スピークバディについて調べている方の多くが、
「本当に効果はあるのか」
「何ヶ月やれば話せるようになるのか」
という点を気にされていると思います。
当ブログは英語学習をテーマにしたブログであり、
私自身、英会話講師として多くの学習者を見てきました。
その立場から、今回は少しだけ辛口寄りでお話しします。
結論からお伝えすると、
スピークバディに限らず、英語学習に“効果の保証”はありません。
学習者それぞれが、
- 英語に触れてきた期間
- 話す練習の経験
- 苦手意識や心理的ハードル
といったスタート地点がまったく異なるからです。
ただし、
「それでも、どれくらいやれば効果を感じやすいのか」
については、講師としてある程度の目安をお伝えできます。
まず前提:スピークバディは魔法のアプリではありません
スピークバディは、初心者〜初中級者向けによく設計されたAI英会話アプリです。
しかし、使い始めてすぐに英語がペラペラになるようなものではありません。
特に、次のような方に向いています。
- 英語を話す練習に慣れていない
- 人前で英語を話すことに抵抗がある
- 独学では限界を感じている
このタイプの方にとって、
「続けやすい設計」と「アウトプット量を確保できる環境」が大きな強みです。
スピークバディで効果を感じるまでの目安期間
英会話講師として、また利用者の体験談を踏まえると、
現実的な体感の目安は次のようになります。
1〜2ヶ月目
- 大きな変化は感じにくい
- ただし
- 英語を声に出すことへの抵抗が減る
- 間違えることへの恐怖が薄れる
👉 心理的な壁が下がり始める時期です。
3ヶ月前後
- 簡単なフレーズが以前より早く出る
- 聞いた英語をそのまま口に出せる感覚が出てくる
- 発音のクセに気づけるようになる
👉 「少し変わってきたかもしれない」と感じる方が増える時期です。
半年〜1年
- 言いたいことが英語で自然に出てくる
- 場面に合った表現を選べるようになる
- 発音が安定し、聞き返されにくくなる
👉 ここで初めて「効果を実感した」と感じる方が多い印象です。
実際に、
1年〜1年半継続した利用者が、会話の瞬発力の向上を実感している例もあります。
結論:効果は「やった時間」に比例します
少し率直に整理すると、
- 1週間 → ほぼ変化なし
- 1ヶ月 → 慣れる段階
- 3ヶ月 → 変化を感じ始める
- 半年〜1年 → 効果を実感
という流れが一般的です。
英語学習は短距離走ではなく、
継続を前提とした積み上げ型の学習です。

毎日学習を継続する、という前提です。
英語学習歴が長くても途中でブランクがあると「リセット」が入ると考えてもらうといいと思います。
効果を感じやすい人がやっている使い方
スピークバディは、
「ただ開くだけ」では効果が限定的です。
① 毎日15分を一つの基準にする
推奨学習時間は1日15分。
長時間よりも、短時間を毎日続けることが重視されています。
② 間違いを避けようとしない
AI相手のため、
- 間違えても恥ずかしくない
- 何度でも言い直せる
間違いは失敗ではなく、
練習量の証拠です。
③ 発音フィードバックを軽視しない
スピークバディの強みは、
具体的な発音フィードバックです。
一度で完璧にしようとせず、
繰り返し意識することが重要です。
④ 小さな目的を決めて使う
- 今日はこの音を意識する
- 今日は過去形を丁寧に言う
といった一点集中が、学習効率を高めます。
スピークバディの料金について(2025年12月改定後)
現在の料金は以下の通りです。(税込)
- 1ヶ月プラン:3,980円
- 12ヶ月プラン:28,400円(※一括支払い)
注意点
- 6ヶ月プランは終了
- 年額プランは途中解約でも返金なし
そのため、
ある程度続ける前提の方に向いた料金設計です。
なお、今回の価格改定については、
「なぜ値上げされたのか」「他のAI英会話アプリと比べてどう考えるべきか」
という視点で、別記事にて詳しく整理しています。
▶︎ スピークバディ価格改定をどう考える?他AI英会話との比較はこちら
スピークバディが向いている人・向いていない人
ここからは、スピークバディが
「続きやすい人」「続きにくい人」の傾向を、簡単にまとめます。
あなたの状況と照らし合わせながら読んでみてください。
向いている人
向いていない人
講師視点で整理します|効果が出ない人の典型パターン(FAQ)
ここからは、英会話講師として実際によく見る
「効果が出にくいケース」を整理します。
- Q毎日はできていません。それでも効果は出ますか?
- A
結論から言うと、効果は出にくくなります。
スピークバディは、短時間×高頻度を前提に設計されたアプリです。週にまとめて行うより、毎日少しずつ触れる方が結果につながりやすいです。
- Qレッスンは進めているのに話せる気がしません
- A
この場合、フィードバックを流しているケースが多く見られます。
- 正解が出たら次へ
- 発音指摘を確認するだけ
これでは、口の使い方が変わりにくくなります(伸びない学習者さんあるあるナンバーワンです)。
- Q英語はある程度できるのに物足りません
- A
その場合、スピークバディの主な対象層ではない可能性があります。
スピークバディは、基礎を整理しながら話す力を伸ばす設計です。
Speakとスピークバディの違い|思想の違いを整理します
よく比較される Speak との違いを、感情を入れずに整理します。
スピークバディの思想

- 初心者・初中級者向け
- 体系的カリキュラム重視
- 発音・フレーズ・構文を丁寧に積み上げる
👉 基礎体力型
Speakの思想

- アウトプット量最優先
- 即興性・反射力重視
- フリートーク寄り
👉 実戦・場数型
知っておきたい
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講師視点での使い分け
| 状態 | 向いている |
|---|---|
| 話す練習に慣れていない | スピークバディ |
| 発音や型を整えたい | スピークバディ |
| とにかく話したい | Speak |
| 反射的に返したい | Speak |
まとめ|講師としてお伝えしたいこと
英会話講師としてお伝えしたいのは、
スピークバディが特別な近道ではないということです。
ただし、
続けた人が、続けた分だけ変化を感じやすい設計
になっているのは確かです。
効果を保証してもらってから始めたい方より、
やりながら変化を確かめられる方に向いています。
スタート地点が違えば、
見える変化のスピードも違います。
だからこそ、
「自分はいまどこにいるのか」を理解した上で、
アプリを選び、使い切る。
それが、遠回りに見えて
一番確実な英語学習の進め方です。




