海外への第一歩!パスポート新規申請を始めるあなたへ
いよいよ海外旅行や留学の計画が具体化してきましたね。パスポートは、そんなあなたの夢を現実にするための最初の鍵です。でも、「パスポートの申請って、何から手をつければいいの?」「どんな書類が必要なんだろう?」と、手続きに疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、パスポートを初めて申請する方を対象に、準備すべき書類から、申請、受け取りまでの詳しい流れを徹底的に解説します。一つひとつステップを踏んでいけば、誰でもスムーズに手続きを完了できます。さあ、一緒にパスポート申請の準備を始めましょう!
パスポート新規申請で必須の「5つの必要書類」を完全チェック
パスポートの新規申請で最も重要なのは、必要な書類を漏れなく、不備なく準備することです。基本的には以下の5つを揃えれば申請ができます。それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 一般旅券発給申請書
この申請書は、パスポート申請窓口や市区町村のパスポート担当窓口で入手できます。記入する際は、黒のボールペンを使用しましょう。
- どこで入手できる?
- 各都道府県のパスポートセンターや旅券事務所
- 市区町村の窓口
- 一部の都道府県では、ウェブサイトから申請書の様式をダウンロードして印刷できます。
- 記入時の注意点
- 氏名や生年月日は戸籍謄本のとおりに正確に記入。
- ふりがなはヘボン式ローマ字で記入します。
- もし間違えても修正液や修正テープは使えません。二重線を引いて訂正し、その上に訂正印を押すか、新しい申請書に書き直しましょう。
2. 戸籍謄本または戸籍抄本
あなたの戸籍がある市区町村役場で取得します。発行日から6ヶ月以内のものが有効です。
- どうやって取得する?
- 本籍地の市区町村役場窓口:本人確認書類(運転免許証など)を持って行けばその場で発行してもらえます。
- 郵送で取得: 本籍地が遠方の場合は、郵送で請求することも可能です。各市区町村のウェブサイトで請求方法を確認しましょう。一般的には、申請書、本人確認書類のコピー、手数料(定額小為替)、返信用封筒を同封して郵送します。
3. 住民票の写し
原則として、住民登録をしている都道府県で申請する場合は不要です。ただし、以下のような場合は必要になることがあります。
- 住民票を他の都道府県へ移してから6ヶ月未満の場合
- 居所申請(住民登録地とは異なる都道府県で申請する場合)をする場合
- 申請書に記載されている住民票コードを確認できない場合
心配な方は、事前に申請窓口のウェブサイトで確認しておくと安心です。
4. 本人確認書類
運転免許証やマイナンバーカードなど、有効期限内の原本が必要です。基本的には以下のいずれか1つを提示します。
- 1点で良い書類(顔写真付き):
- 運転免許証
- マイナンバーカード(個人番号カード)
- 写真付き住基カード
- 在留カード
- 船員手帳
- 宅地建物取引士証
- 2点必要な書類の組み合わせ(「A」と「B」から1点ずつ、または「A」から2点):
- 「A」の書類(公的機関発行): 健康保険証、国民年金手帳(または基礎年金番号通知書)、母子手帳(有効なもの)、学生証(写真付き)など
- 「B」の書類(公的機関以外も可): 会社の身分証明書(写真付き)、失効したパスポート、住民票の写しなど
※いずれの場合も、有効期限内の原本が必要です。
5. パスポート用写真
パスポート申請には、特定の規定を満たした写真が1枚必要です。
- 写真の規格:
- サイズ:縦4.5cm×横3.5cm
- 顔のサイズ:頭頂から顎までが3.2cm~3.6cm
- 背景:無地で薄い色(白、淡い青、グレーなど)
- 表情:正面を向き、無帽で、顔全体がはっきりと写っていること。サングラスやカラーコンタクトはNGです。
- どこで撮影する?
- 写真店: 専門のプロに任せるのが一番確実です。パスポート申請用と伝えれば、規定に合わせて撮影してくれます。
- 証明写真機: 最近の証明写真機には「パスポート申請用」のモードが搭載されているものが多く、手軽に撮影できます。
写真に不備があると撮り直しになってしまうため、規定をよく確認してから撮影しましょう。
申請から受け取りまでの全ステップと手数料
必要書類がすべて揃ったら、いよいよ申請です。手続きの場所、かかる時間、そして重要な受け取りについて、具体的な流れを見ていきましょう。
申請窓口と場所
パスポートの申請は、原則として住民登録をしている都道府県の窓口で行います。各都道府県のパスポートセンターや旅券事務所が窓口です。
- 窓口の探し方:
- 「〇〇県(お住まいの都道府県名) パスポート申請窓口」と検索すると、最寄りの窓口の場所や開館時間を確認できます。
- 多くの自治体では、ウェブサイトに混雑状況の目安を掲載しています。事前にチェックしておくと安心です。
申請にかかる時間(窓口での手続き)
窓口での申請自体は、書類に不備がなければ比較的スムーズに進みます。申請書類の提出と本人確認などを含めて、おおよそ15分から30分程度が目安です。混雑状況によっては、さらに時間がかかることもあります。
混雑しやすい時期
特に窓口が混み合うのは、以下の時期です。
- 長期休暇前: ゴールデンウィーク、夏休み、年末年始など、旅行シーズンが始まる直前は大変混み合います。
- 3月〜4月: 新生活や海外赴任、留学の準備で申請者が増える時期です。
- 有効期限が迫っている時期: 10年パスポートをお持ちの方は、有効期限が切れる数カ月前から申請が増える傾向にあります。
繁忙期を避けて手続きを行うことで、待ち時間を短縮できます。
パスポートの受け取り
パスポートは、申請から通常1週間から2週間程度で完成します。受け取り日については、申請時に渡される「旅券引換書」に記載されているので必ず確認しましょう。
- 受け取りは必ず本人が: パスポートの受け取りは、必ず本人が窓口に行く必要があります。代理での受け取りは原則として認められていません。乳幼児の場合も、本人が窓口に行く必要があります。
- 必要なもの: 旅券引換書と手数料(料金)が必要です。手数料は、受け取り時に現金ではなく収入印紙と都道府県証紙で支払います。
パスポートの種類と手数料(料金)
必要書類がそろったら、いよいよ申請です。ここで気になるのが料金。
パスポートの有効年数や申請方法(窓口かオンラインか)によって金額が変わります。
パスポート申請料金一覧(2025年3月以降)
パスポートの種類 | 申請方法 | 都道府県手数料(収入証紙) | 国の手数料(収入印紙) | 合計 |
---|---|---|---|---|
10年有効(18歳以上のみ) | 窓口申請 | 2,300円 | 14,000円 | 16,300円 |
オンライン申請 | 1,900円 | 14,000円 | 15,900円 | |
5年有効(12歳以上) | 窓口申請 | 2,300円 | 9,000円 | 11,300円 |
オンライン申請 | 1,900円 | 9,000円 | 10,900円 | |
5年有効(12歳未満) | 窓口申請 | 2,300円 | 4,000円 | 6,300円 |
オンライン申請 | 1,900円 | 4,000円 | 5,900円 |
💡 補足情報
- 窓口よりもオンラインの方が 常に400円安い。
- 手数料は 受け取り時に支払い。
- 窓口申請は「収入印紙+収入証紙」が必要、オンラインは クレジットカードやキャッシュレス決済に対応(詳しくはこちらから)。
- 過去5年以内に未交付失効がある場合 → 上記料金に 4,000円追加。

通常、窓口申請の「収入印紙+収入証紙」は自分で用意する必要はなく、旅券センター(パスポートセンター)内で現金で購入しますが、各都道府県によって異なるので利用する旅券センターに問い合わせてください。
知っておくと便利な補足情報とQ&A
パスポートの申請手続きで、知っておくとさらにスムーズに進む情報をお伝えします。
オンライン申請について
- 必要なもの: マイナンバーカードと、マイナンバーカード読み取りに対応したスマートフォンが必要です。
- 手続きの流れ:
- スマホにマイナポータルアプリをインストール。
- アプリの指示に従い、本人確認書類や顔写真のデータを送信。
- 窓口には受け取り時のみ行くので、申請時の待ち時間はありません。
- 注意点: 一部の自治体ではオンライン申請に対応していない場合があります。事前に確認しましょう。
よくある質問(FAQ)
- Q印鑑は必要ですか?
- A
現在、パスポート申請に印鑑は不要です。
- Q名字や本籍地が変わった場合は?
- A
婚姻などで氏名や本籍地が変わった場合は、新規申請ではなく「記載事項変更」や「新規発給」の手続きが必要です。これは新規申請とは異なる手続きになります。
- Qパスポートの有効期限が切れているけど、新規申請で良い?
- A
有効期限が切れたパスポートは失効しており、新規申請と同じ扱いになります。ただし、失効したパスポートは手続きで必要になる場合があるため、持参しましょう。
【まとめ】さあ、旅の第一歩を踏み出そう!
パスポートの新規申請に必要な書類から、申請・受け取りまでの流れを徹底的に解説しました。
- 【準備】 まずは、申請書、戸籍謄本、本人確認書類、写真といった必要書類を漏れなく揃えることから始めましょう。
- 【申請】 準備が整ったら、住民登録をしている都道府県の窓口へ。混み合う時期を避けると、スムーズに手続きが進みます。
- 【受け取り】 申請から1〜2週間で完成。パスポートは必ず本人が窓口で受け取る必要があります。
この記事で、パスポート申請に対する疑問や不安は解消できたでしょうか。このガイドを参考に、スムーズに手続きを終えて、海外への扉を開けてください。
パスポートの申請が完了すれば、あとは旅の計画を立てるだけです!素敵な海外での体験が、あなたを待っています。