where と聞くと、多くの人がまず「どこ?」という意味を思い浮かべるのではないでしょうか。
Where do you live?
どこに住んでいますか?
Where is the station?
駅はどこですか?
このように、where は「場所」をたずねるときに使う単語として習います。
もちろん、それは間違いではありません。
ただ、英語に少し慣れてくると、こんな表現に出会うことがあります。
I see where you’re coming from.
That’s where you’re wrong.
This is where it gets interesting.
I’m at a point where I need to make a decision.
「あれ?場所の話をしているわけじゃないのに、なぜ where?」と思ったことはありませんか?
実は where は、建物や土地のような物理的な場所だけでなく、「状況」「立場」「段階」「話のポイント」など、目に見えない“場所”にも使われます。
この記事では、英語中級者が知っておきたい「場所じゃないwhere」の使い方を、例文と一緒にわかりやすく解説します。
whereは「どこ」だけではない
まず、基本の where を確認しておきましょう。
where は、本来「場所」を表す言葉です。
- Where did you buy this?
- これ、どこで買ったの?
- This is the town where I grew up.
- ここは私が育った町です。
このように、実際の場所を表すときに where を使うのは、とてもわかりやすいですよね。
でも、英語では「場所」という考え方が、日本語より少し広く使われることがあります。
たとえば、人生の段階、仕事の進み具合、会話の流れ、相手の意見の出どころなども、英語ではひとつの“場所”のように表現されることがあります。
つまり where は、単に「どこ?」という意味だけでなく、
今どの段階にいるのか
どの立場から話しているのか
話のどの部分が問題なのか
どこから面白くなるのか
といった、抽象的な位置を表すことができるのです。
英語中級者がつまずきやすい「場所じゃないwhere」
当ブログ管理人とりしま自身、アメリカに住んでいた頃、この where の使い方はかなり難しいと感じていました。
学校英語では、where は「場所」として習います。
でも、実際の会話や文章では、場所ではないところで where がさらっと出てくる。
しかも面白いのは、ネイティブなら誰でもこの where を自在に使いこなしている、という印象でもなかったことです。
どちらかというと、読書が好きな人、文章にたくさん触れている人、言葉の使い方がうまい人ほど、抽象的な where を自然に使っていたように感じます。
日本語でもそうですよね。
同じ日本語ネイティブでも、語彙が豊かな人、比喩がうまい人、説明がわかりやすい人がいます。
英語も同じで、ネイティブだから全員が表現豊かに話すわけではありません。
だからこの記事では、「ネイティブなら必ずこう言う」という話ではなく、英語の文章や会話に多く触れている人が使う、少しこなれた where の感覚として紹介します。
この where が使えるようになると、英語が少し大人っぽく、自然に聞こえます。
抽象的なwhereは「状況」や「立場」を表す
では、なぜ場所ではないのに where が使われるのでしょうか。
ポイントは、英語では「状況」や「段階」を、まるで地図上の位置のようにとらえることがある、という点です。
たとえば、日本語でも「今、人生の分岐点にいる」「話の核心に入る」「そこが問題なんだよ」と言いますよね。
実際にどこかの道路や部屋にいるわけではありません。
でも、頭の中では「ある地点」や「ある場所」をイメージしています。
英語の where も、それに近い感覚です。
場所そのものではなく、
考えの位置
話の流れの中の位置
人生や仕事の段階
相手の意見の出発点
こういったものを where で表すことがあります。
ここを理解すると、where の見え方が少し変わります。
where = どこ
だけではなく、
where = その位置
where = その場面
where = その段階
where = そのポイント
くらいに広げて考えると、英語の表現がかなりつかみやすくなります。
よく使う「場所じゃないwhere」の例文
ここからは、英語中級者が知っておきたい「抽象的なwhere」の表現を見ていきましょう。
どれも、海外ドラマ、ニュース、インタビュー、日常会話などで見かけることがある表現です。
I see where you’re coming from. の意味
まず覚えておきたいのが、この表現です。
- I see where you’re coming from.
- あなたの言いたいことはわかります。
- そう考える理由はわかります。
直訳すると、「あなたがどこから来ているのか見えます」のようになります。
でも、実際には物理的にどこから来たかを話しているわけではありません。
ここでの where you’re coming from は、「相手の考えの出どころ」「そう思う背景」「その意見に至った立場」を表しています。
つまり、
なぜそう考えるのかはわかる
あなたの立場は理解できる
言いたいことはわかる
という意味になります。
たとえば、相手の意見に完全には賛成できないけれど、言っていることは理解できる。
そんなときに使いやすい表現です。
- I see where you’re coming from, but I don’t think that’s the best solution.
- 言いたいことはわかりますが、それが最善の解決策だとは思いません。
- I see where you’re coming from. It must have been frustrating.
- あなたの気持ちはわかります。それはイライラしたでしょうね。
この表現は、ビジネス英語でも日常会話でも使えます。
ただし、日本語の「わかるわかる!」よりは少し落ち着いた印象があります。
相手の立場を理解しながら、自分の意見を続けたいときに便利です。
That’s where you’re wrong. の意味
次はこちらです。
- That’s where you’re wrong.
- そこがあなたの間違っているところです。
この where も、実際の場所を指しているわけではありません。
ここでの where は、「話の中で間違っているポイント」を指しています。
- That’s where you’re wrong.
- そこが違うんだよ。
- That’s where I disagree.
- そこは私は違う意見です。
- That’s where the problem starts.
- そこから問題が始まるんです。
このように、where は「話の中のポイント」を指すことができます。
日本語でも「そこが違う」「そこが問題」と言いますよね。
英語でも同じように、where を使って「その部分」「その地点」を表すことができます。
ただし、That’s where you’re wrong. は少し強めの表現です。
相手に直接言うと、ややキツく聞こえる場合があります。
やわらかく言いたいなら、次のようにすると自然です。
- I think that’s where we see things differently.
- そこが、私たちの見方が違うところだと思います。
- Maybe that’s where the misunderstanding happened.
- もしかすると、そこですれ違いが起きたのかもしれません。
英語は、表現そのものよりも言い方や文脈が大事です。
「かっこいい表現だから使おう」と思って使うと、思ったより強く聞こえることもあるので注意しましょう。
This is where it gets interesting. の意味
次は、ドラマや動画、プレゼンなどでも出てきそうな表現です。
- This is where it gets interesting.
- ここから面白くなります。
- ここが面白いところです。
これも、実際の場所を表しているわけではありません。
話の流れの中で、「ここからが面白い部分だよ」と示している表現です。
- This is where the story gets interesting.
- ここから物語が面白くなります。
- This is where things get complicated.
- ここから話がややこしくなります。
- This is where it gets tricky.
- ここが難しいところです。
- This is where the real problem begins.
- ここから本当の問題が始まります。
この where は、話の転換点を示すときにとても便利です。
「ここからが本題です」
「ここが面白いところです」
「ここが難しいところです」
こういう感覚を、英語では This is where… で表せます。
英語で説明したり、プレゼンしたり、オンライン英会話で何かを話したりするときにも使いやすい表現です。
a point where / a stage where の使い方
次は、少し文法っぽく見えるけれど、実際にはとても使いやすい表現です。
- I’m at a point where I need to make a decision.
- 私は決断しなければいけない段階にいます。
- We’ve reached a stage where we can work from anywhere.
- 私たちは、どこからでも働ける段階に達しました。
ここでの point や stage は、実際の場所ではありません。
でも、人生や仕事の流れの中の「地点」「段階」と考えることができます。
だから where を使います。
- I’m at a point where I need to change something.
- 何かを変えなければいけない段階に来ています。
- She’s at a stage where she wants more independence.
- 彼女は、もっと自立したい段階にいます。
- The project has reached a point where we need more support.
- そのプロジェクトは、さらなるサポートが必要な段階に来ています。
この形は、英語中級者にかなりおすすめです。
なぜなら、ただ I need to make a decision. と言うよりも、少し状況説明が上手に聞こえるからです。
- I need to make a decision.
- 決断しなければいけません。
- I’m at a point where I need to make a decision.
- 決断しなければいけない段階に来ています。
後者の方が、「今そういう状況にいる」というニュアンスが出ます。
仕事、人生、学習、プロジェクトなど、いろいろな場面で使えます。
whereとwhich・thatの違いは?
ここで気になるのが、where と which、that の違いです。
たとえば、次のような文を見たときに、「where でいいの? which や that じゃないの?」と迷うことがあると思います。
I’m at a point where I need to make a decision.
この場合、point は物理的な場所ではありません。
でも、「決断が必要な段階」という抽象的な地点としてとらえているので where が自然です。
ざっくり言うと、where には「そこで」「その地点で」「その場面で」という感覚があります。
一方で、which や that は、前に出てきた名詞そのものや内容を受けることが多いです。
少し例を見てみましょう。
- This is the point that I want to explain.
- これが私が説明したいポイントです。
- This is the point where many learners get confused.
- ここが、多くの学習者が混乱するところです。
最初の文では、point そのものを説明しています。
「このポイントを説明したい」という意味です。
2つ目の文では、「そのポイントで多くの学習者が混乱する」という意味です。
つまり、point を「混乱が起きる場所・場面」のように見ています。
もうひとつ見てみましょう。
- This is where I left off.
- ここで中断しました。
- ここまで作業しました。
この文の where は、実際の場所ではなく、「作業や話の流れの中で中断した地点」を表しています。
たとえば、書きかけの記事や途中まで進めた仕事を見ながら、
- This is where I left off yesterday.
- 昨日はここまでやりました。
と言うことができます。
また、話が少し脱線したあとに、
- Where were we?
- 何の話をしてたっけ?
- どこまで話してたっけ?
と言うこともあります。
これも、物理的な場所を聞いているのではありません。
会話の流れの中で「今どの地点にいたっけ?」と確認している表現です。
似た表現に、
- Where are we now?
- 今どこまで進んでいますか?
- 今、どの話をしていましたっけ?
もあります。
このように、where は「場所」だけでなく、作業・会話・説明の流れの中の位置を表すことができます。
つまり、where を使うときのポイントは、
「そこで何かが起きる」
「その段階で何かが変わる」
「その場面で何かが問題になる」
「その地点から話や作業が続く」
という感覚があるかどうかです。
たとえば、
- This is the reason that I left.
- これが私が去った理由です。
- This is where I left off.
- ここで中断しました。
この2つは似ているようで、where の働きが違います。
reason は「理由」なので、通常は where ではなく that を使います。
一方、where I left off は、「中断した地点」を表しているので where が自然です。
つまり、すべての which や that を where に置き換えられるわけではありません。
where が使いやすいのは、「場所」「場面」「段階」「流れの中の地点」のように考えられるときです。
「その場所で」
「その段階で」
「その場面で」
「そのポイントで」
「そこから」
このように言い換えられるなら、where が使える可能性があります。
ただし、少しでも迷ったら、まずはよく使われる型から覚えるのがおすすめです。
- I see where you’re coming from.
- 相手の考えの出どころがわかる。
- This is where it gets interesting.
- ここから面白くなる。
- This is where I left off.
- ここで中断した。
- Where were we?
- どこまで話していたっけ?
こうした表現を丸ごと覚えておくと、where の感覚が少しずつつかみやすくなります。
抽象的なwhereは、まず型ごと覚えるのがおすすめ
抽象的な where は、理屈だけで理解しようとすると少し難しいです。
なぜなら、日本語では「場所」と考えないものを、英語では where で表すことがあるからです。
だから最初から自由に使いこなそうとするより、まずはよく使われる型ごと覚えるのがおすすめです。
たとえば、次のような表現です。
- I see where you’re coming from.
- あなたの言いたいことはわかります。
- That’s where I disagree.
- そこは私の意見が違うところです。
- This is where it gets interesting.
- ここから面白くなります。
- This is where things get complicated.
- ここから話がややこしくなります。
- I’m at a point where I need to make a decision.
- 決断しなければいけない段階に来ています。
- The project has reached a stage where we need more support.
- プロジェクトは、さらなるサポートが必要な段階に来ています。
こういう表現は、単語だけを覚えるより、文ごと覚えた方が使いやすくなります。
特に I see where you’re coming from. や This is where it gets interesting. は、丸ごと覚えてしまってもいい表現です。
where の文法を完璧に説明できなくても、まずは使える形で持っておく。
その方が、実際の会話では役に立ちます。
自然なwhere表現は声に出して練習しよう
抽象的な where のような表現は、読んで理解することと、実際に口から出せることの間に大きな差があります。
「あ、意味はわかる」
「聞けば理解できる」
でも、自分が話すときには出てこない。
これは英語学習ではよくあることです。
特に、
I see where you’re coming from.
This is where it gets tricky.
I’m at a point where…
のような表現は、日本語から直訳して作ろうとすると、なかなか出てきません。
だからこそ、声に出して練習することが大切です。
たとえば、次のように自分の状況に合わせて言い換えてみます。
- I’m at a point where I need to study seriously.
- 本気で勉強しなければいけない段階に来ています。
- I’m at a point where I want to change my career.
- キャリアを変えたい段階に来ています。
- This is where English gets difficult.
- ここから英語が難しくなります。
- This is where the story gets emotional.
- ここから物語が感動的になります。
- I see where you’re coming from, but I have a different opinion.
- 言いたいことはわかりますが、私は違う意見です。
このように、自分の生活や考えに近い内容で練習すると、表現が定着しやすくなります。
スピークで自然な英語表現を練習するのもおすすめ
「場所じゃないwhere」のような表現は、文法問題だけで覚えるより、実際の会話の中で何度も口に出して練習する方が身につきやすいです。
そこで活用しやすいのが、AI英会話アプリの【スピーク】
です。
スピークは、英語を声に出して練習することに重点を置いたアプリです。
AIとの会話練習を通して、自然な英語表現を口に出しながら学べるのが特徴です。
たとえば、
相手の意見に共感する
自分の意見をやわらかく伝える
話の流れを説明する
少しこなれた表現を使ってみる
といった練習は、抽象的な where の表現とも相性が良いです。
- I see where you’re coming from.
- 言いたいことはわかります。
- This is where it gets interesting.
- ここから面白くなります。
- I’m at a point where I need to make a decision.
- 決断しなければいけない段階に来ています。
こうした表現は、知識として覚えるだけではなかなか使えるようになりません。
声に出して、実際の会話に近い形で練習することで、少しずつ自分の表現になっていきます。
英語中級者になると、単語や文法を増やすだけでなく、「どう言えば自然に聞こえるか」が気になってきます。
スピークのようなAI英会話アプリを使えば、ネイティブが使う自然な表現に触れながら、自分でも声に出して練習できます。
海外ドラマやニュースで見つけた表現を、実際に自分でも言えるようにしたい人にも向いています。
ネイティブ講師とのレッスンで使ってみるのも効果的
抽象的な where の表現に慣れてきたら、ネイティブ講師とのレッスンで実際に使ってみるのもおすすめです。
たとえば、Cambly(キャンブリー)
のようにネイティブ講師と話せるサービスを使えば、実際の会話の中で表現を試すことができます。
ただし、いきなりレッスン中に自由に使おうとすると、なかなか出てこないかもしれません。
おすすめは、事前に使いたい表現を2〜3個決めておくことです。
たとえば、
I see where you’re coming from.
This is where it gets tricky.
I’m at a point where…
この3つだけでも十分です。
レッスン中に、自分の意見を言う場面や、何かを説明する場面があれば、意識して使ってみましょう。
英語表現は、知っているだけではなかなか使えるようになりません。
実際に会話の中で使って、「あ、今使えた」という経験を積むことが大切です。
まとめ:whereを「どこ」から少し広げてみよう
where は「どこ」という意味で習うことが多い単語です。
でも、英語では物理的な場所だけでなく、状況、段階、立場、話のポイントなど、抽象的な“場所”にも where が使われます。
I see where you’re coming from.
あなたの言いたいことはわかります。
That’s where you’re wrong.
そこがあなたの間違っているところです。
This is where it gets interesting.
ここから面白くなります。
I’m at a point where I need to make a decision.
決断しなければいけない段階に来ています。
こうした表現を知っておくと、英語の理解が深まるだけでなく、自分の英語も少しこなれて聞こえるようになります。
ただし、where はどこでも使える魔法の単語ではありません。
大切なのは、「そこで何かが起きる」「その段階で何かが変わる」「そのポイントが大事」という感覚です。
where を「場所」だけでなく、「状況の中の位置」としてとらえてみる。
それだけで、英語の見え方が少し変わります。
最初は難しく感じるかもしれません。
でも、よく使われる型を覚えて、声に出して練習していけば、少しずつ自分の表現として使えるようになります。
英語中級者こそ、こういう小さな表現の差で、英語の印象が変わります。
where は「どこ」だけじゃない。
ここからが、ちょっと面白いところです。



