独立宣言当時は13州だったアメリカ。現在は50州あります。
アメリカの州の名前には、英語学習者が間違えやすい発音がいくつもあるのをご存知ですか?その背景には、フランス語やスペイン語、ネイティブアメリカンの言葉の影響があるためです。
今回は特に間違いやすい7つの州の名前と、その発音のコツを紹介します。
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発音を間違いやすいアメリカの州名7つ


とりしま
最後の3つはかなり難易度が高いですよ!
とりしまも在米初期初めて聞いた時日本語(カタカナ読み)と全然違うのでショックを受けました。
Arkansas(アーカンソー)
間違えやすい発音: アルカンザス
- 正しい発音: /ˈɑːrkənsɔː/(アーカンソー)
- 日本人は「Kansas(カンザス)」と同じルールで読んでしまいがちですが、「Arkansas」は「アーカンソー」と発音します。
- 背景: 名前の由来はネイティブアメリカンのQuapaw(クアポー族)の言葉で「下流の人々」という「Akakaze」をフランス語風に発音したことから。フランス語の影響で “s” が発音されないことを覚えると良い練習になります。
Missouri(ミズーリ)
間違えやすい発音: ミズーリー
- 正しい発音: /mɪˈzʊri/ または /mɪˈzʊrə/(ミズーリ/ミズーラ)
- 一部地域では「ミズーリ」と発音されますが、多くの地元民は「ミズーラ」に近い発音をします。
- 背景: ネイティブアメリカンの部族「Missouria」の名前が由来です。発音の違いは地域による影響が大きい例として面白い話題です。
Illinois(イリノイ)
間違えやすい発音: イリノイズ
- 正しい発音: /ˌɪlɪˈnɔɪ/(イリノイ)
- 語尾の「s」を読んでしまう間違いがよくありますが、正しくは「イリノイ」です。
- 背景: フランス語の影響で「s」を発音しません。この州名もネイティブアメリカン部族の名前に由来します。
Delaware(デラウェア)
間違えやすい発音: デラウエア
- 正しい発音: /ˈdɛləˌwɛr/(デラウェア)
- 正しい発音は「デラウェア」で、”ウエア” と発音しません。
- 背景: 州名は、イギリスの貴族「デ・ラ・ワー卿」に由来しています。彼は初期のバージニア植民地の総督でした。
Connecticut(コネチカット)
間違えやすい発音: コネクティカット
- 正しい発音: /kəˈnɛtɪkət/(カネティカット)
- 中間の「c」が発音されず、「コネティカット」となる点が難しいポイントです。
- 背景: 先住していたモヒガン族の言葉で「長い川の土地」という意味が由来。初期の植民地時代から使われています。

とりしま
日本語の「コネチカット」は間違いなく通じません
Maryland(メリーランド)
間違えやすい発音: マリーランド
- 正しい発音: /ˈmɛrɪlənd/(メリランド)
- 「メリーランド」、「メアリーランド」、「マリーランド」と間違いやすいので注意しましょう。
- 背景: この州の名前は、イングランド王チャールズ1世の妻、メアリー・ヘンリエッタにちなんで名付けられました。

とりしま
コツは一気に速く丸め込む、といった感じ
rとlをすばやくはっきりと発音しないとそれらしく聞こえません
Vermont(バーモント)
間違えやすい発音: ヴァーモント
- 正しい発音: /vɜːrˈmɒnt/(ヴァモント)
- 「ヴァモント」や、「ヴァマント」と聞こえます。アクセントは後ろのモになります。
- 背景: フランス語の “vert mont(緑の山)” に由来し、州の豊かな自然を表しています。

とりしま
バーモントカレーのノリで発音していては絶対に通じません
まとめ
いくつ正しく発音できましたか?
自分に何か関係のある州なら正しい発音を知っていると思いますが、知らないと案外「え?」となるものです。
これらの州名は、英語の発音練習や文化理解に役立つ良い教材です。次回アメリカについて話す機会があれば、州名を正しく発音することで、より深いコミュニケーションが楽しめるでしょう!