「1000時間ヒアリングマラソン」。
この言葉に、英語学習の日々を重ねた方は少なくないでしょう。かつて多くの英語学習者を支え、リスニング力向上に絶大な効果を発揮したアルクの象徴的講座でした。
しかし、通信講座の形での販売が休止され、「なぜ終了してしまったんだろう…」「もうあのメソッドで学習できないのか」と、寂しさや疑問を感じていた方もいるかもしれません。
朗報です!実は、あのアルクの1000時間ヒアリングマラソンが、形を変えて復活しました。それも、現代の学習スタイルに完璧にフィットする「スマホアプリ」として、私たちのもとに帰ってきたのです。
「1000時間ヒアリングマラソン」とは何だったのか?(旧版の振り返り)
「1000時間ヒアリングマラソン」が多くの学習者に愛された理由は、そのユニークなコンセプトと質の高い教材にありました。1982年に開講した、アルクの代表的な通信講座でしたね。
「1000時間」という明確な目標設定:ただ英語を聞くだけでなく、1000時間という途方もない目標を掲げ、学習者のモチベーションを鼓舞しました。
多種多様な「生の英語」に触れるカリキュラム:ニュース、映画、インタビュー、日常会話など、多岐にわたるジャンルの英語に触れることで、実践的なリスニング力を養いました。月刊誌『ENGLISH JOURNAL』との連携も、その醍醐味の一つでしたね。
多聴・精聴のバランスの取れた学習メソッド:闇雲に聞くだけでなく、聞き流し(量的負荷)と徹底的な聞き込み(質的負荷)を組み合わせることで、音と意味の繋がりを深く理解する力を養いました。
毎月届くテキストとCDを開く瞬間は、まるで新しい世界への扉を開くようなワクワク感がありました。自己管理で学習時間を記録し、着実にステップアップしていく感覚は、かけがえのないものでした。
旧版「終了」の背景と、そして「復活」へ
残念ながら、通信講座としての「1000時間ヒアリングマラソン」は、2023年1月号の発行をもって販売を休止しました。これは、通信講座市場全体の縮小や、デジタル学習への移行という時代の流れが大きな要因でした。多くの受講者がその知らせに驚き、残念に思ったことでしょう。
しかし、アルクは「1000時間ヒアリングマラソン」が培ってきたメソッドと、学習者からの熱い支持を知っていました。そして、その価値を現代に即した形で提供するべく、新たな挑戦に踏み切ったのです。
そう、それが2025年5月17日に一般向けにリリースされた**究極の英語学習アプリ「1000時間ヒアリングマラソン」**なのです。法人向けに先行リリースされ、満を持しての一般公開となりました。
旧版とアプリ版、ココが違う!徹底比較と新たな魅力
かつての受講者にとって、最も気になるのは「以前と何が変わったのか?」という点でしょう。アプリ版では、利便性や学習管理機能が大幅に強化され、より効率的に、そして楽しく学習を継続できるようになりました。

1. 「媒体」の進化:紙とCDからスマホアプリへ、いつでもどこでも学習!
項目 | 旧版(通信講座) | アプリ版(スマホアプリ) |
教材形態 | 毎月届くテキストとCD | スマートフォン・タブレットで全て完結 |
学習場所 | 自宅など、教材を持ち運べる場所に限られる | どこでもOK!スキマ時間を最大限に活用 |
音声再生 | CDプレーヤーやPCが必要、CDの入れ替えが手間 | アプリ内で再生、ダウンロードも可能。手間いらず |
持ち運び | テキストとCDがかさばる | スマホ一つでOK。 通勤・通学中も楽々 |
スマホひとつで、いつでもどこでも学習できるようになったのは、現代を生きる私たちにとって革命的な変化です。満員電車の中でも、ちょっとした待ち時間でも、すぐに「生の英語」に触れられるようになりました。
2. 「聞く」から「話す」直結へ!充実の学習コンテンツと4技能網羅!
アプリ版では、「聞く」を中心としながらも、シャドーイング、ディクテーション、リピーティング、同時通訳練習、空欄補充といった豊富なアウトプット練習が組み込まれています。これにより、「聞く」「読む」「話す」「書く」の英語4技能を、網羅的かつ効率的に習得できるようになりました。さらに、アウトプット練習は音声判定機能で採点されるので、上達を実感しながらトレーニングできます。
収録されている英語の学習ジャンルも多岐にわたり、毎週更新される独自の学習教材が提供されます。
- 英語の発音、音声変化
- 日常会話
- オリジナルコメディドラマ
- クロストーク(旬の話題に関するネイティブ、ノンネイティブによる会話)
- ニュース英語
- ビジネス英語
- 提出課題(英語の書き取りコンテスト、TOEIC形式のリスニングテスト)
- 『究極の英語リスニング』『英語でちょっといい話』など、アルクの人気書籍
「教材の音声なら聞き取れるのに、実際にネイティブスピーカーが話す英語だとさっぱり…」「ノンネイティブのように、癖のある英語だと分からなくなる」といった、旧受講者も抱えがちだった悩みが解決できるよう、**「教材用音声ではない、実際に話されている英語」**に数多く触れることができます。
3. 学習管理とランキング機能でモチベーションが続く!
かつては手書きで学習時間を記録し、「今月はどれくらい進んだかな?」と振り返るのが日課でした。アプリ版では、その手間が一切不要に。自動で記録されるだけでなく、「1000時間」という最終目標に向かって英語に触れたすべての時間が記録されます。
項目 | 旧版(通信講座) | アプリ版(スマホアプリ) |
学習記録 | 手書きでの記録が基本。自己管理に依存 | 自動で記録。学習時間、進捗がリアルタイムで可視化される |
モチベーション | 自己管理に委ねられる部分が大きい | グラフ表示、目標達成度、ランキング機能などで、継続を強力にサポート |

さらに、週ごとと累計の学習時間がランキングで表示され、全国の学習者と切磋琢磨しながらモチベーションを維持できます。「他の学習者がどんなペースで学習しているか」を確認できるのは、大きな励みになるでしょう。
4. 語学学習のプロが考案したモチベーションを維持させるカリキュラム!
アルクの長年のノウハウが凝縮された、STEP学習が採用されています。「理解できるまで繰り返し聞きましょう」といった漠然とした目標ではなく、「この表現を聞き取りましょう」「この質問の答えを探しましょう」といった具体的な目標を一つ一つクリアしながら進めていくので、全体から細部まで、効率的に英語が聞き取れるようになっていきます。

変わらない「核」:アルクの信頼性とメソッドの質の高さ
媒体は変われど、「1000時間ヒアリングマラソン」の核となる学習メソッドは健在です。アルクが長年培ってきた「リスニングを中心とした英語力の基盤づくり」という哲学は、アプリ版にもしっかりと受け継がれています。「英語を英語のまま理解する力と聞き取る力」を養うという究極のゴールは変わりません。
アプリ版「1000時間ヒアリングマラソン」でできるようになること
このアプリで学習を継続することで、具体的にどのような英語力が身につくのでしょうか?
- ネイティブスピーカーが話す英語が理解できる様々な英語素材でリスニング練習をするため、ネイティブスピーカーが本気で話す英語も分かるようになります。ネイティブスピーカーが使う自然な英語表現、スピード、抑揚がたっぷり詰まった**「生の英語」を多様なコンテンツで学習**することで、リスニング力向上の場として最適です。
- 英語のテレビやニュース、映画などを字幕なしで楽しめるニュース英語や台本なしのフリートーク、臨場感たっぷりのドラマ英会話まで幅広く扱っています。いわゆる「教材英語」以外の英語に数多く触れることになるので、ネイティブスピーカー向けの英語媒体も楽しめるようになるでしょう。
- 仕事で困らない英語力が身に付くビジネストピックを扱ったコーナーも収録。相手の発言内容や意図を慎重に聞き取る必要があるビジネスシーンでの英語力養成にぴったりです。リピーティングやシャドーイングといったアウトプット練習にも取り組むので、自信を持って自分の意見を言うことができるようになるでしょう。
- 定期的な力試しで成果を実感
- ヒアリングテストHEMHET:TOEICリスニング形式のミニテストで、毎月更新。現在の実力を客観的に測れます。
- ディクテーション・コンテスト:毎月出題される課題英文を聞き取り、提出。自分の解答と正解を比較でき、つまずきポイントの解説も得られます。
料金プランと無料体験
1000時間ヒアリングマラソンでは、初回7日間の無料体験が付く「3か月プラン」と「12か月プラン」が用意されています。

- 3か月プラン:19,800円(月あたり6,600円)
- 12か月プラン:49,800円(月あたり4,150円)
まずは無料体験で、進化した「1000時間ヒアリングマラソン」を体感してみてください。

アプリをダウンロードしたらできる「無料版」はチュートリアルで、プランを選ぶと全機能開放の7日間無料体験ができます。
ちなみに1000時間を3ヶ月でこなすには1日の学習時間は約11.11時間となります。
アプリの名の通りマラソンなので12ヶ月プランにした方が良さそうです。
まとめ:再び「1000時間」の挑戦へ!
かつての「1000時間ヒアリングマラソン」は、私たち英語学習者の良き相棒でした。そして今、その相棒が最新のテクノロジーを身につけ、より頼もしくなって復活しました。
「なぜ終了したの?」という疑問を乗り越え、アプリという新たなステージでアルクが送り出したこの進化版は、きっとあなたの英語学習に再び火をつけてくれるはずです。
あの頃の感動を、もう一度。そして、今度こそ1000時間の壁を乗り越えてみませんか?究極の英語学習アプリ「1000時間ヒアリングマラソン」で、リスニング力を基盤とした真の英語力を手に入れましょう。