わかりやすい解説で支持を集めている関先生こと関真生氏。
彼の著書「真・英文法大全」は管理人とりしまの愛読書の1つです。
とりしまだけでなく多くの英語学習者を納得させる「真・英文法大全」から秀逸な例文を3つ紹介したいと思います。
悩みましたが、「これは知ってほしい」とか
「この解説ならみんなが分かる」ものを選んだつもりです。
- 仮定法
- 冠詞
- 受動態
どれも難癖のあるカテゴリー。
ここで取り上げさせてもらったほんの一部の解説でも「そういうことだったのか!」と思ってもらえれば幸いです。
仮定法
仮定法は妄想
① If I meet a prince on a white horse, I will marry him!
② If I met a prince on a white horse, I would marry him!「白馬に乗った王子様にあったら、結婚するの!」
真・英文法大全
関先生は「仮定法は妄想を表す」と解説しています。
上の例文はとても秀逸で、
「彼女がどれくらい白馬の王子様を信じているか?」という
妄想が明確に表しているのが仮定法。
①は、時・条件を表す副詞節の中で未来でも現在形を使う例文で、仮定法ではありません。
つまり妄想ではなく、
「十分にありえる」イコール白馬の王子様を信じていることを表しています。
②は妄想である「白馬の王子様なんていやしないけれど、仮の話でもしかしたら」が前提。
時・条件を表す副詞節の中で
未来でも現在形を使う例文ってなんのこと?
①と②の違いの説明自体がわからない場合、
ifをwhenに置き換えて考えてみると
日本語からでも理解ができるのではと思います。
①白馬の王子に会う時、と
②白馬の王子に会った時(結婚するの!)。
「十分にありえる」「会うという想定」が伝わりましたか?
「もし歴史上の人物に会えるなら誰?」とか「ある国の王様になったら何をする?」という問題が出ますが、そこで仮定法を使わずに、I will 〜と書いてしまうと、かなり幼稚な文になってしまいます。※「自分、本気で王様目指してます!」とアピールしてしまうからです。
真・英文法大全
仮定法のポイントは「時制を1つ下げて」と習った人も多いでしょう。
けれどそれだけでは本当の仮定法の「カクシン」に触れていないのです。
本書では仮定法の目印、仮定法に関わる感情などが詳しく解説されています。
高校の頃この説明をされても理解できなかったように思いますが、
大人になった今、
そして英語が分かるようになった今、
納得のいく解説だと感心しました。
大人ゆえに理解できる解説です。
冠詞
「英語の疑問」で第1位
とりしまも現場での質問で多いのが
「冠詞」です。
そしてとても説明が難しい文法でもあります。
当書で「英語教育の世界には『前置詞3年、冠詞8年』という有名な言葉がある」とあって、
その通りです。
続けて「最初にa、2回目にthe」という説明は通用しないと明確に記されています。
おそらく社会人の大半がこの説明を学校や参考書で受けてきたと思います。
関先生はそれを真っ向からぶった斬りました。
このルールのせいで多くの社会人が論文を読む・書く時に頭を悩ませているのです。
theの核心は「共通認識」
Who will bell the cat?
誰がその危険な仕事をするんだ?
真・英文法大全
※ことわざ/直訳「誰があの猫に鈴をつけるの?」
「theは、あなたと私(そこに居合わせているみんな)で共通に認識できるもの」、
みんなで「せーの」で指をさせるのならtheを使うと解説してあります。
もちろんそれは従来の「theは特定なものにつける」感も含まれています。
上の例文はみんながせーので指させる「あの猫」なのでtheなんですね。
「正体不明」なものには”a”をつける
共通認識できないもの、不特定なものにはaをつける(theの逆)と解説があります。
納得ですね。
その他応用編にも詳しく解説があります。
冠詞をここまでわかりやすく解説してくれているので本当にありがたいです。
(なのでこの解説をそのまま現場で渡しています💦)
300ページの冠詞チャートは冠詞が謎な学習者には絶対に目にしてほしいです。
受動態
現場で見かける社会人英語学習者あるあるで「日本語をそのまま英語に置き換える」パターンがあります。
学習中は仕方ないのですが、
社会的に良いとされる日本語は往々にして受動態。
それをそのまま英語に置き換えるとちょっとぎこちなく聞こえてしまいます。
受動態が使われる本当の理由
- 「主語を言いたくない」時に使う
① 主語が明らか、もしくは不明(主語をあえていう必要がない時)
English and French are spoken in Canada. (誰(主語)によって英語とフランス語が話されているかをいう必要がない)
② 主語を隠して責任逃れ
A mistake was made.
※これよくビジネスや「大人な事情」が絡む時に見かけるパターンです。
- 「主語と目的語の位置を変えたい」時に使う
① 主語を出し惜しみして強調
The window was broken by Jun. (Junを出し惜しみすることによって強調されている)
② 目的語を前に出す- 前の文と同じ主語で揃えたい
Ms. Ono worked really hard last year, so she was promoted to section chief. - 主語→目的語を時系列で示したい
The presentation was followed by a twenty-minutes question-and-answer session.
(プレゼンテーションに続いて、20分間のFAQタイムがあった)
- 前の文と同じ主語で揃えたい
「〜される」だけで考えずに、こんな使い方を知っていると自然な受動態でコミュニケーションできるようになりますよ。
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多くの教材はレベルが低くても全て英語なので文法が苦手な人、
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まとめ
全900ページの中からとりしまなりに「これは!」と思った例文を紹介してみました。
☑️妄想を表す仮定法
☑️英語の疑問第1位の冠詞
☑️理由を知って飛躍させてたい受動態
ここで紹介したものはほんの一握りのもので、
関先生がカリスマ講師と呼ばれる理由がわかります。
分厚いので少しハードルが高く感じるでしょうが
是非手に取ってみてください。
今まで疑問だった文法の謎が解明されていくでしょう。
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