 学習ポイント:英語字幕をオンにして「autopsy」という単語が出てくる場面を探してみましょう!

ドラマの中で死因が不明だと必ず行われます。
4. lividity(死斑)【発音:lɪˈvɪd.ə.ti】
「lividity」とは、死後、血液が重力によって体の低い位置に沈殿し、皮膚に現れる変色のことです。ドラマでは、lividity の状態から死体の移動や死亡推定時刻を特定するシーンがよく登場します。
ドラマでの使用例:
- “The lividity pattern suggests that the body was moved after death.”(死斑のパターンから、死後に遺体が移動されたことが示唆される。)
5. ballistics(弾道学)【発音:bəˈlɪs.tɪks】

「ballistics」とは、銃弾の発射から目標への到達までの過程を研究する学問です。ドラマでは、ballistics の専門家が銃弾の軌道や発射地点などを分析し、事件の真相に迫るシーンがよく描かれます。
ドラマでの使用例:
- “The ballistics report confirms that the bullet was fired from this gun.”(弾道学の報告書により、この銃から発射された弾丸であることが確認された。)
★ 学習ポイント:用語の違いを意識しながら学んでみましょう!
6. ballistic trajectory(弾道軌道)【発音:bəˈlɪs.tɪk trəˈdʒɛk.tər.i】
「ballistic trajectory」とは、発射された弾丸の軌道を指します。ドラマでは、弾丸の飛行経路を分析し、発射地点や銃の種類を特定するシーンがよく登場します。
ドラマでの使用例:
- “The forensic team analyzed the ballistic trajectory to determine the shooter’s position.”(法医学チームは弾道軌道を分析し、射手の位置を特定した。)
★ 学習ポイント:発音を確認し、実際に声に出して練習してみましょう!
7. toxicology(毒物学)【発音:ˌtɒk.sɪˈkɒl.ə.dʒi】

「toxicology」とは、毒物の性質や人体への影響を研究する学問です。ドラマでは、toxicology の専門家が被害者の体内から毒物を検出し、死因を特定するシーンがよく描かれます。
ドラマでの使用例:
- “The toxicology report revealed that the victim was poisoned.”(毒物学の報告書により、被害者が毒殺されたことが判明した。)
★ 学習ポイント:実際のニュースやドキュメンタリーでの使われ方もチェックしてみましょう!

(〇〇中毒の疑いがあるので)結果を待っている、と、ニュースなどで警察の記者会見でも普通に耳にすることができます。セレブの謎の死には悲しいですがあるあるですね…。
まとめ
今回紹介した法医学用語は、ドラマによく登場するものばかりです。これらの用語を覚えておけば、ドラマをより深く理解できるだけでなく、英語学習にも役立ちます。
学習のポイント:
✅ 英語字幕を活用し、実際に使われるシーンをチェックしましょう。
✅ 発音を確認し、実際に声に出して練習してみましょう。
✅ 発音アプリやYouTubeの発音解説動画を活用し、ネイティブの発音をチェックしてみましょう。
✅ メモを取ることで、印象に残りやすくなります。

『CSI:科学捜査班』はU-NEXTとhulu、『BONES』と『Dexter』はAmazonプライム、hulu、Disney+、YouTubeで視聴できます。個人的にエミー賞受賞の『CSI:科学捜査班』と『Dexter』にはハマりました。『Dexter』は血が苦手な人は無理かもしれません。
ぜひ、お気に入りのドラマを見ながら、法医学用語を学んでみましょう!