USCPA取得で広がるJCPAのキャリアチャンス
日本の公認会計士(JCPA)として経験を積むうちに、
「海外でも通用する会計士になりたい」「外資系でキャリアを広げたい」
——そんな思いを抱く方は少なくありません。
グローバルに通用する資格として注目されているのがUSCPA(米国公認会計士)です。
USCPAを取得すれば、IFRS・英文財務・国際税務などの知識が強化され、
外資系企業・海外子会社・国際監査法人など、活躍の舞台が一気に広がります。
特に近年は「日本×海外の会計橋渡し役」として、
USCPAを持つJCPAの価値が上昇中。
この資格は、キャリアを“守る”ものではなく、“攻める”ための武器です。
JCPAがUSCPAに挑戦する際の勉強時間と難易度の目安
一般的に、USCPA試験合格までに必要とされる学習時間は1,000〜1,500時間、
学習期間は約1年半〜2年といわれています。
ただしJCPAの場合、すでに会計・監査の知識があるため、
FAR(財務会計)やAUD(監査)の分野では大きなアドバンテージがあります。
したがって、必要な勉強時間は人によりますが、700〜900時間前後まで短縮できるケースもあります。
各校の短期合格モデル(目安)
- アビタス(Abitus): スモールユニット方式®を採用し、1トピック20〜60分で構成。最短9か月で合格を目指せる。
- CPA会計学院: 出題頻度を分析したカリキュラムにより、最短500時間で合格可能と明記。
- TAC(資格の学校): Hybrid講義(REG+TCP)で効率化。標準学習期間10か月。
難易度のリアル
JCPA試験と比べると「出題範囲は狭く」「英語がネック」という特徴があります。
USCPAはアメリカ人でも難関資格であり、単なる翻訳試験ではありません。
「知識は足りているが、英語と形式に慣れるのが壁」というのが実情です。
3校の短期合格サポート&英語対応比較
比較項目 | アビタス (Abitus) | CPA会計学院 | TAC |
---|---|---|---|
学習スタイル | スモールユニット方式®(1トピック20〜60分)でスキマ時間学習 | 出題頻度を分析した短期集中カリキュラム | Hybrid講義(REG+TCP)で2か月圧縮 |
最短合格目安 | 約9か月 | 約500〜1,000時間 | 約10か月 |
教材の特徴 | 日本語+英語併記テキスト。TOEIC400〜500点レベルから対応可 | 初心者向けに『英文会計入門』付属 | Becker教材+AI翻訳機能搭載(2025年対応) |
講師・サポート体制 | USCPAホルダー講師が個別相談。質問対応&AI演習アプリ完備 | ベテラン講師がライセンス・転職支援を併走 | 自習室開放・質問メール・再受講制度あり |
特徴的サポート | リスキリング講座→転職支援まで一気通貫 | グループ会社の「CPASSキャリア」「CPAジョブズ」で求人紹介 | ライセンス取得支援(ワシントン州サインサポート) |
💡要点:
どの校も「短期合格サポート」を掲げているが、方向性が異なる。
- アビタス:社会人向け・効率重視型
- CPA会計学院:学習コスト最小化&転職連携型
- TAC:実務型&演習重視
短縮合格の鍵は「習慣化」と「戦略的スケジューリング」
JCPAでも英語でつまずく人は多いです。
特にREG(税法)とTCP(テクノロジー+内部統制)は、
英語特有の読解・ロジック構築が必要になります。
効率的に勉強時間を短縮するコツ
- 毎日1〜2時間でも継続する:まとまった時間より「習慣の継続」が鍵。
- FAR・AUDに時間を割きすぎない:既存知識を活かして他科目に集中。
- 模試・AI演習・復習アプリを使う:アウトプット中心の勉強で定着率UP。
特にアビタスやTACのAI問題演習アプリは時短に直結。
JCPAが得意な部分を省き、苦手な英語分野をAI補強する戦略が最も効率的です。
USCPA取得後のキャリア展開とリスキリング支援
USCPAは取得後にこそ真価を発揮します。
資格を活かしてキャリアを拡張する支援体制は、3校で大きく異なります。
学校 | キャリア支援の特徴 | リスキリング支援制度 |
---|---|---|
アビタス | USCPA専門コンサルタントが無料キャリア相談。BIG4転職実績多数。合格後は副業登用機会もあり。 | 経産省リスキリング支援事業に参画。転職成功が補助金支給の条件。最大全額キャッシュバック可。 |
CPA会計学院 | グループの転職エージェント「CPASSキャリア」と求人サイト「CPAジョブズ」で会計特化サポート。 | リスキリング対象者=「転職を目指す人」。雇用主変更を伴う転職が前提条件。 |
TAC | ワシントン州ライセンス取得サポートあり(受講生限定)。 | リスキリング事業には未参画。給付金制度のみ利用可。 |
💡補足:
「リスキリング支援」と「一般教育訓練給付金」は併用不可です。
また、リスキリング補助金は「転職が成功した場合のみ支給」されるため、
資格取得後のキャリア設計まで見据えて受講校を選ぶ必要があります。
USCPA取得で広がるキャリア実例
分野 | 転職・昇進例 |
---|---|
監査法人・会計事務所 | BIG4(EY・PwC・KPMG・Deloitte)への転職/IFRS案件担当 |
一般企業(上場・外資) | 海外子会社管理/英語財務報告/内部統制担当 |
金融・コンサル業界 | M&Aアドバイザリー/国際税務/リスクコンサルティング |
海外キャリア | アメリカ・シンガポール・UAEなどでの会計・財務職 |
まとめ|JCPAだからこそ、USCPAで世界に出よう
JCPAとしてすでに国内で高い専門性を持つあなたにとって、
USCPAは「資格の延長線」ではなく「キャリアの拡張線」です。
すでにある知識をベースに、
国際会計・英語・戦略思考を掛け合わせることで、
国内外で活躍できる“世界対応型会計士”へと進化できます。
USCPAを最短で取るコツは、正しい情報と効率的な学習環境を選ぶこと。
アビタス・CPA会計学院・TAC、いずれのスクールも特色は異なりますが、
あなたのキャリア目標を明確にすれば、最短ルートは必ず見えてきます。
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