やり直し英語をしたい大人におすすめ参考書「英語のハノン」初級を解説・レビューしてみました

英語学習者の間でSNSで話題沸騰の
「英語のハノン」（1,800円＋税）。

その英語バーションが2021年に筑摩書房から発売されました。

ピアノの基礎がための練習のように
センテンスをできるまで幾度となくしゃべる練習のために
デザインされたもの。

現在「英語のハノン」シリーズは

• 初級
• 初級　イギリス英語版
• 中級
• 上級
• フレーズ編

たくさんの英語学習者が何周も何十周もして
スピーキング力アップにはげんでいます。

管理人とりしまも初級編を手にしてみました。

この記事では「英語のハノン・初級」の始め方、ネット上の評判、
そしてとりしまの考察をつづっています。

英語のハノンのやり方がよくわからない人、
ネット上の評判やとりしまの意見が気になる人は
ぜひ読んでみてください。

結論から言うと、
辛くて、単純だけれども、効果は出ると思うのでおすすめです。

こんな人にオススメ

• 英語をやり直しながらしゃべれるようになりたい人
  • 参考書を解読するより耳で学習したい人
  • 黙々と座学をするよりアクティビティがある方が好きな人
• 英文法は大体つかめているけどしゃべれない人
  • TOEICや英検などの試験でで高得点を取ったのに
    スピーキングに苦手意識が高い人
  • センテンスは作れるけど口から上手く出てこなくて
    困っている人
  • 自分の英語がなめらかでなく、ぶつ切りに聞こえてしまう人
  • ７語以上の長いセンテンスが口頭ですらすら組めない人

ドリルのやり方

準備するもの

• スピーキングのためのやり直し文法スーパードリル「英語のハノン」初級
• 音声をダウンロード・もしくは再生するためのPC、タブレット、スマホ
• イヤホン、ヘッドセットなど
• スピーキングの練習を心おきなくできる場所

場所の確保は大切です。

何度も何度も繰り返しますので
聞かれたら恥ずかしいと思う場所は避けましょう。

音声をダウンロード

出版元の筑摩書房のウェブサイトから、もしくは本書のQRコードから音声をダウンロード。
ダウンロードをしても良いですし、
毎回読み取って再生してもOK。

iOSではiTunesにバラバラにダウンロードされてしまうようですが
とりしまのiPhoneにはちゃんとFileにダウンロードされています。

スピードはスローとナチュラルの２つ。
ユニット１から選べます。
※ユニット０はチョイスがありません。

初めはスローから始めても
いきなりナチュラルからでもどちらでもOK!

自分に合ったスピードを選んでください。

流れ

初めの座学はスキップせずきちんと読む

各ユニットの実践練習の前に学習することが書いてあります。

きちんと読みましょう。

ドリルの方法には２つあります。

• 連続ドリル
  キーセンテンスをもとに代用単語やフレーズで文を変えていく
• 段階ドリル
  キーセンテンスをもとに否定形や疑問文に変えていく

連続ドリルをやりかた

段階ドリルのやり方

録音音声の後のあなたの解答時間は約３秒です。
長いか短いかはあなた次第！

このセッションを「開本（本を見ながら）」できるようになったら
「閉本（本を見ずに）」でやっていきます。

ネット上の口コミ

初級なのにむずかしい

ドリルに使われている英文は、
特に前半は一見するとやさしいものばかりかもしれません。
しかし、
このドリル練習を通して、
読めば優しい英文が、
いざ話すとなると、
まったくスムーズに出てこないということを、
いやというほど思い知らされるはずです。

本書12ページより

TOEIC400はないとむずいかも、
という意見も目にしました。

とりしまもやってみました。

センテンスは簡単ですが、
瞬発的にセンテンスを作っていくことが
英語を普段口にしていなかったら難しく感じるかもしれません。

とりしまは閉本でリピートできましたが
早口ではないので
気を抜くと時間内で収まらない時もありました💦

早口言葉ではないので
スピードに意識するより確実にまちがいなく、
つっかからずに言えるようになるのを
目標にするといいです。
（持ち時間が短いので焦るのはわかりますが、慣れてきます）

文法がしっかり学べる

第１文型から始まるユニット１から分詞・副詞的用法までの全19ユニットで
基礎英語をたたき込むことができると人気。

忘れていた気づきや発見なども、と声が上がっています。

コスパが良い

1,８００円＋税でここまでのパフォーマンスのあるスピーキングドリルはない！と絶賛。

TOEICスコアがアップした

文法のやり直しをすることによってTOEICのスコアも
自然とアップしたとのこと。

管理人とりしまの考察

文法の洗い直しとスピーキングが鍛えられる画期的メソッド

あなたのような
やり直し英語に取り組みたい人は

おそらく
英語をしゃべりたい（しゃべらないといけない）ので

英語学習に取り掛かろうとしているのだろうと思います。

多くの参考書は座学中心で、
インプットは文法の説明と付属音声からのリスニング。

あなたが自ら音読しない限り
アウトプットのスピーキングが０。

しかし「英語のハノン」の進行は、
わかりやすい文法の説明の後は
あなたのスピーキングの反復練習にかかっています。

実践練習に重きを置いている素晴らしい本です。
ですからドリルなんですね、参考書ではなく。

口が動いていない人には強くおすすめ

口が動いていない人には強くおすすめできるドリルです。

その名もスーパースピーキングドリルですから
あなたのスピーキング力を鍛え上げます。

プロのアナウンサーさんも
発声練習、発音練習をして
あの美しい滑舌なのですから

英語という外国語にチャレンジしている

あなたもしっかり大きな声ではっきりと

何度も繰り返しましょう。

とはいえ、カランを代用するものとは
とりしまは考えません。

メソッドのアプローチは似ていますが、
人間と録音音声とでは、
やはり得るものが違うのです。

人間の安定していない発音、瞬間、空気、
このような「生」の要素は
人間からでないと感じ取れないでしょうし、
最終的にリアルな英会話でこれらの要素が
必要不可欠になるからです。

けれど「英語のハノン」はそんな英会話への
導入としては最高だと思います。

やっぱり最強の「反復作業」

復唱することによって
じんわりとパターンが染み込んで
自動化していきます。

説明を読んで復唱するの繰り返しなので

地味な作業ではありますし、
飽きてくる人もいるでしょう。

けれどその繰り返しこそが
あなたのスピーキング力を
確実に強化していることを
忘れないでください。

リスニングが強くなる

ユニット１に入る前に、

ユニット０があります。

ここでは英音法についてふれられています。

英音法とは、

• リンキング（linking）
• アシミレーション（assimilation）
• フラッピング（flapping）
• エリジョン（elision）
• ウィークニング（weakening）
• ネイザル・リリース（nasal release）

発音が良くなるという口コミについて

発音が良くなるという口コミについては、

こまかいところをいうと、
日本語にない母音や子音を
ネイティブのように話せるようになるかといえば
そうではないです。

おそらく言わんとしていることは、
リンキングが上手になって
「らしく聞こえる」といった感じでしょうか？

それぞれの英語の音はやはり人間という
確実なフィードバックがない限り
正しい発音にはなりません。

オンライン英会話の代用にはならない

優秀なドリルとはいえ、

やはりワンウェイなのです。

録音音声はあなたが間違っていても即座に
訂正を入れたりもしないのです。

例えるなら語学アプリで英語を学習しているようなイメージ。

オンライン英会話の素晴らしいところは

生の人間と一対一で

ライブで会話が練習できるということです。

まちがいを楽しく訂正してくれたり
リアルな英語が聞ける素晴らしい場。

録音音声のようにゆっくりわかりやすい発音で
全てのオンライン英会話講師が話すかといえば
そうではありません。

けれどそれが現実です。

でも
英語のハノンでしっかり土台を固めれば
オンライン英会話で飛躍すること
まちがいなしですよ。

まとめ

スピーキングのためのやり直し英文法スーパードリル「英語のハノン」初級についてまとめてみました。

☑️　耳と口がフル回転になる素晴らしいスピーキングドリル
☑️　英文法を洗い直しながらスピーキングも身に付く一石二鳥
☑️　初級だけどあなどれないむずかしさ
☑️　地味な作業で飽きやすかもしれない
☑️　反復練習に勝てるものはない
☑️　生の人間と英会話をするための練習になる
☑️　コスパが良い

自主学習としてはかなり優秀なドリルだと思いました。

本のデザインはとてもシンプルで
図解などありません。

それだけ口と耳に集中しろ、という
著者の思いがこもったゆえだと思います。

どうでも口が動かない
でも英語がしゃべれるようになりたい人には
大変おすすめな一冊です。