英語コーチングは、短期間で英語力を高めたい社会人に人気の学習方法ですが、受講費用が高額になることも少なくありません。
そのため、受講を検討する際に
「給付金や補助金は使えるのか?」
と気になる方も多いのではないでしょうか。
現在、英語コーチングの講座では主に次の2つの制度を利用できる場合があります。
- 教育訓練給付制度(最大10万円)
- リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業(最大56万円)
どちらも国が実施している制度ですが、対象条件や還元の仕組みは大きく異なります。また、制度の利用方法を間違えると、給付を受けられなくなるケースもあるため注意が必要です。
この記事では、英語コーチングを検討している方向けに、
- 英語コーチングで利用できる給付金制度
- 教育訓練給付金とリスキリング補助金の違い
- 補助金を受けるための条件と注意点
を整理して解説します。
制度の基本を理解しておくことで、英語コーチングの受講費用を抑えながら学習を始めることができます。
英語コーチングで利用できる2つの給付金制度
英語コーチングの受講費用を抑える方法として、国が実施している給付金制度を利用できる場合があります。
代表的なのが、次の2つの制度です。
- 教育訓練給付制度(一般教育訓練給付金)
- リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業(リスキリング補助金)
どちらも社会人の学び直しを支援する制度ですが、制度の目的や還元額、利用条件などに違いがあります。
英語コーチングの講座でも対象となるコースが用意されている場合があり、条件を満たせば受講費用の一部が給付金として支給されます。
まずは、それぞれの制度の特徴を整理しておきましょう。
教育訓練給付制度(一般教育訓練給付金)
教育訓練給付制度は、厚生労働省が管轄する制度で、働く人の能力開発やスキルアップを支援することを目的としています。
雇用保険の加入者が対象講座を受講し修了すると、受講費用の一部がハローワークから支給されます。
主な特徴は次のとおりです。
- 還元率:受講費用の20%
- 上限:最大10万円
- 転職は必須ではない
- 雇用保険の加入期間などの条件あり
英語コーチングでは、一部のスクールの指定講座がこの制度の対象となっています。
現在の仕事を続けながら英語力を高めたい人にとって利用しやすい制度です。
リスキリング補助金(リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業)
リスキリング補助金は、経済産業省が実施している支援制度で、学び直しを通じたキャリアアップを目的としています。
英語コーチングを含む対象講座を受講することで、受講費用の一部が補助金として支給されます。
主な特徴は次のとおりです。
- 還元率:最大70%
- 上限:最大56万円
- 受講前にキャリア相談を受ける必要がある
- 転職支援が含まれる
教育訓練給付金よりも還元額が大きい点が特徴ですが、利用するためにはキャリア相談や講座修了など、いくつかの条件を満たす必要があります。
2つの制度は併用できない
教育訓練給付金とリスキリング補助金は、同一の講座で併用することはできません。
どちらの制度が利用できるかは、スクールやコースごとに決まっているため、無料カウンセリングなどで事前に確認しておく必要があります。
英語コーチングの給付金は誰でも利用できる?対象者の条件
英語コーチングの給付金制度は、誰でも利用できるわけではありません。
制度ごとに対象者の条件が設定されています。
教育訓練給付制度の対象者
教育訓練給付制度は、雇用保険に加入している人が対象となります。
一般的な条件は次のとおりです。
- 雇用保険の加入期間が一定以上ある
- 在職中、または離職後1年以内
- 指定講座を受講・修了する
雇用保険の加入期間などの細かい条件は、ハローワークで確認することができます(こちらから)。
リスキリング補助金の対象者
リスキリング補助金は、企業に雇用されている人を対象とした制度です。
対象例
- 正社員
- 契約社員
- 派遣社員
- パート・アルバイト
一方で、次のようなケースでは対象外となる場合があります。
- 公務員
- 企業の経営者・役員
- 完全なフリーランス(自営業)
制度の対象になるかどうかは、スクールのカウンセリングや公式情報で確認しておくと安心です。
リスキリング補助金は転職しなくても50%還元される
リスキリング補助金は「転職が前提の制度」と説明されることが多いですが、実際には転職していなくても補助金を受け取れる仕組みになっています。
この制度では、補助金の支給が2段階に分かれています。
①講座修了時:受講費用の50%が還元
講座を修了すると、まず受講費用の**50%(最大40万円)**が補助金として支給されます。
この段階では、転職している必要はありません。
そのため、
- 英語力を高めたい
- 将来のキャリアの選択肢を広げたい
という目的でも制度を利用することができます。
②転職後:追加で20%が還元
講座修了後に転職し、一定期間継続して勤務した場合は、さらに**20%(最大16万円)**が追加で支給されます。
そのため、条件をすべて満たすと
最大70%(最大56万円)
の補助を受けることができます。
ポイント
- 講座修了 → 50%還元
- 転職成功 → 合計70%還元
という仕組みになっています。
給付金を利用する場合は「対象講座」を選ぶ必要がある
英語コーチングで給付金を利用する場合、どのスクールでも自由に制度が使えるわけではありません。
給付金の対象になるのは、国から指定を受けた講座のみです。
そのため、同じスクールでもコースによっては給付金を利用できない場合があります。
例えば英語コーチングスクールでは、
- 一部のビジネス英語コース
- TOEIC対策コース
- 長期プログラム
などが給付金対象講座として指定されていることがあります。
一方で、短期講座や特定のプログラムは対象外となる場合もあるため、受講前に確認しておくことが重要です。
また、給付金制度にはそれぞれ利用条件があります。
たとえば
- 雇用保険の加入期間
- 受講前のキャリア相談
- 講座の修了条件
などを満たす必要があります。
そのため、給付金の利用を検討している場合は、無料カウンセリングの段階で対象講座や利用条件を確認しておくと安心です。
次の章では、給付金制度を利用できる代表的な英語コーチングスクールの例を紹介します。
給付金制度に対応している英語コーチングスクール
英語コーチングスクールの中には、教育訓練給付金やリスキリング補助金の対象講座を用意しているところがあります。
代表的なスクールの例を簡単に整理すると次のとおりです。
| スクール | 特徴 | 対象制度 |
|---|---|---|
| PROGRIT | 短期集中型の英語コーチング | 両制度 |
| TORAIZ | 1年間の長期学習 | 両制度 |
| RIZAP ENGLISH | TOEIC対策に強い | 両制度 |
| Liberty English Academy | 英語構造理解型 | 教育訓練給付 |
| QQ English | オンライン型 | 教育訓練給付 |
※給付金の対象講座はスクール内の特定コースに限られる場合があります。最新の対象コースは各スクールの公式サイトで確認してください。
補助金を利用する基本的な流れ
英語コーチングで給付金や補助金を利用する場合、通常の受講申し込みとは少し手順が異なります。
特にリスキリング補助金では、受講前のキャリア相談などの手続きが必要になります。
一般的な流れは次のとおりです。
- スクールの無料カウンセリングを予約
- キャリア相談(キャリアコンサルティング)を受ける
- 講座の申し込み・受講開始
- 講座を修了する
- 給付金・補助金の申請
①スクールの無料カウンセリングを予約
まずは、給付金制度に対応しているスクールの無料カウンセリングを予約します。
この段階で、給付金制度の利用を検討していることを伝えておくと手続きがスムーズです。
②キャリア相談(キャリアコンサルティング)を受ける
リスキリング補助金を利用する場合は、受講前にキャリア相談を受ける必要があります。
現在のキャリアや英語をどのように活用したいかなどを整理し、制度利用の条件を満たしているか確認します。
③講座の申し込み・受講開始
キャリア相談が完了した後、講座の申し込みを行います。
多くの場合、受講費用は一度全額を支払う仕組みになっています。
④講座を修了する
給付金や補助金を受けるためには、スクールが定めている修了条件を満たす必要があります。
一般的には
- 出席率
- 課題提出
- 修了テスト
などの基準が設定されています。
⑤給付金・補助金の申請
講座を修了すると、スクールから必要書類が発行されます。
それをもとに申請を行い、条件を満たしていれば受講費用の一部が給付金として支給されます。
英語コーチングの給付金はいくら戻る?補助金シミュレーション
英語コーチングの受講費用は、スクールやコースによって異なりますが、一般的には 30万円〜60万円程度になることが多いです。
ここで給付金制度を利用した場合、実際の負担額がどの程度になるのかを簡単に見てみましょう。
例:受講費用40万円の場合
リスキリング補助金(受講修了時)
| 内容 | 金額 |
|---|---|
| 受講費用 | 40万円 |
| 補助金(50%) | ▲20万円 |
| 実質負担額 | 約20万円 |
講座を修了すると、この時点で受講費用の 50% が補助金として還元されます。
転職後の追加補助
転職に成功し、一定期間勤務した場合はさらに追加で補助金が支給されます。
| 内容 | 金額 |
|---|---|
| 受講費用 | 40万円 |
| 補助金(70%) | ▲28万円 |
| 実質負担額 | 約12万円 |
このように制度を利用することで、英語コーチングの費用負担を大きく抑えられる可能性があります。
ただし、補助金の対象講座や条件はスクールによって異なるため、受講前に確認しておくことが大切です。
まとめ
英語コーチングは短期間で英語力を高める学習方法として注目されていますが、受講費用が高額になることも少なくありません。
そのため、受講を検討する際には国の給付金制度を活用できるかどうかを確認しておくことが重要です。
現在、英語コーチングで利用できる主な制度は次の2つです。
- 教育訓練給付制度(最大10万円)
- リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業(最大56万円)
教育訓練給付金は比較的利用しやすい制度で、現在の仕事を続けながら英語力を高めたい人に向いています。
一方、リスキリング補助金は還元額が大きいものの、キャリア相談や講座修了などの条件があります。
どちらの制度も、対象講座や利用条件がスクールごとに異なるため、受講前に確認しておくことが大切です。
英語コーチングを検討している場合は、まずスクールの無料カウンセリングを利用し、
給付金制度の対象講座や利用条件について相談してみるとよいでしょう。
制度の仕組みを理解したうえで選択することで、受講費用の負担を抑えながら英語学習を進めることができます。


