英語学習を続けていると、「そろそろ独学や格安サービスだけでは限界かもしれない」と感じることがあります。
特に中級者になると、単語や文法の知識はある程度あるのに、会議で意見が出てこない、英語で説明しようとすると詰まる、TOEICのスコアはあるのに話す場面で自信が持てない、といった悩みが出てきます。
この段階で必要になるのは、単にレッスン回数を増やすことではありません。
自分の弱点を見つけ、修正し、目的に合った練習を続けることです。
そのため、英語コーチングや質の高い英語講座、ビジネス英語に強いスクールなど、ワンランク上の学習サービスを検討する人もいるでしょう。
ただ、そこで気になるのが費用です。
格安オンライン英会話やアプリと比べると、英語コーチングや専門性の高い講座は受講料が高く感じられます。そこで確認しておきたいのが、英語学習に使える可能性がある補助金や給付金制度です。
ただし、補助金や給付金は「申し込めばすぐにもらえるお金」ではありません。
対象講座や受給条件、修了条件を満たしたうえで、あとから費用の一部が支給される仕組みです。
この記事では、英語学習に使える可能性がある補助金・給付金制度の基本と、申し込み前に確認したい注意点、中級者が講座を選ぶときの考え方を解説します。
英語学習に補助金や給付金は使える?

結論からいうと、英語学習でも補助金や給付金を使える場合があります。
ただし、すべての英会話スクール、英語コーチング、オンライン講座に使えるわけではありません。対象になるのは、制度の条件を満たした講座です。
たとえば、厚生労働省の教育訓練給付制度では、厚生労働大臣が指定する講座を受講・修了した場合に、受講費用の一部が支給される仕組みがあります。一般教育訓練では、教育訓練経費の20%、上限10万円が訓練修了後に支給されます。
つまり、「英語を勉強するから補助金が出る」というより、対象講座を選び、条件を満たした場合に給付を受けられる可能性がある、と考えるのが正確です。
英語学習費用を抑えたい人にとってはありがたい制度ですが、対象講座かどうか、自分が受給条件を満たしているか、修了条件は何かを必ず確認する必要があります。
英語学習で確認したい主な補助金・給付金制度

英語学習に関連して確認したい制度には、主に次のようなものがあります。
一般教育訓練給付金
英語スクールや資格講座でよく見かけるのが、一般教育訓練給付金です。
一般教育訓練給付金は、雇用の安定や就職の促進に役立つ教育訓練を対象とした制度です。厚生労働省の指定講座を修了した場合、教育訓練経費の20%、上限10万円が支給されます。(厚生労働省)
英語講座では、TOEIC対策、ビジネス英語、英会話スクールの一部コースなどが対象になっていることがあります。
ただし、同じスクール内でも、すべてのコースが対象になるとは限りません。「このスクールは給付金対象」と大きく見るのではなく、「自分が申し込むコースが対象か」を確認することが大切です。
リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業
近年よく見かけるのが、リスキリング関連の支援制度です。
経済産業省の「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」では、キャリア相談、リスキリング講座の受講、転職支援までを一体的に支援する仕組みが案内されています。公式ページでは、講座の受講を終了した場合に受講費用の2分の1相当、上限40万円、さらに転職して1年間継続就業した場合に追加で5分の1相当、上限16万円の補助と説明されています。(キャリアアップ支援)
ここで注意したいのは、この制度が単なる「英語学習費用の補助」ではないことです。
リスキリング支援は、キャリア相談や転職支援とセットで設計されています。英語力を高めたいだけでなく、キャリアアップや転職も視野に入れている人向けの制度と考えた方がよいでしょう(詳しくは後で解説します)。
また、制度の内容や対象事業者は変わる可能性があります。申し込み前には、必ず公式情報や各サービスの無料相談で最新状況を確認してください。
会社の学習補助・資格取得補助
勤務先によっては、英語学習費用や資格取得費用を補助する制度が用意されている場合があります。
たとえば、TOEIC受験料の補助、指定講座の受講料補助、語学研修制度、自己啓発支援制度などです。
会社の制度は、企業ごとに条件が大きく異なります。対象になる講座、申請のタイミング、上限額、業務との関連性などを、人事部門や社内規定で確認しておくとよいでしょう。
個人事業主なら経費として考えられる場合もある
フリーランスや個人事業主の場合、英語学習が仕事に直接関係するなら、経費として扱える可能性もあります。
たとえば、海外クライアントとのやり取り、英語での業務、翻訳・通訳、英語コンテンツ制作など、事業との関連性を説明できる場合です。
ただし、経費にできるかどうかは個別の事情によります。税務上の判断が必要になるため、不安な場合は税理士や税務署に確認しましょう。
補助金・給付金は「先にもらえるお金」ではない

補助金や給付金と聞くと、受講前にお金が支給されるイメージを持つ人もいるかもしれません。
しかし、教育訓練給付金は基本的に、対象講座を受講し、修了したあとに申請する制度です。
先にお金を受け取ってから受講する仕組みではありません。厚生労働省も、一般教育訓練では教育訓練経費の20%が「訓練修了後」に支給される仕組みになっています。
つまり、受講料はいったん自分で支払う必要があります。
これは非常に重要です。
「給付金があるなら手元資金がなくても受講できる」と考えるのは危険です。実際には、受講料を支払い、講座を修了し、必要書類をそろえて申請し、条件を満たしていると認められた場合に、あとから費用の一部が戻る流れになります。
そのため、申し込み前には次の点を確認しておきましょう。
| 確認項目 | 見るべきポイント |
|---|---|
| 支払い時期 | 受講料をいつ支払うのか |
| 支給時期 | 修了後、いつ申請できるのか |
| 修了条件 | 出席率・課題提出・テストなどの条件はあるか |
| 対象者条件 | 自分が給付対象になるか |
| 必要書類 | 申請に必要な書類は何か |
補助金や給付金は、費用負担を軽くしてくれる可能性があります。
ただし、単なるばら撒きではありません。条件を満たした人が、あとから費用の一部を受け取れる制度です。
「最大◯円支給」に飛びつく前に確認したいこと

英語スクールや英語コーチングのページでは、「最大10万円支給」「最大◯%補助」といった表現を見かけることがあります。
特に一般教育訓練給付金では、上限10万円という情報を知っている人も多いでしょう。
ただし、ここで注意したいのは「最大」という言葉です。
給付金対象コースであっても、必ず10万円が戻るわけではありません。支給額は、実際に支払った受講料や対象経費、修了条件などによって変わります。
たとえば、一般教育訓練給付金は教育訓練経費の20%、上限10万円です。受講料が30万円なら、単純計算で20%は6万円です。この場合、上限10万円と書かれていても、戻る可能性があるのは10万円ではなく6万円ということになります。
また、キャンペーンや割引を利用した場合、給付額の計算対象がどうなるのかも確認が必要です。
給付金対象コースを扱っているスクールの多くは、無料カウンセリングや無料相談を用意しています。申し込み前には、必ず次の点を確認しましょう。
| 確認したいこと | 理由 |
|---|---|
| 自分が給付対象者か | 条件を満たさなければ支給されないため |
| 申し込むコースが対象講座か | 同じスクールでも対象外コースがあるため |
| 実際にいくら戻る可能性があるか | 「最大額」と実際の支給見込み額は違うため |
| 修了条件は何か | 修了できなければ申請できない場合があるため |
| 申請時期と必要書類 | 手続き漏れを防ぐため |
| キャンペーンとの併用可否 | 自己負担額が変わる可能性があるため |
「給付金が使えるらしい」だけで判断せず、自分の場合はいくら戻る可能性があるのか、いつ申請するのか、どの条件を満たす必要があるのかを確認してから申し込みましょう。
給付金はありがたい制度ですが、魔法の割引クーポンではありません。
無料カウンセリングで総額、支給見込み額、最終的な自己負担額まで確認することが、給付金対象講座を選ぶうえで重要です。
リスキリング支援は単なる英語学習補助ではない
リスキリングという言葉は、近年かなり一般的になりました。
「学び直し」という意味で使われることが多く、英語学習とも相性がよい言葉です。ただし、制度としてのリスキリング支援を考える場合は、単なる英語学習補助とは分けて理解する必要があります。
経済産業省のリスキリングを通じたキャリアアップ支援事業は、キャリア相談、リスキリング講座、転職支援、転職後のフォローアップまでを含む仕組みです。
つまり、英語を学びたい人なら誰でも気軽に使える制度、というよりは、キャリアの見直しや転職を含めて考える人向けの制度です。
特に注意したいのは、補助額が段階的に分かれている点です。
講座を修了した場合の補助と、転職して1年間継続就業した場合の追加補助は別物です。最大額だけを見ると大きな支援に見えますが、その最大額に到達するには条件があります。
そのため、リスキリング支援を利用する場合は、次の点を確認しましょう。
- 転職支援が含まれているか
- 転職が前提の制度か
- 講座修了だけで受けられる補助額はいくらか
- 転職後の追加補助を受ける条件は何か
- 自分のキャリア方針と合っているか
- その制度が現在も利用可能か
英語学習をキャリアアップに活かしたい人にとって、リスキリング支援は選択肢になります。
ただし、「英語講座が安くなる制度」とだけ捉えると、制度の目的とずれる可能性があります。自分が転職やキャリアチェンジまで視野に入れているのかを整理してから検討しましょう。
中級者が英語学習費用で止まったときの考え方

中級者が英語学習で伸び悩むとき、原因は努力不足とは限りません。
むしろ、これまで努力してきたからこそ、次の課題が見えにくくなっている場合があります。
初心者のうちは、単語を覚える、文法を学ぶ、簡単な会話に慣れるなど、やるべきことが比較的わかりやすいものです。しかし中級者になると、「何となく読める」「何となく聞ける」「でも話すと詰まる」という状態になりやすくなります。
この段階で必要なのは、安さだけで学習サービスを選ぶことではありません。
もちろん、無理に高額サービスを選ぶ必要はありません。予算は大切です。生活を圧迫してまで英語学習に投資する必要はありません。
ただし、安いサービスを続けているつもりでも、自分の課題が見えないまま半年、1年と過ぎてしまえば、時間と労力を失うことになります。
中級者が見るべきなのは、料金の安さだけではなく、次のような点です。
| 見るべきポイント | 理由 |
|---|---|
| 自分の課題を見つけてくれるか | 伸び悩みの原因を特定するため |
| フィードバックが具体的か | 何を直せばよいかがわかるため |
| 学習設計があるか | その場限りの学習で終わらせないため |
| 発話練習の質が高いか | 話せる英語に変えるため |
| 目的に合っているか | TOEIC、ビジネス、会議、留学などで必要な力が違うため |
補助金や給付金は、こうしたワンランク上の学習サービスを検討するときに、選択肢を広げてくれる可能性があります。
「高いから無理」とすぐに切り捨てる前に、制度を使える講座がないか、無料相談で自己負担額を確認してみる価値はあります。
補助金・給付金を使って検討したい英語学習講座

補助金や給付金の対象になる可能性がある英語学習講座には、いくつかのタイプがあります。
英語コーチング
英語コーチングは、学習計画、進捗管理、課題分析、学習習慣のサポートなどを受けながら英語力を伸ばすサービスです。
中級者の場合、独学で何をすればよいかわからなくなっている人に向いています。特に、短期間で英語学習を立て直したい人や、ビジネスで英語が必要になった人には検討しやすい選択肢です。
ただし、費用は高めです。給付金対象コースがあるか、対象になる条件は何か、無料カウンセリングで確認しましょう。
ビジネス英語スクール
仕事で英語を使う人には、ビジネス英語に強いスクールも選択肢になります。
会議、プレゼン、メール、交渉、面接など、目的が明確な場合は、一般的な日常英会話よりもビジネス英語に特化した講座の方が効率的です。
中級者にとっては、「なんとなく会話する」よりも、「自分の仕事で必要な英語を正確に使えるようにする」方が成果につながりやすい場合があります。
TOEIC対策講座
TOEICスコアが必要な人は、TOEIC対策講座も確認したいところです。
TOEIC対策講座の中には、教育訓練給付制度の対象になっているものもあります。会社の昇進、転職、海外赴任、大学院受験など、スコアが明確に必要な場合は、対象講座を調べる価値があります。
ただし、TOEICスコアとスピーキング力は別物です。スコアアップが目的なのか、話す力を伸ばしたいのかを整理して選びましょう。
オンライン対応講座
最近は、オンラインで受講できる講座も増えています。
仕事や家庭の都合で通学が難しい人にとって、オンライン対応講座は現実的な選択肢です。地方在住でも受講しやすく、スケジュールを調整しやすい点もメリットです。
ただし、オンライン講座でも、対象講座かどうかは別問題です。公式サイトや無料相談で、給付金対象になるコースか確認してください。
給付金対象コースを探すなら、どんな英語講座を確認すればいい?

補助金や給付金を使って英語学習を検討する場合、まず確認したいのは「どのサービスが有名か」ではなく、自分が申し込むコースが制度の対象になっているかです。
同じ英語スクールや英語コーチングでも、すべてのコースが給付金対象になるとは限りません。対象コース、受講期間、修了条件、申請方法はサービスごとに異なります。
とはいえ、読者としては「では、どこを見ればいいのか」が気になるところでしょう。
英語学習で給付金対象コースを探す場合は、次のようなジャンルから確認すると探しやすくなります。
| 講座タイプ | 確認したいサービス例 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 英語コーチング | プログリット、トライズなど | 伸び悩みの原因を分析し、学習設計から見直したい人 |
| ビジネス英語スクール | ベルリッツ、Gaba、ECCなど | 仕事で使う英語を実践的に学びたい人 |
| TOEIC対策講座 | 資格スクール系講座、RIZAPなどの英語コーチングのTOEIC対策コースなど | スコアアップを明確な目標にしている人 |
| キャリアアップ系講座 | USCPA講座、会計・MBA・ビジネス系講座など | 英語力だけでなく、転職やキャリア形成も視野に入れている人 |
たとえば、プログリットでは一般教育訓練給付制度の対象コースについて案内されており、無料カウンセリングで英語力の分析や学習プログラムの提案を受けられるとされています。トライズでも、スピーキング本科やTOEIC対策など一部コースで一般教育訓練給付制度の利用が案内されています。ベルリッツも、一般教育訓練給付制度の適用プログラムを用意していると案内しています。
※対象コースや条件は変更される可能性があるため、必ず最新情報を確認してください。
👉プログリットの無料カウンセリングに申し込む
👉ベルリッツ無料カウンセリングを申し込んでみる
👉ECCビジネス英語コーチングコース無料カウンセリングを申し込む
👉トライズTOEIC2ヶ月コースの無料カウンセリングを申し込む
👉RIZAP イングリッシュの無料カウンセリングを申し込む
ここで重要なのは、「サービス名」ではなく「対象コース名」まで確認することです。
たとえば、同じ英語コーチングでも、スピーキングコースは対象だが別プランは対象外、TOEIC対策コースは対象だが短期プランは対象外、といったケースがあります。
以前は給付金対象として案内されていたコースでも、現在は対象外になっていることや、募集が終了していることもあります。
そのため、記事や比較表の情報だけで判断せず、申し込み前には必ず公式情報や無料カウンセリングで最新の対象コースを確認しましょう。
そのため、この記事で挙げたサービス名は、あくまで確認先の一例です。
申し込み前には、次の3点を必ず確認しましょう。
- 自分が給付金の対象者にあたるか
- 申し込むコースが制度対象になっているか
- 実際の自己負担額はいくらになるか
給付金対象コースを扱うサービスでは、無料カウンセリングや無料相談が用意されていることもあります。
「このスクールは給付金が使えるらしい」と大きく判断するのではなく、自分が申し込むコース・自分の条件・最終的な自己負担額まで確認してから検討しましょう。
申し込み前に必ず確認したいチェックリスト

補助金や給付金を使って英語講座を検討する場合、申し込み前の確認が非常に重要です。
以下のチェックリストを使って、事前に整理しておきましょう。
| チェック項目 | 確認内容 |
|---|---|
| 自分が対象者か | 雇用保険の加入期間など、制度の条件を満たしているか |
| コースが対象講座か | 申し込むコースが制度対象になっているか |
| 支給見込み額 | 実際にいくら戻る可能性があるか |
| 支払い方法 | 一括払いか分割払いか、いつ支払うのか |
| 修了条件 | 出席率、課題提出、テストなどの条件があるか |
| 申請時期 | いつ、どこに申請するのか |
| 必要書類 | 修了証明書、領収書など何が必要か |
| キャンペーン併用 | 割引やキャンペーンと併用できるか |
| 途中解約時の扱い | 解約した場合、給付対象外になるか |
| 最新情報 | 制度や対象講座が現在も有効か |
特に重要なのは、「対象講座であること」と「自分が対象者であること」の両方を確認することです。
どちらか一方だけでは不十分です。
スクールのページに「給付金対象」と書かれていても、自分が条件を満たしていなければ支給されない可能性があります。逆に、自分が制度の対象者でも、申し込むコースが対象外なら給付を受けられません。
不明点がある場合は、自己判断せず、スクールの無料相談やハローワーク、公式の検索システムなどで確認しましょう。
まとめ|英語学習費用で止まる前に、使える制度を確認しよう
中級者の英語学習では、ただ学習時間を増やすだけでは伸びにくい段階があります。
自分の弱点を見つけること。
必要な練習を選ぶこと。
具体的なフィードバックを受けること。
目的に合った学習設計をすること。
こうしたサポートを受けられる講座は、格安サービスと比べると費用が高く感じられるかもしれません。
しかし、英語学習に使える補助金や給付金制度を確認することで、選択肢が広がる場合があります。
ただし、補助金や給付金は、申し込めばすぐにもらえるお金ではありません。多くの場合、受講料をいったん支払い、講座を修了し、条件を満たしたあとで申請する仕組みです。
また、「最大10万円支給」「最大56万円補助」といった表現だけで判断するのも危険です。実際に戻る金額や条件は、人によって異なります。
英語学習費用が高いと感じたら、まずは次の3つを確認しましょう。
- 自分が利用できる制度はあるか
- 検討中の講座が対象になっているか
- 実際の自己負担額はいくらになるか
高いから無理、とすぐにあきらめる必要はありません。
ただし、お得そうだからと急いで申し込む必要もありません。
中級者にとって大切なのは、安さだけではなく、自分の課題を解決できる講座を選ぶことです。補助金や給付金は、そのための選択肢を広げる手段として、冷静に確認しておきましょう。



