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英語が聞き取れない理由を解明してくれる『世界一わかりやすい英語の発音の授業』

勉強法・書籍
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英語が聞き取れなくてストレスを抱えていませんか?

単語集の音声なら聞き取れるけれど
センテンスになると何がなんだかわからなくなる。

自分の耳がおかしいのかと責めていませんか?

勉強法や教材を試してみてもリスニング力が改善しないのなら、
英語の発音の法則や理論を知らないだけかもしれません。

そこでおすすめしたいのが
関真生著『世界一わかりやすい英語の発音の授業』です。

耳コピ(聞くだけで発音が完璧にできること)ができる人もいますが
大人学習者は子供のように聞けば発音が習得できるようになるわけではありません。

ですから知っておきたいのが発音の仕組み。

カリスマ英語講師関先生がわかりやすく解説!

この本を読めば
☑️ 英語の発音の仕方がわかる
☑️ 発音が理解できることによってリスニング力が向上する

英語学習初心者だけでなく
今更聞けない発音に関するモヤモヤが晴れて
スッキリすること間違いありません。

ネイティブらしい発音で
かっこよくしゃべれるようになるだけでなく
リスニングにも自信が持てるようになるので
この本は必読です!

こんな人におすすめ

  • 英語の発音についての知識が欲しい人
  • 正しい発音の仕方が知りたい人
  • 英語が全然聞き取れない人
  • ネイティブが全然聞き取れない人
  • 英語学習を始めたばかりの人

書籍の内容

本書では11のパートがあります。

各パート愉快でわかりやすい解説があり、
舌の位置や口の開け方などの図解と共に進んでいきます。

音声は付属のCDもしくは本書内のQRコードよりダウンロードが可能です。

Part 1 発音を学ぶ4大メリット

パート1では発音を学ぶメリットが紹介されています。

発音力アップのメリット
  1. 英語の楽しさを発見
  2. リスニング力がアップ
  3. 単語力がアップ
  4. 英語の感性が磨かれる

メリットを提示したものの
『こういうメリットがあります』という形式ではなく、

こういうお悩みをお持ちではないですか?

というトピックに答える形式で進んでいきます。

多くの学習者が持っている悩みや疑問への解答

例えば、

  • 英語の発音はなぜ難しいのか?
    • 発音は丸暗記しかないの?
    • 正しい発音をしないといけないという強迫観念
  • なぜネイティブの会話が聞き取れないのか?
    • 教材を何度もリピートしても簡単な単語ほど聞き取れない
  • ネイティブの会話はなぜ速いのか?
    • やたら速く聞こえる、など

これらの『よくある質問』って割と根性論で片付けられがち。
関先生はこれらの質問に理論的に答えています。

29ページは必読

多くの学習者がネイティブのように発音したいと
ネイティブとのレッスンを受講したり
発音矯正アプリなどを使って日々努力していると思います。

ネイティブをマネるだけでは、発音は身につけられない

本書29ページより
とりしま
とりしま

ネイティブのマネをして完璧にコピーできるのは子供かギフティッドな大人くらいです。

本書では発音の法則ややり方を知っていれば
これらの悩みは解決に向かうと解説しています。

Part 2〜 Part 7 発音記号をスッキリ解説

日本人に馴染みのない母音たちの解説

パート2とパート3では
英語学習者が習得したいと切に願う母音たちを
上手く発音するコツが解説されています。

無限に感じる『ア/a』だけではなく
『イ・エ・ウ』の種類ややり方も紹介。

55ページも必読

とりしまがレッスン中によく聞く『おしい』発音は
double vowel(重母音・二つの母音が組み合わさって連続的に発音されること)です。

とりしま
とりしま

これを直すだけでかなり英語らしく聞こえますし、
リスニング力もつくと思います。

侮れない子音の解説

パート4からパート7までは子音について解説されています。

発音に自信のない学習者さんは
母音に注意しがちですが、
子音も改善すると格段に発音が良くなりますよ。

日本人の鬼門rとlは65ページから

日本人を悩ませるrとl。

『注意して聞こう』と言った精神論でもなく、
『rは舌を巻く』と言った説明から脱却できるページです。

とりしま
とりしま

皆さんrの発音の仕方の理論はご存知ですが、
案外lができてないことも。
本書ではそちらもしっかりカバーしてあります。

身につけたいwとy

wから始まる単語のカタカナ表記に
ウや小さいホがあてがわれていたりしますが、
それは正しいのでしょうか?

少し英語学習をしている人ならご存知かもしれませんが、
ネイティブがクスッと笑ってしまう間違い発音ランキングに登場する
earとyearの発音の区別。

これらの発音の解説は見逃したくないですね。

※本書ではyを[j]と発音記号で表記されています。

3つの『ん』

ingはイングではないこと、
mとnの音色の違いと発音のコツをご存知ですか?

息が関わるth、fやvなど117ページまで

thを発音するときは歯と歯で舌を噛め、
fとvを発音するときはリスのように前歯で下唇を噛め、

そう教わっているけれど上手く発音できないと悩んでいるなら
本書91ページを読めば解決するでしょう。

その他sとshの発音するコツなども紹介。

とりしま
とりしま

ネイティブがヤバい!と思う
sit downのカタカナ発音を防ぐことができます

こんなに発音覚えられない!と挫折せず、
自分が取り組みやすいものからか
苦手意識が強いものから始めてもいいと思います。

Part 8 〜 Part 10 リスニングの3大ルール

パート8からパート10では
実際に会話の中で日本人が遭遇してしまうポイント、
『弱形』『飲み込む音』『変身する音』がまとめられています。

リスニング力に自信がない人は
このパートから読んでいけば
あなたがつまずいているポイントが改善できる
可能性大です。

日本人が苦手な『弱形』『飲み込む音』『変身する音』

of・オヴと読むな、andはアンドじゃない、toの本当の発音など

パート1の『ネイティブの会話はなぜ、聞き取れないのか?』で説明があったように
英語では意味が大事な単語(強形)と
文法の機能が大事な単語(弱形)とがあり、
弱形を強型のようにはっきりと聞こえるはずはない、と。

この「弱形」って言葉、世間ではメチャクチャ誤解されています。

一般参考書の記述
・名刺や動詞は強く発音する
・助動詞や接続詞は弱く発音する(弱形)

「弱く発音する」という言葉がいけないんです!
ほとんどの人が「弱く発音する」= 「軽く・小さな声で発音」って勘違いするんです。
たとえば、toなら小声でサッと「トゥー」と言えばいいんだって……。

本書20ページより

正しい「弱形」の理解や発音の仕方や述べられているのでここも必読。

『音を飲み込む』とは?、飲み込まれる子音

『音を飲み込む』とは、同じ音・にた音がダブった時に消えてしまうこと。

オードリー・ヘップバーンのHepburnを例に挙げて解説してあります。

この理論を知っていると、
Hepburnを聞いてヘップバーンって言ってないじゃん、
という疑問が解決されます。

とりしま
とりしま

とりしまも経験があって、
cupboardがどうやってもカバーとしか聞こえず、
あれはカバー(cover)なんだな、と長い間信じていました。
でも賢いことにちゃんとbで発音していたのでちゃんと通じてました。
猿真似もたまには役立ちます。

その他にもcanとcan’tの聞き分け方、
発音されない[t]と[d]も取り上げられています。

『変身する音』とはリンキング(linking)のこと

『変身する音』とは子音と母音がくっつく現象のこと、
いわゆるリンキングです。

基本的なリンキングの例から
check it out がなぜ「チェキダウッ」になるか、
How are you?を「ハウ・アー・ユー」と発音せずに
「ハワィユー」と発音するかというのが述べられています。

Part 11 スペルと発音の神秘的な法則

スペルと発音の法則(フォニックス)

パート11ではスペルと発音の法則、
いわゆるフォニックスが解説されています。

スペルと発音には法則があって、
こういう時にはこう発音する、という決まりがあるんです。

これを知っていると初めてみる単語でも
意味はわからなくとも発音は正しくできる、というわけです。

著者紹介

関真生氏

有料受講者数が年間140万人以上のオンライン予備校スタディサプリ講師の関先生。

無論TOEIC L&Rで990点満点取得、
今まで勤務されていた予備校では250人教室満席、
朝6時からの整理券配布、立ち見講座、
1日6講座200人定員全講座満席というカリスマ英語講師です。

著書に「世界一わかりやすい」シリーズ、
TSUTAYAの学習DVDランキングでトップ10を独占と
多くの英語学習者からわかりやすい講義と指示されています。

オンライン英会話【hanaso】 での教材監修や
社会人向けの講演など幅広く活躍中。

口コミ

ネット上の口コミはどうなんでしょう?
まとめてみました。

良いレヴュー

  • わかりやすい
  • 目から鱗
  • ファンになった(他の著書も読みたい)
  • 中学校の時に読みたかった、など

良くないレヴュー

  • わかりやすいがもっと深い内容が欲しかった
  • 発音なのか、大学受験なのか、本書の趣旨がわからなかった、など

とりしまの感想

在米20年以上のとりしまがどう思ったかをまとめさせていただきました。

わかりやすい解説

関先生の説明はわかりやすく、腑に落ちます。

学習者がイメージしやすい例文と解説

ちゃんと真面目に書いてるのかな?と
不安に思う人もいるかもしれませんが
内容が理解できる人間からすると、

ものすごく上手に説明してある

と断言できます。

例えば、[iː]の発音は
子供がケンカした時にやる「イーーっだ」のイーとか。
(口を横に大きく引くのがポイントです。)

もちろん解説のスタイルに好みはあると思いますが
関先生のスタイルは
学習者さんにとってイメージしやすいととりしまは思います。

アメリカ英語発音寄り

日本人が苦手意識を持ちやすいポイントの多くはアメリカ英語の発音。

とはいえ、英検などの試験英語のリスニング音声は
アメリカ英語の発音なので問題はないと思います。

もし、ワーホリや留学なので
オーストラリア、アイルランド、
スコットランドの英語が聞き取れないと苦しんでいたら
別の専門書籍が必要になります。

イギリス英語も少し違うのですが、
本書にある概念やルールは適応します。

「英語発音入門」的位置

口コミにもあったように
あまり深く専門的なことは記されていません。

ですから英語学習初心者さんや
発音についてよく知らない人には導入としてピッタリ。
発音に関してふわっと、モヤっとある人にもおすすめです。

書いてある説明を恥ずかしくてもやりながら進めていきましょう。

自信がついてきたり、確認したい場合は
発音アプリやオンライン英会話を利用したり、
iPhoneのSiriが分かってくれるか試してみるものあり。

発音記号について

発音記号の知識(暗記)については賛否両論です。
覚える必要なんてない、という意見も
知らないと読めないから正しい発音ができないという意見も。

とりしま的には知っていて損はないと思いますが
注力するのは正しい発音をする、発声をすることだと思います。

メジャーな母音は知っておくといいでしょうし、
子音はスペルから想像しやすいので
覚えるなら母音からをおすすめします。

まとめ

今回は英語の発音を理解して
もっと綺麗に発音したい、
もっとリスニング力をつけたい人におすすめの
『世界一わかりやすい英語の発音の授業』を紹介しました。

この本を読めば
☑️ 英語の発音の仕方がわかる
☑️ 発音が理解できることによってリスニング力が向上する

大人は理論的に情報を処理するので、
「リスニングを上げるには聴くしかない」と
とかく精神論で片付けられがちなこの問題を
理論的に解説してくれるので
大人学習者には嬉しい一冊。

読み終わった後、
こういうことだったのか、と呟くあなたがいると思います。

いろいろ試したり検索してみたけど
あまり効果が感じられなかったのなら
この一冊があなたの英語力を変えるゲームチェンジャーになるかもしれません。

とりしま

オンライン英会話で日本人講師として英会話を教えています。私も英会話力を身につけるのにとても時間がかかりました。語学留学から始まって現地採用を経て米国で起業。今は地球のどこかで英会話を教えています。好きなワインはジンファンデル。血液型はA型。

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