夏といえば、日が長くなる季節。そんな日照時間を有効活用するための制度が**サマータイム(Daylight Saving Time, DST)**です。時計の針を1時間進めることで、明るい時間をより有効に使おうという仕組みです。
サマータイムの仕組みをわかりやすく解説!

サマータイム(Daylight Saving Time, DST)は、夏の間だけ時計を1時間進める制度です。これにより、日の出・日の入りの時間をうまく調整し、明るい時間を有効に使うことができます。
どうやって時間を変えるの?
サマータイムの開始と終了のタイミングで、時計を次のように調整します。
- 開始日(春) 🕒 → 時計を1時間進める(例:午前2時 → 午前3時)
- 終了日(秋) 🕒 → 時計を1時間戻す(例:午前3時 → 午前2時)
春に時計を1時間進めることで、朝は少し暗くなるけど、夕方は1時間明るくなるのが特徴です。

今はスマホの時計が衛星を通じて自動的に調整されますが、昔はみんな混乱して夕方のニュースで必ず取り上げられる程。それでも調節し忘れた人は普通にいて、学校や仕事に遅刻するのは半分風物詩でした。開始される地域で自分のスマホは調節されているか確認するには再起動すればOKです。
サマータイムの目的

なぜサマータイムを導入するの?
サマータイムの導入には、主に以下のような目的があります。
- エネルギーの節約
夕方の明るい時間が長くなることで、照明の使用を減らし、電力消費を抑えることが期待されます。 - レジャー時間の増加
仕事や学校が終わった後も明るい時間が続くため、屋外での活動を楽しみやすくなります。 - 安全性の向上
夕方の明るい時間が長くなることで、交通事故や犯罪のリスクを減らせると考えられています。

夏至が近づくにつれて日照時間が長くなるので朝5時でもめちゃめちゃ明るいですし、午後8時くらいに夕暮れになるイメージです(地域によって異なります)。
サマータイムの実施時期
サマータイムの開始・終了時期は国や地域によって異なります。例えば、
- アメリカ: 3月の第2日曜日から11月の第1日曜日まで
- ヨーロッパ: 3月の最終日曜日から10月の最終日曜日まで
このように、同じサマータイムでも適用期間に違いがあります。
サマータイムの歴史
サマータイムの考え方は、18世紀にベンジャミン・フランクリンが提唱したとされています。しかし、実際に広く導入されたのは第一次世界大戦の時期。エネルギー節約の一環として採用されました。
その後、第二次世界大戦中やオイルショックの時期にも導入が進み、現在でも多くの国で実施されています。しかし、体調への影響や経済的な負担を理由に廃止する国も増えています。
サマータイムのメリットとデメリット

メリット
- エネルギーの節約: 照明の使用時間が減り、電力消費を抑えられます。
- レジャー時間の増加: 仕事終わりに屋外活動を楽しめます。
- 安全性の向上: 夕方の明るさが増し、交通事故や犯罪のリスクが低減します。
デメリット
- 健康への影響: 体内時計の乱れによる睡眠不足や体調不良が起こることも。特に高齢者や子どもに影響が出やすいです。
- 経済的コスト: システムの変更や労働生産性の低下が課題。
- 混乱: 年に2回の時刻変更により、スケジュール調整が必要になります。

調整後1週間ほどは、だいたい睡眠不足でみんな機嫌が悪いです。慣れてしまえばウキウキして外出したくなるのですが、冬の調整後にドーンと気分が落ちるのがパターンです。
日本におけるサマータイム
日本では、1948年から1951年までサマータイムが実施されていました。しかし、労働時間の増加や体調不良を訴える声が多く、最終的に廃止されました。
近年、サマータイムの再導入が議論されることもありますが、定着には至っていません。

1回の調整ではなく、毎年年に2回ですから、おそらく日本人には受け入れ難いシステムだと思います。
まとめ
サマータイムは、エネルギーの節約や生活の利便性向上といったメリットがある一方で、健康や経済への影響も無視できません。そのため、導入・廃止の判断は国ごとに慎重に行われています。
日本では現在導入されていませんが、海外の動向を知っておくと、旅行やビジネスの際に役立つかもしれません。
サマータイムに関する実践問題3つ
Q. サマータイムの開始日を英語でどう言う?
アメリカでは、サマータイムは「3月の第2日曜日」から始まります。これを英語でどう表現するのが正しいでしょう?
“The second Sunday of March” が正しい言い方。
“March’s second Sunday” は意味は通じるが一般的ではない。
“Sunday of the second March” は誤り。
Q. サマータイムの英語名は Daylight ______ Time です。
「Savings」と間違えやすいですが、正式には Daylight Saving Time(DST) です!
Q. サマータイムの英語説明に合うものはどれ?
サマータイムを英語で説明するとき、最も自然な表現はどれでしょう?
Aは「時計を使わなくなる」と誤解されやすく、Cは科学的に正確でないため不適切。
正しいのはBの 「時計を春に1時間進め、秋に1時間戻す」 という説明です。
全問チャレンジ、おつかれさまでした!
英語は、こうして「少し考えてみる」「ちょっと間違える」ことの積み重ねが上達への近道です。
今回のクイズで気づいた表現、ぜひ声に出して使ってみてくださいね😊
次回はまた、季節の話題や英語らしい言い回しでクイズをご用意します。
「知ってるつもり」でも引っかかる英語──お楽しみに!
画像や動画を見ながら単語が学べるので
ネイティブがどう使っているか同時に分かる!